【messy】

夫婦の貯金で勝手に義実家リフォーム!? 妻たちの「夫を殺したくなった瞬間」

2016/03/12 20:00

 先日、兵庫県の48歳女性が夫である男性の酒にメタノールを混ぜて殺害しようとし、逮捕されたという事件がありました。女性は「殺そうとは思っていなかった」と容疑を否認していますが、酒にメタノールを混ぜたことは認めており、何らかの意図があったのではないかと思われます。その後、この男性は死亡しました。

 彼女の動機は不明ですが、夫婦間ではもっとも身近な存在だからこそ、時に「殺してしまいたい」と思うほどの憎しみを相手に抱くことがあるようです。過去にも妻や夫を殺害してしまったという悲しい事件はいくつかあります。そういえば、話題の連続ドラマ『ナオミとカナコ』(フジテレビ系)は、夫のDVに耐えかねて妻が女友達と夫を殺害したという物語です。そうした最悪の事態は絶対に避けなければなりませんが、私の身の回りでも、実行こそ思い留まったものの、夫に対して「殺したい」との思いが頭をかすめた経験のある女性たちがいます。今回はそんなエピソードを紹介します。

■義父の突然の退職と即日同居を告げられた時

「50代の義父は3年前に義母に先立たれ、地方にある実家で仕事をしながら一人暮らしをしていたのですが、ある日夫が『親父が仕事を辞めたらしくて、東京で俺らと暮らしたいと言ってる。明日東京に来るみたいだけど、いいよね?』と言い出したんです。仕事を辞めたのは義父の自由だけど、まだ50代なのに私たちに頼られても困るし、勝手に同居まで決めるなんてあり得ない。それを私に相談もなしに受け入れようとした夫に殺意がわきました」(29歳/主婦)

 ただでさえ揉めがちな義両親との同居問題ですが、「まだ50代の義父が突然退職」「明日から同居」のダブルパンチを決定事項として告げられたら確かに腹が立ちますね。ご主人は、本当に奥さんがすんなり受け入れてくれると思ったのでしょうか。

■妊娠中の浮気が発覚した時

「妊娠中、つわりがひどくて何もできず、毎日ベッドで横にならざるを得ない状態だった私を放置して、夫が元カノと何度もデートしていたことが発覚。『私がこんなにツライ思いをしてまで子供を産もうとしている時に、なぜそんなことができるのか。そんな奴は人間ではない、殺したほうがいいのでは?』と思い、殺人の方法をネットで調べました。子供がいたので思い止まりましたが、いまでも夫のことは信じていません」(25歳/主婦)

 妻の妊娠中に浮気をする夫は多いと言われていますが、本当に許せない行為です。「里帰り出産中の浮気」もよく聞きますが、妻不在の里帰り出産期間を「独身時代のように遊べる期間」だと勘違いしているんでしょうか。

■夫婦の貯金を義実家のリフォーム代につぎ込まれた時

「うちは夫が家計を管理していて、毎月夫に生活費をもらうというやり方。昨年、私がある病気で長期入院することになり、それにかかるお金が不安だったので夫に貯金のことを聞くと、『実家のリフォームに使ったからほとんどないよ』と。義実家がリフォームしたことは知っていましたが、その費用が私たちの貯金から出ていたなんて初耳でした。私が働いた分も含まれていた貯金を、無断でそんなことに使うなんて信じられない。義実家の話が出る度に夫への殺意で頭がいっぱいになります。以降、家計の管理は私がすることになりましたが、モヤモヤした気持ちが晴れません」(30歳/美容師)

 ご主人のみならず、義両親への不信感も爆発しそうなこの一件。リフォーム費用負担について、義両親から奥さんに対して何も話されなかったようですが、ご主人と義両親が口裏を合わせていたのか、それとも奥さんも了承済みだと思われていたのか……。

■父親の葬式を茶化された時

「父が亡くなった時、憔悴している母に代わって葬式などに追われていました。しかし夫は『俺、葬式のムードってホントダメなんだよね。笑いそうになっちゃって、こらえるのに必死だった』と言い出したんです。絶対に許せないし、父の代わりに死んでほしい。いまでも夫が寝ている間に殺してやろうかと思う。離婚も考えています」(27歳/公務員)

 万が一、そう思ってしまったとしても、父親を亡くして悲しんでいる奥さんに対して言っていい言葉ではありませんよね。人間性を疑うような行動をされると、愛情が一気にマイナスになります。

 妻から殺意を持たれるのも頷ける、夫の無神経な行動。とはいえ、実際に殺して犯罪者になるよりは、夫に見切りをつけて新しい人生を歩んだほうが自分のためです。我慢できずに話し合いをしても殺意が消えない場合は、「距離を置く」「離婚」「逃げる」などの決断をして楽になりましょう。

(リオネル・メシ子)

最終更新:2016/03/12 20:00
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