だから嫌われるのね……

宿敵のパーティーに闖入し、注目を集めたJ・ビーバーの底意地の悪い復讐劇

2014/04/21 18:15
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はいはい、人気者人気者!

 総資産1億6,000万ドル(約164億円)、出すアルバム全て大ヒットし、昨年「19歳未満で5作のアルバムがビルボード全米チャート1位を獲得した史上初のアーティスト」という記録を作ったジャスティン・ビーバー。歌手としての経歴は文句のつけようがないが、ここ数年、私生活はすさんでおり、今年1月にマイアミで逮捕されたのをきっかけに、ホワイトハウスの公式ウェブサイトにジャスティンに対する国外退去を求める「ジャスティン・ビーバーの国外追放とグリーンカードの剥奪」という嘆願ページが立ち上げられ、たちまち10万を超える署名が寄せられた。

 この国外退去嘆願書をTwitterで広め、署名集めに貢献したのが、2012年からジャスティンのことをディスってきた俳優兼シンガーソングライターのドレイク・ベルだ。子ども番組専門局「ニコロデオン」で。2004年~07年に放送された人気番組『ドレイク&ジョシュ』で知られる彼は、若い層のファンたちに悪影響を与えるジャスティンのことが大キライで、事あるごとにTwitterでジャスティンに噛みついてきた。

 ドレイクは12年7月にTwitterのアカウントをハッキングされ、なりすましにケイティ・ペリーの悪口をツイートされたのだが、その際「ケイティ・ペリーのことをバッシングなんてしないよ。でも、ビーバーは(爆)」とツイートし、ジャスティンの熱狂的なファン・ビリーバーから、「死ね!」「テメエなんかコンサートのチケット、たった18枚しか売れなかったくせに」「チケットが売れなさすぎてコンサートをキャンセルしたくせに」と攻撃された。この攻撃にドレイクは、満員御礼のコンサート会場の動画や写真を掲載し、「メキシコシティ、ナショナル・オーディトリアムのコンサート、ソールドアウト。観客1万人」「ハハハハハ~」「ビリーバーって、そんな攻撃しかできないわけ?」と挑発。その後、コンサートでギターを熱演する自身の写真を掲載し、「もし、ジャスティン・ビーバーがギターを習いたいなら……」とツイート。ビリーバーたちが「ぶっ殺す!」と過激に反応する騒ぎに発展した。

 ドレイクもさすがに少女たち相手に大人げないと思ったのか、いちいち反応するのをやめ、騒動は収束したのだが、昨年3月に再び勃発。米音楽専門チャンネル「MTV」が、「ジャスティン・ビーバーの『ネヴァー・セイ・ネヴァー』の曲名は当初『セクシー&トゥギャザー』だった。また、トラヴィス・ガーランドがリリースする予定だった」とツイート。トラヴィスはボーイズバンド「NLT」の元メンバーで、ソロ活動を始めたときにセクシュアルな歌詞の「セクシー&トゥギャザー」をレコーディングしたのだが、「自分向きの曲じゃないので、ほかのアーティストに譲ることにした」「歌詞をポジティブなものに書き換えてジャスティンに売られた」と告白したことを報じたのだが、これにドレイクが、「えっ! ってことはジャスティン・ビーバーは自分の曲を書いていないってことなの? ショック!!」と、わざとらしくツイート。シンガーソングライターを売りにしているジャスティンは、さすがにこれには黙っておられず、「書いてる曲もあるよ」とTwitterで反論。ドレイクはすかさず、「はいはい」とバカにし、再びビリーバーがヒスりだす騒ぎとなった。

 昨年4月にはシルバースパイクが大量についたぶかぶかの黄色い野球帽をかぶっているジャスティンの写真を載せ、「ぶかぶかな黄色いスパイキー・ハットをバカにすんなよ! ラッパーのダチはイケてるって言ってんだから!」とTwitterで晒し者にし、ビリーバーが再び発狂。なお、この帽子に関しては人気海外ドラマ『LOST』の現場監督者デイモン・リンデロフも、「誕生日に何がほしい? と聞いてくれるみなさま。このひどい帽子なんて、どう?」「ビーバーの取り巻きはみんな“その帽子最高じゃん!”とか言ってるわけ? いや、マジで」と思いっきりバカにしており、タブロイド紙も「ダサいファッション」と書き立てるなど不評だった。

 今年に入ってからもドレイクは、「近所に卵を投げる、猛スピードで運転する、地区の外観を損なうなんてクソったれたことじゃなく、ギターの練習でもしてろよ」とツイートしたり、ジャスティンの邸宅で悪友のリル・ザが薬物所持で捕まったことも「ジャスティンが金を払って身代わりになってもらったに違いない」とツイートするなど、ディスりまくり。国外退去嘆願書にサインしようと呼びかけ、署名収集に貢献した。

 ドレイクのジャスティンをディスるツイートは一般人には面白おかしく受け止められているのだが、このようにビリーバーたちからは攻撃されている。どんな悪さをしてもジャスティンにはビリーバーがついており、ドレイクよりもアルバムの売り上げもよいし、人気も知名度も上だ。そのため、これまでジャスティン自身がドレイクを攻撃することはなかったのだが、17日の夜、突然ドレイクに向けてこの上なく屈辱的な動画と写真をインスタグラムに掲載したのだ。

 米ゴシップ芸能サイト「TMZ」によると、ジャスティンは17日の夜、ドレイクの新作アルバム発売記念パーティーが開催されたロサンゼルスの人気カクテルラウンジ「ミクソロジー」の前に、大型の黒いバンで乗りつけた。集まっていたドレイクの女性ファンたちは何事かとバンに注目。皆の注目が集まったのを見計らってジャスティンは窓を下げ、顔をチラチラと見せたため、ミーハーな女性たちはギャーギャーと大騒ぎに。その動画をジャスティンはインスタグラムに掲載し、「今夜、ファンの子たちに会えてうれしかったよ」とコメント。ドレイクに対して、“お前のファンなんてオレがちょっと顔出せばキャーキャー騒ぐ程度のもの、お前よりもオレの方が好きなんだよ”と言わんばかりの屈辱的な攻撃をした。

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