フジ『フルタチさん』は爆死確定!? 古舘伊知郎の新番組が“ヤバい”これだけの理由

2016/09/24 10:00
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古舘について考えたこと、いままで一秒もなかったわ

 11日放送の『THE!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)が19.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率を記録したことがわかった。

「新企画『新宿DASH』もやりましたが、TOKIOがひたすら無人島で水路を造っただけでこの数字。最近は、スポンサーや視聴者からのクレームで、どんどん萎縮しているテレビ番組ですが、こうしたスケールの大きいプロジェクトに対する視聴者の支持は、いまだに高いようですね」(テレビ誌ライター)


この超人気番組に対し、各局は10月から『日曜もアメトーーク!』(テレビ朝日系)、『クイズ☆スター名鑑』(TBS系)、『モヤモヤさまぁ~ず2』(テレビ東京)と強力なラインナップを揃えた。そんな中、最も期待されていないのがフジテレビ系の『フルタチさん』だ。今年3月、『報道ステーション』(テレビ朝日系)を卒業した古舘伊知郎による毎週2時間、日曜午後7~9時のレギュラー番組だという。

「古舘さんはテレ朝の局アナ時代はプロレス実況、フリー転身後は日テレの『おしゃれカンケイ』、TBSの『しあわせ家族計画』『クイズ悪魔のささやき』、テレビ東京で『クイズ赤恥青恥』、NHKでは『クイズ日本人の質問』などスマッシュヒットを飛ばしてきた。そんな彼が、報道畑から12年ぶりに主戦場であるバラエティに帰ってくるのですから、もう少し話題になってもいいと思うのですが、いかんせん放送まで1カ月を切っても内容がいまひとつわからない。フジ側は同番組の内容について、『報道を12年やった男の娯楽番組』、または『古舘さんが世の中に対して“引っかかり”を覚えるテーマを取り上げ、ゲストとトークを重ねるバラエティー番組』と発表しています。これでは、視聴者が『見てみよう』とすら思わないでしょう」(テレビ関係者)
 
 もともとこの枠は『日曜ファミリア』という2時間の特番枠だった。それをそのまま、古舘に任せることに対し、フジ側は「何の制限もなく古舘さんにフルスイングしてもらうには1時間では収まらない」と説明している。しかし、何のことはない、それに対抗しうるような各1時間のレギュラー番組がなかったための苦肉の策だろう。

 一方、そんな古舘とよく比較されるのが『報道ステーション』(テレビ朝日系)の前身、『ニュースステーション』(同)の元キャスターだった久米宏だ。いわば古舘の先輩でもあるが、どうやら悪い手本のようで……。

「久米は、19年続けた『ニュースステーション』のメインキャスターを辞した1年後の2005年にテレビに復帰。その一発目が、『A(エー)』(日本テレビ系)という日曜午後8時の番組でした。インターネットを使って、アジアの情報を現地の人から伝えてもらう生放送プログラムで、当初は大いに期待されていました。しかし、これがゴールデンで4.7%という最悪の視聴率を叩きだすなど、“超”がつくほどの大コケ。放送わずか11回、2カ月で打ち切られました」(業界関係者)

最悪のリスタートとなった久米は、その後もテレビに馴染めなかった。3年後の08年、日本・世界情勢や時の人に久米が鋭く迫る『テレビってヤツは!?』(TBS系)も視聴率低迷により半年で打ち切られ、続いて同枠で始まった、話題のゲストとトークする『クメピポ!絶対あいたい1001人』(同)は3カ月で終了。タイトルの「1001人」に遠く及ばない、全15回20人としか会えずじまいだった。
 
 現在、久米のレギュラー番組はBS日テレで1本、古巣のTBSラジオで1本。寂しいテレビ人生を送っている。

「報道番組を長らく務めると、自分1人でしゃべる分にはいいのですが、ほかの出演者がいた場合、その相手とトークのラリーをする力が衰えてしまう。特にバラエティは瞬発力が命なのに、先の『クメピポ!』でも、同じく司会の千原ジュニアの方がゲストとしゃべっていて、久米は置き物と化していました」(前出・業界関係者)

現在61歳の古舘は、毎週2時間の「特番」を、反射神経を生かして展開することはできるだろうか。10月の日曜午後7時台、視聴率争いを楽しみにして待ちたい。

最終更新:2016/09/24 10:00
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