[女性誌速攻レビュー] 「I LOVE mama」3月号

豚肉よりもつけまつ毛優先!? ギャルママ雑誌「I LOVE mama」の世界観

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「I Love mama」2010年3月号
(インフォレスト)

 今号が初登場となるギャルママ雑誌「I LOVE mama」(インフォレスト)。「小悪魔ageha」「Happie nuts」の延長線上にあるこの雑誌のコンセプトは、「『ママだからできない』じゃなくて『ママだからできる』こと。ちびコがいるからハッピーであること。強くなれること。ちびコがいるから今の自分がいる。ママってやっぱり幸せだよね!!」だそうです。要点が掴めませんが、「母親なのにギャルなんて……」という世間の目を意識したのか、過剰な自己肯定感だけは察知できます。それでは、2009年3月発売号から月刊化し、まだ創刊1年経たないこの新雑誌の世界を覗いてみましょう。

<トピックス>
◎もっと盛れるカンタンヘアアレンジ7days
◎美ママ32人のコレ買ってよかったコーデSNAP!
◎ラブママ戦隊 美ママクッキングSHOW!

■立ちはだかる専門用語の数々

 まず、誌面を見て戸惑うのが他誌ではお目にかからない新語の数々。「シンママ」「ラブママ24」「ちびコ」「美ママ」さらには、「ラブママ24・グラビア」「シンママ・ネットショップ経営」「ラブママ24・主婦」「ラブママ24・ラ♪パフェプロデューサー」などなど、どうやらいくつかのワードを組み合わせて肩書きにしている模様。公式HPによると、ラブママ24とは「全国の美ママ読者に近い準専属で、常にメンバーチェンジの増加をしながら発展する美ママ集団」。読めば読むほどに分からなくなります。ちなみに、美ママとは美しいママ、シンママは「新ママ」、ではなくシングルマザー! だそうです。そして、誌面ヒエラルキー的には、ラブママ24がトップ層で皆その地位を目指していることだけは、まずは覚えましょう。

■豚肉よりもつけまつげ! 盛りだけは譲れない!

 「ママとちびコのどリアルなんでも平均値」では、金銭面、夜の営み、子育てなどなど50項目で読者の平均値を割り出しています。まずは金銭面の平均値から、手取り26万、年収359万、貯金122万、食費は月3万、へそくり15万。そして、ママの平均は身長158cm、体重47kg、1カ月に6回のHで、1回21分、そして6時間睡眠。月のうち18日メイクをし、つけまつげは5種類所有、メイクに33分、美容に38分費やし、ダンナと月5回喧嘩する、というのが読者像と判明しました!

 そして秀逸だった平均項目は「豚肉を買うか買わないかボーダーラインはいくら?」。みなさん、豚肉を買うか否か値段で迷ったことありますか? 牛肉なら「ちょっと高いから今日はパス」なんてことはあります。でも、豚肉って庶民の味方だし、そんな高いもんじゃないですよね。「123円」。これがラブママのボーダーです。グラム123円なのか、パックで123円なのかは不明。わが身を盛るための”つけまつげ5個”を4個に減らして、豚肉を買ってはいかがでしょうか。4個でローテーション回せばいいのでは? 豚肉くらい買いませんか? さらに、ダンナの小遣いはわずか1万9,000円。15万へそくりで貯め込んでいる嫁の影で、キャバクラすら遊びにいけないこの小遣い。家計の中で「盛り予算」だけはがっちり守るのが、ラブママの姿だと判明しました。

■ギャルの歴史30年を総括

 1979年から現代までのギャル文化を、各世代のママたちと振り返ろう! という「同級生ママ大集合」。アムラー~ガングロ~気ぐるみ~白ギャルまでの洋服の変遷やメイクの変化まで追っかけた渾身の企画。まず、「ギャル文化の幕開け世代1979~1982年生まれ」「ギャル全盛世代83~85年生まれ」「ギャル進化系世代86~88年生まれ」「平成ギャル世代89年~」と4世代に分けてスタート。

 「絶対やっちゃいけないことベスト3」では「ギャル文化の幕開け世代」は「ドラッグ、たばこ、夜の仕事」に対し「平成ギャル世代」は「人を裏切ること、中傷、嘘をつくこと」。平成世代の、ケータイ小説風ワードに現代を感じますね。いまやたばこも夜の仕事も、タブーではなくなってますからねぇ。そして、「当時ないと死んじゃうもの」には、旧世代「ポケベル、カラコン、プリ帳」に対し平成ギャルは「携帯電話、エクステ、つけま」。これはどっちもどっち。読者は全員ママという揺るがない連帯感があり、しかも皆昔はギャルだったというバックグラウンドに基づいた、他誌にはできない、史料も豊富にあったからこそできた名企画。次号は、ダンナを駆り出してギャル男版でお願い致します。

 ページをめくる度、未知と遭遇し新鮮な時間が過ごせた1冊。盛りまくったママの顔とちびコの顔が全く似てない親子を見つけたり、自宅のインテリアが百均テイストだったり、読み込むとさらに楽しめる、するめ系雑誌です。この新世代雑誌がいつまで続くのか、そして新語がどれほど増殖していくのか、今後に注目です。

『使える!豚肉おかずの本―食べたいおかずが必ず見つかる (別冊エッセ) (単行本)』

「豚肉は50円均一のときしか買わない」という猛者もいました

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