石川敏男の芸能デスクレポート

「1日警察署長なんて目立ちすぎ」歌舞伎関係者が明かす、藤原紀香の“あり得ない”2つの点

2016/04/14 19:00
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「氣愛と喜愛でノリノリノリカ」っていうブログ名は目立ってるどころじゃない

 3カラットのダイヤの指輪を輝かせた電撃結婚発表から2週間。歌舞伎俳優・片岡愛之助(44)と女優・藤原紀香(44)夫妻の周囲から“おめでとう”の声が聞こえてこない。特に、歌舞伎関係者から聞こえてくるのは「歌舞伎役者の妻は、出しゃばらずに夫を立てる。夫が出演中の劇場では、ロビーや客席でご贔屓筋にご挨拶。裏方の仕事が多くなる。時代が違うと言う人もいるが、格式を重んじる世界ですからね。会見を見ていたら、それができそうもない」という批判の声ばかりだ。

 そして、一番の問題は、発表のタイミングの悪さだった。4月に上方歌舞伎 の4代目中村雁治郎(57)襲名披露公演が四国・香川の金毘羅歌舞伎で行われ、愛之助も上方歌舞伎役者の1人としてこの公演にも出演している。妻になった紀香も、歌舞伎役者の妻として初めて金毘羅公演に同行する予定だったらしいが、梨園関係者は、「ほかにも、上方歌舞伎の大名跡、中村雀右衛門さん(60)の5代目襲名披露公演が3月から始まるなど、上方歌舞伎の最大級の祝い事が続く中での結婚発表。それが、どれだけ関係者に迷惑がかかっているかということがわかっていない。伝統と格式を重んじる歌舞伎の世界ですから」と辛らつだ。

 その声を敏感に感じていた愛之助の養父・片岡秀太郎(74)は、2人の会見の翌日に自身のブログで「鴈治郎さんの襲名興行、鴈治郎さんが主役です。その初日に愛之助たちが騒がれては配慮に欠けるので、紀香に初日に金丸座(金毘羅歌舞伎公演劇場)に行くのは遠慮するように云いました。そう言うことも『役者の妻の心得』と云いましたが、どうするかは分かりません」と綴った。そして後日、書き込んだ真意について「紀香が初日に行かないとマスコミからバッシングを受けては可哀想なので、敢えて書き込みました」とも説明した。それだけ2人は周囲に気を使わせたのだ。

 結婚会見で「美容面健康面は抜群に研究している人」と紀香を持ち上げ、子どもについては「神様の授かりものだと思います。そういう意味では僕たちも期待しておりますけど、僕自身がこの世界に生まれた人間でもなく養子ですから、養子でも芸養子でも構わないと思っています」と述べた愛之助。そして「できれば彼の子どもを産みたいなと思うのが女心なので、無理をせず2人で相談し合って」と信頼愛をのぞかせた紀香。傍から見れば幸せそうな新婚カップルだが、松竹幹部は「社長に同席してもらうことで乗り切ろうとしたようですが、歌舞伎関係者を納得させることはできなかったみたい」と語っていた。

 尾上菊五郎(73)や市川海老蔵(38)らの祝福コメントは出ているが、歌舞伎役者の妻たちの批判は消えない。「前から決まっていたといっても1日警察署長のイベントはもってのほか。夫を立てる精神があるなら代わってもらわなきゃ。目立ちすぎ」とこれまた口うるさい。紀香の歌舞伎役者の妻としての試練は、いま、始まったばかりだ。

石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。

最終更新:2016/04/14 19:00
『N.Perfect body』
歌舞伎役者の妻が紀香を批判するのは「私はできた妻」アピールなだけ
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