仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」

加藤綾子アナは“庶民プレイ”が下手くそ!? 視聴者からの人気が急落した理由

2015/09/24 21:00
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加藤綾子公式ブログより

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の芸能人>
「おいしかったです」加藤綾子
『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系、9月16日放送)

 情報番組や、バラエティ番組において、節約ネタは欠かせない。出演する女性タレントたちは、激安スーパーの野菜の値段に目を輝かせ、節約のカリスマに食費節約のかさましレシピを教われば、「やってみよう」と目を丸くする。

 きちんとした節約主婦であれば、こういった情報を即生活に移すのだろうが、私のようなひねくれ者は、女性タレントに対して「またまたそんなこと言って、絶対やらないくせに」と思うだけである。

 キー局のゴールデンタイムの番組に出られるタレントは、一流である。当然、ギャラも高いだろう。収入と節約度合は正比例するわけではないが、顔を知られたタレントが、激安もやしを求めて、わざわざ都下のスーパーに行くとは考えにくい。にもかかわらず、タレントたちが「節約大好き」を装うのは、“庶民プレイ”というやつだろう。「私はテレビに出ていますが、視聴者のみなさんと同じ感覚を持っています」という態度で、好感度を稼ぐのである。

 番組の中心とも言えるべきタレント陣が腰を低くするとなると、必然的にもっと腰を低くしなければならないのが、タレントを立てることを基本とするアナウンサーである。例えば、スポンサー企業からの利益供与疑惑を報じられ、1億7,000万円のマンションに住み、2,000万円の外車に乗っていることが明るみになる前の日本テレビ・上重聡アナウンサーは、イギリス王室キャサリン妃の愛用ブランドの洋服について「高すぎて買えない」「彼女に買ってあげるのは無理」と庶民派を偽装したコメントを出していた。実生活は別として、視聴者に「こんなお給料の高そうな職業の人も、そんなもんなんだ」と視聴者を安心させるのは、アナウンサー最大の“お仕事”と言ってもいい。

 “庶民プレイ”という“お仕事”が一番下手な女子アナ、それがフジテレビのカトパンこと加藤綾子アナである。日本テレビ、TBS、フジテレビの内定を取り、好きな女子アナランキングで常に上位をキープしていた加藤だが、2014年に「週刊文春」(文藝春秋)が行った「嫌いな女子アナランキング」の1位を記録するなど、最近好感度が落ち気味なのだ。

 バラエティ番組全盛の昨今、加藤アナのように、美人で個性の薄いキャラはお高く止まっていると誤解されやすいことや、プロ野球選手との熱愛報道がマイナスに働いたなど、いろいろ原因はあるだろうが、前述した通り、加藤アナは“庶民プレイ”が下手なことも影響しているのではないかと私は思っている。

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「パン」系譜の女子アナの病巣を見つけたり
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