オリジナル解釈のキリスト教っぽいけど

SUPER JUNIORや2NE1も! K-POPとキリスト教サークルの実態

2013/02/13 08:00
『Super Show 4』(SM Entertainment)

 今年1月26日、K-POP史上初となる現役アイドルの結婚式が執り行われた。結婚したのは、Wonder Girlsのリーダーのソネ。23歳という年齢かつ現役女性アイドル、しかも妊娠していない状態での結婚は韓国中を驚かせた。お相手は、5歳年上でカナダ系韓国人のキリスト教宣教師。2010年にソネが教会の仲間と共に、ハイチに宣教活動に行った際、同じく現地で宣教師として活動していた彼と出会ったことがきっかけで、交際がスタートした。かなり熱心なクリスチャンとして知られるソネと、宣教師の彼。まさに信仰が結びつけたカップルといえる。

「日本は宗教への信仰に対する概念が、外国に比べると希薄な国ですが、韓国は非常に信仰が熱心で、特にプロテスタント系のキリスト教会を街の至るところで見かけます。夜、ネオンに彩られた十字架が建物に屋根に浮かんでいるのが見えますが、それらはすべて教会です。これだけ宗教が浸透していれば、当然ながら自分の信仰を持っている芸能人は少なくありません。イ・ビョンホン、チョン・ジヒョン、ソン・ヘギョ、ムン・グニョンなど仏教徒で有名な芸能人もいることはいますが、やはり韓国芸能人で宗教を信仰している人の大半が、プロテスタント系キリスト教です」(韓流ライター)

 信仰熱心なあまり、教会礼拝を優先してしまい、ドラマの撮影をドタキャンした女優のハン・ヘジンや、クランクイン前のヒット祈願の儀式で、共演の大御所俳優が祭壇の前で膝をついて拝礼しているのにもかかわらず、1人立ってお辞儀だけしているユン・ウネなど、信仰の厚さが逆に反感を買うような事態になっている者もいるが、その信仰心の強さは日本人から見ると驚くばかりだ。

「K-POPアイドルの中で、最も信仰熱心で有名なのは、SUPER JUNIORのチェ・シウォンでしょう。無宗教と公言している同メンバーのヒチョルに、聖書を読むよう言ったり、一緒に教会に通おうと誘ったりするなど熱心に勧誘していたことでも知られています。このシウォンを中心に、アイドルたちによるキリスト教サークルのようなものも作られていて、その中には、少女時代のユナ、スヨン、ヒョヨン、ティファニーをはじめ、2NE1のミンジやWonder Girlsのソヒ、それに若手俳優のキム・スヒョンなどがメンバーになっています」(同)

 シウォンのサークルからは、メンバー同士の熱愛のうわさは立っていないが、こういったサークルや教会が、男女の出会いの場になっていることは珍しくなく、特に女性芸能人が教会で知り合った男性と結婚することは多い。

 映画『B型の彼氏』などで知られる女優のハン・ジヘは、同作品やドラマ『ランラン18歳』で共演したイ・ドンゴンと交際しており、その熱愛ぶりは有名だった。ところが破局から1年後、教会で出会った年上の現役検事と交際、その後、結婚している。ほかにもドラマ『大胆な彼女』などに出演していたイ・ユリや、1990年代後半から2000年代前半にかけて、バラードの女王として君臨していたイ・スヨンも、教会で知り合った一般男性と結婚している。

「男性芸能人よりも女性芸能人の方が結婚相手を教会で見つけているのは、“芸能人”の社会的地位がまだ低いことが考えられるでしょう。医師や弁護士などといった社会的ステータスの高い職業に比べ、水商売的な部分もあるため、女性芸能人側の両親としては、同じ芸能人と結婚させるよりは、その美貌を武器に社会的ステータスの高い職業の男や実業家と娘を結婚させたいと考えているのでは」(同)

 しかも教会で出会い、同じ信仰を持っているとなれば、相手の人間性は「神様のお墨付き」である。日本の街コンなどの○○コンと同じに見てしまうと大変失礼に当たるだろうが、教会が男女の出会いの場になっているのは、確かなようだ。

最終更新:2013/02/13 08:00
『Super Junior - Super Show 4 コンサート写真集』
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