噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第47回】

自殺未遂告白でも通用しなかった? 自叙伝で”使った”杉本彩の最終兵器

2010/10/05 21:00
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下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

第47回(9/30~10/5発売号より)

 小沢一郎が強制起訴されることに。検察審査会の決定によるものだが、その決定が民主党代表選当日だったりと疑問だらけ。特捜部が血眼になっても起訴できず、マスコミもあれだけ反小沢を垂れ流した挙句の市民感覚ってどうなのよ。バイアスかかりまくりじゃん。

 もちろん裁判所の機能が正常に働いていればいいが、これまでの”検察は常に正しい”という裁判所の姿勢を見るとさらに疑問に思う。さらには大阪地検特捜部幹部たちの逮捕劇を見てもしかり。日本の司法界はマジで一度解体したほうがいい。

1位「杉本彩 母妹を捨てた”傷心”の私に初めて女の幸せをくれた彼」(「女性自身」10月19日号)
2位「りえ ”濃密”子育てで甦る あのママからの母娘の螺旋」(「週刊女性」10月19日)
3位「ソフトバンク秋山幸二 『亡き長男』心の穴を埋めた愛娘 真凛さん(13)のゴルフ挑戦」(「女性自身」10月19日号)

 
 芸能界において家族や家庭環境は、”大スターになる”大きなファクターだ。母子家庭だったり父子家庭だったり、さらにやっかいな家庭環境や家族の関係性を持つ芸能人は多い。美空ひばり、山口百恵、中森明菜など大スターといわれた芸能人など、その最たるケースだろう。

 不幸な環境から抜け出すために、芸能界でのし上がろうとするスターたち。そのスターの物語性に共感したり同情するファン。

 これは決して過去の話ではないことはない。それは最近の酒井法子や後藤真希などのケースを見ても明らかだ。

 それでもって、杉本彩だ。

 今やエロ・バラエティータレントとして君臨する杉本が、『リベラルライフ』(梧桐書院)というタイトルの自叙伝を出した。壮絶な過去や生い立ち、家族との確執が描かれている。タレントの自叙伝としてはお約束のパターンである。

 芸能人の自叙伝はセンセーショナルでないといけない。隠していた過去のひとつやふたつ、公表しなければマスコミも話題にしないし、誰からも興味を持たれない。よって訳あり自叙伝が氾濫する。レイプ、不倫、赤貧、暴力――。

 杉本も例に漏れず自殺未遂の過去を公表し、一部のマスコミは本の宣伝も兼ねてそれを報じた。だが自殺未遂など、現代社会ではあまりにありふれた事柄だったのだろう。大した話題にはならなかった。そして次なる手が、”母と妹”への決別宣言だったというわけだ。「自身」の取材に応じた杉本は、ここでも家族の確執を語る。

 借金の保証人となった父に愛想を尽かし、愛人を作った母。それにショックを受け、自殺未遂をした杉本。その後、両親が離婚し、杉本は生活費を稼ぐため高校を中退、芸能界デビューする。だが自身の結婚後、うつ病となった母を引き取ったが、母の存在が杉本自身の離婚の引き金となる。

 さらに化粧品会社を設立し、妹夫婦(内縁関係)に経営を委ねたが、ここでも経営方針をめぐって対立。杉本は会社を去った――。

 うー。まるで不幸の押し売りをされているよう。お腹いっぱいです(一方「セブン」では杉本ママが取材に応じ、「娘は天狗になった」といった趣旨の発言をしているのだが)。

 とはいえ、不幸だからといって誰しも大スターになれるわけではない。暴露的自伝を出すタレントに”落ち目”という要素がある。杉本のケースもそうなんじゃないかと思う。エロトークで頻繁にバラエティに出た頃に比べ、露出度は低くなっている。視聴者も徐々に飽きてくるんだよね。次はハードなAVか、そんな予感のする杉本の自叙伝PR作戦であった。

 宮沢りえにとっても家族(母親)は大きなファクターだ。デビュー当時からりえママの存在は大きく取り上げられ、ヘアヌードのプロデュースはもちろん、りえの仕事にことごとく口を出すステージママとして世間にも知られていったのだ。さらに日本中を驚かせた当時の貴花田関との婚約~別離も、ママの意向によるものと言われている。

 そんなりえが出来ちゃった婚し、娘が1歳4カ月になるのだそうだ。その娘を溺愛しているらしい。その溺愛ぶりはというと――NHK大河ドラマの撮影に娘を連れていき、その合間に子ども服を買い漁る。写真を撮り、ちょっとしたことで病院に走る。新宿2丁目のゲイバーにもご同伴、というもの。

 アグネス論争の林真理子センセイに意見を聞きたいところだが、でもこれってよくある親馬鹿じゃないの? 逆に子どもがまだ1歳なんだから、心配でどこでも連れて行く母親は、母親として立派じゃないの?

 だが、周囲の関係者はあることを危惧してるらしい。「かつてのりえと、りえママの濃密すぎる関係と、その関係から生じる問題を彷彿させる」と。

 確かにね。だがこの心配はりえが女優であり、金の成る木だからこその危惧じゃないかと思う。「娘にうつつを抜かして仕事を疎かにされると困る」といった、利権をめぐる周囲の危惧でなのではと勘ぐってしまった。普通のお母さんなら、こうした行為って褒められこそすれ、非難されることでは絶対にないのだから。 

 なんだか親子の話ばかりになっているが、3位も親子。

 プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの秋山幸二監督の娘(13歳)が、プロゴルファーを目指してるらしい。かなりの有望株として周囲の視線も熱いのだとか。またかい! 先日も現役最年長の工藤公康投手の娘が、やっぱりプロゴルファーを目指しているという報道があった。あの東尾理子のお父さんも元投手。なぜプロ野球選手のお父さんからゴルファーの娘が出来るの?

 ゴルフはお金のかかるスポーツだ。しかも幼少期から始めないと、なかなかプロにはなれない。そういった意味で、プロ野球選手の娘は恵まれているからか。プロ野球選手はオフになると、よくゴルフをする。引退するとその頻度はもっと高くなる。ゴルフ環境にも恵まれているからか。野球では女子はプロになれないし、女子で一番稼げるプロスポーツはゴルフだから、お父さんは娘に薦めるのか!? 遺伝的にもお父さんの血を継いで、運動神経がよく、体格や筋肉や骨格もいいからか?

 たぶん全部そうなのだろう。そんなお嬢様プロゴルファーばかりになったら嫌だね、(宮里)藍ちゃん! 

『リベラルライフ』

あ、清水ミチコじゃなくて本物だったんだ~

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最終更新:2010/11/08 16:46
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