『旅の賢人たちがつくった アジア旅行最強ナビ』発売記念イベントレポート(後編)

「お墓に住む」スラム街の人たち 丸山ゴンザレス、村田らむが語るアジアのディープスポット

2015/12/30 16:00

(前編はこちら)

 12月22日、東京・西荻窪の「旅の本屋 のまど」にて開催された、『旅の賢人たちがつくった アジア旅行最強ナビ』(辰巳出版)の発売を記念したイベントレポートの後編。

■日本人のお墓で作った韓国のスラム街

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村田らむさん

村田らむさん(以下、村田) 僕は韓国のタルトンネを紹介します。朝鮮戦争から高度成長期にかけてできたスラムで、“月の街”を意味するんですね。人が住まない標高の高い場所にあるから、そう呼ばれているみたいで。

丸山ゴンザレスさん(以下、丸山) 戸建ての並びがスラムっぽさを出しているんですけれど、それ以外は別にスラムっぽくないですね。

村田 この階段を見てください。漢字が書いてあるのわかります? お墓なんです。ここは(石垣や階段を)日本人のお墓で作ってる村なんです。毎回ね、この話をすると、日本人はシーンとなるんですね。

南まいさん(以下、南) コメントしづらいですよ。お墓をリサイクル? 要は日本人のお墓がもともとここにあって、墓場を崩して作っちゃおうぜ、ということですか? 

村田 そうですね。お墓をどんどん使っていく方向で村を作って、観光地化しています。毎回ね、この話をすると、日本人はシーンとなるんですよね。

 絶句ですよ。

丸山 僕は、ここ大好きなんですけど。

村田 Twitterでも紹介したら、結構、怒ってる人がいましたね。

丸山 まぁ、日本人のお墓でできた町です、ということを観光名所にするのはどうかなと思う。

■食用の犬肉が売られている釜山の市場

村田 次はどこで話してもウケが悪い、韓国釜山の犬市場ですね。モラン市場内にあって、ズラ~ッと犬の檻が並んでいます。

 ペットショップではないですよね。

村田 ペットショップとしても(機能している)。

丸山 買われなかったら、食われるということですか?

村田 いや、そういうことじゃないですね。

 両方兼ねている?

村田 (実際は)大きい犬をペットとして買う人はいないですから、ほとんどは食べられる。

丸山 切なくしかならない。レストランで食べられるんですよね?

村田 食べましたよ。お店の前でもさばいてくれるんです。

 えっ、食べたんですか? これ犬? 毛は?

村田 茹でて、むいて。

丸山 一国の文化なので、むげにもできないんですけれど、ただこれはどうかなと。犬の檻の前に犬肉を置いちゃって。

村田 やっぱり韓国内でも批判が強いです。でも、犬肉は精力剤なんですよね。ビンビンになるって。

丸山 そういう扱いの食べ物ですよね。

 あんまり聞きたくないけど、どういう感じなんですか?

村田 犬の匂いがする。8回食べると、大体のたんぱく質はおいしく感じるらしいですよ。豆知識ですが。

 らむさんのせいで、会場のテンション下がったじゃないですか。

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