「新約・ジャニーズ暴露本」第3回

「ジャニー氏を野放しにしたのは自分だ」、苦悩する元ジャニーズの懺悔

2010/04/30 17:00

■デビュー後もタダ働きで初任給は2万、そして解散後……

 ジャニーズは、67年11月に解散しているが、その理由はリーダー・真家の独断であったと、同著には記されている。その背景には、ジャニー氏のホモセクハラ、さらにはメリー氏との金銭トラブルがあったようだ。国民的アイドルになりながら、デビューして3年間はタダ働きで、はじめてもらった給料は2万円。貯金も無く、退職金ももらえず、無一文で放り出されただけでなく、解散直前には、メリー氏にそれまでの食事代や衣装代、交通費、お茶漬けやあめ玉、たくあんの一枚までこと細かに記録された帳簿を見せられ、「マイナスだ」といわれたというから、気の毒というより他にない。

 解散後の中谷は、渡辺プロに移籍するも薬物問題で休養を余儀なくされ、事務所を辞める。その後は、大阪でナイトクラブを回っての演奏活動、東京でのディスコの店長など職を転々。郷ひろみの舞台へのゲスト出演をしたこともあったが、その後は、独自で作曲活動を続けるようになり、89年には北公次が参加した「ウィー・アー・ザ・ジャニーズ」というCDに楽曲を提供。92年には、北の主演映画『怪獣の観た夢』に出演するなど、ジャニー氏の被害者同士で活動をともにするようになっていた。99年からの『週刊文春』とジャニーズの裁判に、文春側の証人として出廷したことが報じられて以来、ここ数年は、名前が取り沙汰されることはほとんどない。

 ほかのメンバーはというと、あおい輝彦は、現在も俳優として活躍中。飯野おさみは、72年に「劇団四季」に入団し、60歳を過ぎた現在もミュージカル俳優として舞台に立っている。リーダーの真家ひろみは、俳優、司会業などをこなしていた時期もあったが、82年にタクシー運転手に転職。00年、53歳という若さで心筋梗塞でかえらぬ人となっている。

『タクシー裏物語―現役ドライバーが明かすタクシーの謎 (単行本)』

人に歴史あり

amazon_associate_logo.jpg

【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】
11歳でジャニー氏の”洗礼”を受けたメンバーが綴る『ジャニーズの逆襲』
ジャニー喜多川氏との恋人関係を明かした衝撃作『光GENJIへ』
第二の反町隆史に!? 元ジャニーズ Jr.が長澤まさみと共演

最終更新:2019/08/14 18:24

タレント112人の最新動向、CM契約社数、退所者一覧など随時更新

アクセスランキング