芸と女としての幸せ、どちらをとっても行き詰る女芸人の生き方

2010/05/24 08:00
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『オハラ的恋愛道 セキララ』(主婦と生活社)

 女芸人のおめでたい話題が続いている。北陽の虻川美穂子が4月7日放送の『はねるのトびら』(フジテレビ系)での公開逆プロポーズを成功させて、イタリアンシェフの桝谷周一郎さんと婚約を果たすと、その5日後の12日に、相方の伊藤さおりも交際5年半になるバレーボール・東レアローズ主将の篠田歩選手との入籍。さらに、あの山田花子までが、かねてより交際していたトランペット講師の男性と、5月3日に入籍したことを発表したのだ。

「一昔前までは、女芸人といえばブサイクでモテない、女を捨てた”負け犬キャラ”がお決まりでしたが、この数年の主流は”女(の幸せ)”と”芸人”の両取りになってきていますね」(放送作家)

 振り返ると、2007年には、青木さやかが、知り合って半年のダンサーと結婚(先日、第一子となる女児を出産)。08年は、森三中の村上知子が、2歳年上の一般男性とゴールイン。昨年は、クワバタオハラのくわばたりえが、『魔女たちの22時』(日本テレビ系)のドッキリ企画で交際中の男性からプロポーズを受け結婚、11月には第一子の出産予定だという。

 しかし”女の幸せ”と”芸人”の両取りなど、本当に成立するのだろうか。

「女芸人に彼氏ができると、面白くなくなるのは間違いのないところ。まずメイクやファッションに費やす時間が増え、カラダを張ったヨゴレ芸を嫌うようになります。ここ一番での爆発力に格段の差が出てくるんです。そんな”女”な姿が少しでも見えると、番組で絡む男芸人たちやスタッフたちも、どこまで踏み込んでいいのやら分からなくなりますからね」(お笑いプロ関係者)

 女の幸せを掴んだことによるパワーダウンの典型的な芸が、くわばたりえだろう。

「かつては、『エンタの神様』(日本テレビ系)で”おっぱい出します!”と暴れ回り、抗議電話で局の回線をパンクさせ、お詫びにと頭を丸坊主にしたことがありました。しかし最近では、ダイエットや主婦本を発売するなど、小さくまとまってしまいましたね。いまは、なんとか話題を作ろうと相方の小原正子の方がキャラ的にもよりハード路線で奮闘しており、2人の役割が完全に逆転しています」(バラエティ番組関係者)

 では”芸をとった”と思われる女芸人たちはと言えば、小原正子は『極嬢ヂカラ』(テレビ東京系)などで「酸いも甘いも知り尽くした女」として恋愛を語り、友近はネタよりもダイエットCMでの活躍の方が目立つ。女芸人としてはキレイどころと言われる二人だが、それを笑いに昇華できているかというと、疑問符がつくと言わざるを得ない。

「小原や友近がキレイどころと言われても、所詮、『芸人の中では』という修飾語がついてのもの。女としての自我を出した瞬間に、芸人からも視聴者からも煙たがられる。だからといって、いまさら小原がヨゴレ芸をしても笑えないですし、『自分は美人』という振る舞いが多くなってきた友近が、男性芸人に『芸人界のセックスシンボル』とからかわれたことを真に受けているのも微妙です。とりあえず、先駆者である青木さやかが、産休明けにどんな立ち位置で仕事を展開しようとするのか、多くの女芸人やその関係者は注視していますね」(前出・お笑いプロダクション関係者)

 青木のように女としての幸せを手に入れた芸人が、どのような笑いを作りだすのか――。幸せな話題が続く今が、女芸人たちの底力が試されているのかもしれない。

『オハラ的恋愛道 セキララ』

でも、これはないでしょ。

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最終更新:2010/05/24 08:00
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