角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第58回

子どもの習い事で遭遇! 聞くに堪えない、富裕層ママの悪口や自慢話

2014/02/01 17:00
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伊勢丹のスクールユニフォームコーナーは、有名私立合格者の幸せオーラでいっぱい

 先週、入学する小学校の第1回父母連絡会がありました。やはり日時は平日の13時半~16時という、子どもの預け先に困る時間帯に行われました。学校からのお便りには、「保護者向けの連絡会のため、やむを得ずお子様を連れてくる場合は保護者のそばにいるようお願いします」とのこと。受験と違い合否には関係がない問題ですが、大学院まである学校にこれからお世話になるのに、子どもを連れて行って、万が一子どもがバカ騒ぎでもしたら、しょっぱなから印象悪すぎです。

 うちは保育園なので、子どもがインフルエンザにならない限り預け先には困らないのですが、幼稚園児は祖父母にお迎えを頼むか、ママ友に頼むか、保育施設の一時利用しか方法はないですよね。もし自分が幼稚園児ママなら、ママ友に頼むのは気が引けます。子どもが有名校に合格したママなら寛容な気持ちになっているので、頼みやすいですが、希望校に合格しなかったママには頼み難いかも。

 「ママ友って気持ち悪い!」と思ったことが最近あったので、この話のついでに書いておきます。娘がスイミングを習っているのですが、そこに通っている子どものママは全員専業主婦です。子どものレッスンが終わるのを待つ間、ママたちは人の悪口、うわさ話、自慢話のオンパレード。聞いていて嫌な気分になりました。マナーの悪いママたちに対する嫌悪感とは違い、富裕層ママならではの内容(お受験、自宅購入、ブランド品評会)だけに、気持ち悪さもひとしお。こんなママたちにとても子守りはお願いできないと思いましたね。裏でボロくそに言われるに決まってますから……。私はそのママたちとあいさつしかしないし、もちろん話の輪に入れるわけでもありません。心の中でそのママたちのナイトライフを妄想するのが関の山ってとこでしょうか(笑)。

 ほかにも習いごととして、K‐1選手ニコラス・ぺタスがプロデュースした「ザ・スピリットジム」にも通わせていますが、そこに子どもを通わせているママたちは、清泉インターナショナルスクールや、セントメリーズインターナショナルスクールに通わせているママたちが多いせいか、まったく他人のことを干渉しません。国際結婚したママだったり、夫婦とも日本人でも考え方が国際的だったりするせいでしょうか。居心地いいですよ。どちらも3月末、学校が始まるまでしか通わない予定ですが、スイミングはママたちの話を聞きたくないので、早めに辞めちゃうかも……。霊的な話ですが、人が悪口を言う時、口から黒いエネルギーを放出します。少なくとも私にはそう見えるので、二度と行きたくないというのが本音。

■ネット弱者に配慮はなし!

 肝心の父母連絡会は、婿と2人で出席しました。パスモ(交通系ICカード)があれば自分の子どもが何時にどこの駅を通過したか(某私鉄路線のみ)メール配信されるシステムを導入していることや、学校行事は全てネットで申込みといった連絡がありました。私にとってはありがたいことですが、ネット弱者は蚊帳の外です(笑)。うちの保育園でも、保護者だけが見られるように制限をかけて、随時園内の写真をアップロードしているのですが、パソコンなし・ガラケーのみで「見られない」というママがいました。保育園のうちはまあいいけれど、学校となると「できない、わからない」では済まないでしょう。ガラケーの人はスマホを購入しないといけなくなるでしょうね。私立学校というのは、「学校の理念、教育に賛同するので文句はいいません」といった内容の文章にサインをして入学します。なので、ここでゴチャゴチャ言う人はいませんでした。この学校は合否もネット発表だから、受験前から学校の考えに賛同して、受験していることになるのかも。

 また、「制服は伊勢丹のスクールユニフォームコーナーで承ります」とのことで、行ってきました。着くと、有名校の制服がずらーと並んでいて、新小学生、新中学生で溢れて大混雑。伊勢丹(伊勢丹会館)にこんなコーナーがあるんだ! と思いつつ、順番を待っていました。たぶん、高島屋、三越もやっていることでしょうが、私にはとっても新鮮。またもや霊的なことですが、人が多いところはエネルギーがごちゃごちゃで疲れてしまうのですが、ここにいる人たちは幸せオーラ全開だったので、長時間待たされているにもかかわらず無問題でした。霊的に敏感だとほんと大変なのです……。子どもも親も小学校への準備をする日々。あとは早起きの練習だけ!

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月1日に「駒沢の森こども園」をオープンさせる。家庭では5歳の愛娘の子育てに奮闘中。

最終更新:2014/02/01 17:00
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