サイゾーウーマンカルチャー大人のぺいじ有名緊縛師による「緊縛初体験記」 カルチャー 【messy】 痛いどころか気持ち良い! 世界で活躍する緊縛師・一鬼のこさんによる「緊縛初体験記」 2015/10/26 20:00 2015年1月、書き初めに「愛され女子(M女の意味でも)☆」と書いたにも関わらず、まったくその目標に近づけていない谷川です。 そろそろ私の誕生月である11月……毎年自分の誕生日を迎えることで1年の終わりを実感し、心が焦り始めます。 そんな時、あるお方のTwitterに「緊縛に興味がある人がたくさん来て数々の縛りが行われる会。見学だけでも歓迎。私に縛られたい人もできるだけ対応します」という文字が! あるお方とは…… その類稀なる美的センスでSM業界を飛び越え、映画やグラビア写真集など、さまざまなジャンルの作品を生み出し、世界を股にかけて活躍する緊縛師・一鬼のこ氏。 鬼のこさんは、光と縄をテーマにした「Cyber Rope」と、古典的な捕縄術を原型とした「緊縛」の2種類のパフォーマンスを軸に活動されています。 私が初めて鬼のこさんの作品と出会った時、それまでは緊縛にまったく興味がなかったのですが「この人になら一度縛られてみたい!」と思ってしまったほど美しいアート作品です。 ◎一鬼のこ氏は、やっぱりすごかった! 初めては良いものから経験すべし! 食べ物だって美味しいものから食べるべし! 最初に不味いものに当たってしまうと二度と食べたくなくなってしまうこともありますよね。 というわけで! わたくし谷川明日香、初めての緊縛体験を一鬼のこ氏にお願いすべくTwitterで目にしたイベントに飛び込んでまいりましたー! 開催場所は新宿区某所、勢い付けに近所に出来たばかりだという海鮮居酒屋さんで梅酒とおつまみを食してから会場へ。 雑居ビルの地下にある重い扉を開けると、中ではエナメルやレースで着飾った女王様やS男子たちが女性を縄で縛り上げている〜! ……ではなくて、普段着を着た男女が普通に談笑していました。 サロン内は縄を取り扱っているスタジオのようなスペースと、それを鑑賞する人たちがくつろぐスペースにわかれています。 SMバーのような妖艶さや、ハプニングバーのようなイヤラシくてHな雰囲気ではなく、むしろちょっと爽やかで「空中ヨガスタジオだったかしら〜?」と思うほど。 さらに、この日は一鬼のこ氏のバースデー直前ということで、バースデーソングの合唱とともにケーキが出てきたりと、意外にも会場はフレンドリーな雰囲気に包まれていました。 しかし、周りを見渡せば拘束椅子や分娩台チックなものが置いてあったり、すでに縄を使いパートナーを縛り上げ、各々の世界をせっせと作り上げている方も。 一鬼のこ氏はというと、インストラクターのように参加者に声をかけ指導などをしていました。 SMの中でも広く知られている「緊縛」は、縄さえあれば誰でもできると思われがちですが、一歩間違えるとうっ血してしまったり、窒息、骨折など死に繋がることもある危険なプレイなのです。 正しい指導が必要なことは言うまでもありません。 一通り落ち着いたところで、ご挨拶と縛られ希望を出して、他の方が縛られていくのを鑑賞しながら自分の番が来るのをドキドキしながら待ちます。 一鬼さんの体に縄をかける手さばき、手際の良さ、お相手への心遣いは本当に素晴らしく、縛られている女性が縛り上げられた時、素の状態よりも美しく見えました。 お腹のあたりを締められている方を見て、おつまみを後にしておけばよかったと後悔。 美しく縛られたいのであれば、食前をオススメします(笑)。 そして、ついにワタクシの番がやってまいりました。 緊張が隠せず、初めて縛られることを説明し、どうして良いかわからない私に「ストッキングは滑りますから……」と優しく説明してくれたジェントル鬼のこ氏。 レースのキャミ×素足で正座をし、足の裏の冷たさを感じたのも束の間、縄を架けられていくうちに自然と体温が上がっていきます。 前を向いたり膝立ちをしたり、言われるがままにコロコロと体勢を変えていると、じんわりと汗ばんでいるのがわかりました。 いつの日か“ソフトSMごっこ”と称して、ネクタイやリボンを使って縛ったり縛られたりしたことがありました。 当時は、手首の皮が挟まったり、キツすぎて痛かったのですが、計算し尽くされた鬼のこさんの緊縛は、むしろオーダーメイドの洋服を着ているかようなフィット感で痛いどころか気持ち良い! 体はどんどん熱くなり、脳みそがジワジワと何とも言えない感覚に。 もしかしたら、今まで「Sだ」と思っていた自分が、慣れない感情と「コンニチワ」したことで頭が動揺していたのかもしれません。 わずか数分で完全に動けない状態に。 そのまま吊るし上げられ「エッチな体してるね」と恥ずかしくなるような声をかけられた時には、少し呼吸が荒くなっていました。 そして、降ろされた時には「もっとされてたい……」という感情を覚え、完全に心身ともに持って行かれました。 事前に、SM通の方から「縛り痕に気をつけてね♫」とご注意をいただいていましたが、まったく痕が残らなかったのも彼が一流の証なのでしょう。 まさに、新たな自分に出会えたような気がした体験でした。 一鬼のこさん、ありがとうございました! またよろしくお願いいたします(笑)。 一 鬼のこ(はじめ きのこ)/パフォーマーであり緊縛師。愛知県名古屋市生まれ。 光と縄をテーマにした現代的なパフォーマンスや古典的な捕縄術が原型となる緊縛などで話題を集めている。 最新作:『ナワナノ~七菜乃緊縛写真集~』(三和出版) ■谷川明日香/芸能経験を経てライフスタイル、美容の会社を設立。モテ男育成や婚活講座の講師や男性用コスメ「オールインワンメンズケア」をプロデュース。TVなどメディアでバイセクシャルをカミングアウトしている。 最終更新:2015/10/26 20:00 次の記事 井森美幸、再評価の声高まる!? >