"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第38回】

愛子さま登校問題の中、思い出の美談を綴る「女性自身」の計算

2010/08/03 21:00
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「女性自身」(光文社)8月17・24合併号

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

第38回(7/29~8/3発売号より)

 秩父山中で取材中に、日本テレビ記者とカメラマンが死亡した。軽装での山中取材、ガイドが中止したにも関わらず強行した、などと批判も起きている。確かにそうだが、現場に近づこうとする記者根性は否定したくない。同時期には日テレアナウンサーの山本真純さんが自殺した。海老蔵&麻央豪華披露宴の独占報道の影に、呪われたような日テレの真夏の事件だった。 

1位「酒井法子『下劣夫の呪縛』清算で手にした長男との”再出発”資金1億7千万円」(「女性自身」8月17・24合併号)
2位「小栗旬”ウッズ病”一転、『オレの彼女っス!』」(「週刊女性」8月17日号)
3位「美智子さま 雅子さま ご家族の”思い出”を生んだ『皇室の名宿』10秘話&ガイド」(「女性自身」8月17・24合併号)

 酒井法子夫妻の薬物騒動から1年、今振り返ってもあの狂乱は衝撃と共に、ワクワク&ドキドキもさせてもくれた。あれほどのインパクト、物語性を持った事件はなかなかない。貴重だ。ああ、懐かしい。なんて思っていたら、遂にダメ夫との離婚が成立との報道が。頑張ったね、のりピー。

 離婚報道を受け、一部の芸能マスコミでは「芸能界復帰計画」「AVオファー」「ヌードか!?」なんて報道もあるが、どうやら執行猶予が明けるまでは復帰はなさそう。「女性自身」はそんな彼女の近状をお金の側面から追跡している。

 釈放後、質素な生活をしているといわれるのりピーだが、所有していた2つのマンションを売却した。その想定価格は合計で1億7,000万円なり。税金やら手数料やらもあるからこれよりは低くなるだろうが、しばらくは親子2人生活していける額だ。やはり転んでも有名芸能人。それなりの蓄えはあるってことね。

 だが一方の”元夫”高相祐一はというと、かなり悲惨な模様。親からも見離され、仕事もない。離婚になかなか応じなかったのも、そうした事情からだと言われている。日本中に”ダメ男ぶり”が知れ渡ってしまった高相の今後を思うと、他人事ながら少し心配になる。「自身」の記事は、のりピーの後見人による高相への「最高のダメ出し」で締めくくられている。「高相がいなくなりさえすれば、法子はもう大丈夫」
  
 真実は辛らつだ。

 またしてもこの2人――。「小栗旬と山田優の交際はどうなっているか」という記事だ。女性週刊誌は揃ってこの2人のことを好んで取り上げる傾向にある。そして本欄も(笑)。なぜか目がいってしまうんだな。

 でもって今回は小栗の合コン”お持ち帰り”を報じた「週刊女性」が、2人の順調交際を報じている。小栗が”芸能界の父”と慕う竹中直人と酒を飲んでいる席に山田が合流し、「オレの彼女っス!」と紹介した、っていうだけの記事なんだけどね。これで順調交際派は「週女」と「セブン」、否定派が「自身」となった。まあ、どうでもいいんだけどね。

 次は久々の皇室記事。女性週刊誌は一種の皇室御用達雑誌であり、中でも「自身」はその力の入れようには定評がある。だがこの企画はぶったまげた。現在、皇室と言えば愛子さまの登校問題一色の中、ぶち上げたのが「皇室の名宿」紹介記事だ。

 天皇一家が泊まった由緒正しき10の宿の食事メニューやエピソードを紹介しているのだが、さすがは「自身」、それだけでは終わらない。これら10の宿に読者をご招待するのだという。10組20名。
 
 どんな大盤振る舞いなんだか。経営危機からリストラも開始され、社員にブログ「リストラなう」で内情を暴露された光文社にも、まだそんな余裕があったのね。あっ、タイアップか。

 ちなみに8月4日(水曜日)にこの「リストラなう」の出版記念イベントが阿佐ヶ谷ロフトAで行われ、私も出席します!

『Discover Japan TRAVEL vol.2 日本の名旅館 (エイムック 1815) 』

庶民にゃ見てるだけで十分ッス

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最終更新:2010/11/08 17:42
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