「渡る世間は鬼女ばかり」

褒めたつもりが嫉妬に!? 赤の他人だから起こる、義兄弟の嫁とのいざこざ

2013/05/21 14:00
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『かしこい奥さま心得帖』(WAVE
出版)

――玉石混交のネットの海で、下衆なエピソードだけを収集・観察する奇跡のヲチャーHagex。彼がセレクトした、某橋田壽賀子ドラマよろしく、読むとゲッソリする……いや人生のトラブルシューティングとしてためになるエピソードを紹介。

 カリブ海バルバドス出身のアーティスト、リアーナ。彼女は2009年のグラミー賞授賞式当日に、当時恋人だった歌手クリス・ブラウンと口論になり暴行を受けました。殴られて腫れあがった顔写真が報道され、世界に衝撃を与えました。しかしその後は順調にアーティスとして活躍し、現在までに世界で1,200万枚のアルバムを販売し、音楽的にも高く評価されています。

 さて5月6日、ニューヨークのメトロポリタン美術館で毎年開催されている「コスチューム・インスティチュート・エキシビション」のオープニングパーティーが開かれました。アン・ハサウェイ、ケイティ・ホームズ、グウィネス・パルトロウ、サラ・ジェシカ・パーカーらセレブが出席。そこにニコール・リッチーがおばあちゃんのようなファッションをして現れ、その姿を見たリアーナはビックリして、次のようにツイート

「This bitch makes me throw up!! #bestdressed #2013metgala @nicolerichie http://instagram.com/p/ZAXVlghM9r/」

「このビッチを見て私吐きそう!」

 このツイート、悪口のように見えますが、実はこれ「褒め言葉」だとか。「#bestdressed」というハッシュタグや、ニコール・リッチーにメンションを送っている様子からも、「悪意がない」ニュアンスはわかりますね(もちろん、嫌味+直接悪口を送っている可能性もありますが)。しかし誤解を招く&下品な表現であることは間違いなく、ニコール・リッチーのファンから批判されているようです。ここまで極端ではないですが、「褒めているつもりが、誤解された」というエピソードを紹介します。

<褒めたのに嫉妬と捉えられた>
【義兄嫁】嫁同士ってどうよ?67【義弟嫁】
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/live/1357801787/522-

 義理の両親と義兄夫婦は同居しており、家を新しく建て、お披露目の祝いに参加した投稿者。姑と義兄嫁がリビングやキッチンなどを紹介し、投稿者は「素敵なおうちですね。羨ましい」と素直な感想を述べました。しかし、この発言に対して義兄嫁が曲解し、「義弟嫁(=投稿者)が、この新しい家を狙っている」と舅と義兄に訴え、その後2人から投稿者にクレームがきます。当然そんな意図はまったくなく、姑に確認してみると「義兄嫁は最近おかしいところが多く、印鑑がない時に盗まれたと騒いでみたり、買い物に行っても何も買わなかったり、若年性のアルツハイマーっぽい」という回答が返ってきました。

 その後再び、舅と義兄から電話がきて「義兄嫁さんに余計なことを言って泣かせるな、夫実家は義兄と義兄嫁のものなんだから次男の嫁が何をしても無駄だから」と叱られてしまいます。姑は信頼できる人なので、舅と義兄に事情を説明するように依頼。その後どうなったか気になりますが、報告はここまで。

 この手のエピソードはよくあるのか、次のような書き込みも。

 義弟夫婦が義実家近くに家を建てたのでお披露目会に行き、「新築だから木の香りがいいですね」「姪っ子ちゃんも自分の部屋が持てていいね」と褒めたところ、義弟嫁→義弟→義両親→夫経由で「義兄嫁さん(=投稿者)に妬まれてるのかもしれない。若いのに新築なんて生意気って目で見られた!」と伝わってきます。この騒動で思い込みの強い姑が「義弟嫁さんのことを羨ましく思うのはわかるけど、我慢しなさい」という手紙が和牛すき焼きセットと共に届くハメに。しかし、新築から3年後、義弟夫婦は離婚したようです。

■最初から敵認定されたら……

 人を褒めるのは難しいですね。私は日記でも人やサービスをボロカスに書くときはいろいろと工夫を凝らしますが、褒める時は「すごい」「面白い」という月並み表現になってしまい、読み返してみて「単純な表現だ」とガックリしてしまいます。異性を落とすのも、部下の心を把握するのも、クレーム対応も「褒め上手」ほどうまくいきます。人の悪口なんて、なんにも役に立ちません(涙)。

 さて、今回のエピソードは、どれも「クレームを言ってきた嫁が、最初から投稿者を敵認定している」という点が問題ですね。最初のエピソードは病気の可能性がありますが、この場合は「褒めのスキル」なんて関係ありません。

 姑と小姑が嫁の敵になることはありますが、義兄弟嫁という赤の他人が攻撃してくることもあるのです。「男は敷居を跨げば七人の敵あり」ということわざがありますが、「女は敷居を跨ぐ前に、大姑、姑、小姑、舅、小舅、小舅嫁、夫、七人の敵あり(増える可能性あり)」と言えるでしょう。ひぃぃ、女性の敵は多すぎですね。今回紹介したエピソードも、夫が出てこないのが気になります。妻が困っているのに、何もしないのはどうなのでしょう?

 リアーナの右の鎖骨には「Never a failure, always a lesson」(失敗は決してない、なぜなら常に学ぶことができるから)という刺青が入ってますね。素晴らしいフレーズですね。姑や義兄弟嫁に理不尽な文句を言われても、「学ぶことができるから」と思えば少しでも気持ちが軽くなります。でも、具体的な対応が思い浮かばない……そんな時もリアーナを見習って、拳に「クソ義兄弟嫁氏ね」と刺青で入れて、何か言われた時に、それを見せてやりましょう。え、刺青はいや? じゃあ、マジックで書いておけばOKです。

Hagex
ネットに投稿された人間関係のトラブルを集めたブログ「Hagex-day.info」を運営。「ネットウォッチャー四天王」の1人……というウワサ。

最終更新:2019/05/21 15:57
『かしこい奥さま心得帖』
適度な距離感ヨロシクゥ!!
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