"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第163回】

「嫌いなジャニーズ」にランクイン! 近藤真彦はすでに“歴史”の人物?

2013/02/12 19:00
「週刊女性」2月26日号(主婦と生活社)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

第163回(2/8~12発売号より)

 中国の大気汚染問題で日本は大騒ぎだ。確かに深刻な問題ではあるが、しかし鬼の首を取ったような被害者ぶりは何なのだろう。考えれば日本もたった40年ほど前、企業は汚染物質を垂れ流し、光化学スモックやら公害やらで大変な被害を出した。いや、つい最近でも大量の放射能物質を大気や海に放出したことをもう忘れてしまったのだろうか。中国を責め立てるばかりでなく、その教訓や経験に基づいた知恵を発揮する方向にいけばいいのだが。

1位「私たちの『好きなジャニーズ』『嫌いなジャニーズ』2013」 (「週刊女性」2月26日号)
2位「2013年上半期 芸能界『カップルの行方』は絶対こうなる!!」(「週刊女性」2月26日号)
3位「宍戸錠 すべてが燃えた自宅“焼け跡”で…『あっ、妻との結婚写真だ!!』」(「女性自身」2月26日号)

 好きなジャニーズ企画は多々あれど、嫌いなジャニーズにまで踏み込む媒体は「サイゾー」くらいかと思ったら――やってくれました、「週女」が。

 10~50代の15,00人にアンケート調査した結果を発表したものだが、まずは好きな総合ランキングから。1位櫻井翔、2位相葉雅紀、3位大野智と、ベスト3は嵐が固めた。次が長瀬智也(TOKIO)、木村拓哉(SMAP)、二宮和也(嵐)――と続く。「好きなランキング」は他媒体のものと大差はない。だが、ここでも松本潤(嵐)はランク外だ。なぜか松潤はいつもこうしたランキングから外れてる。松潤贔屓の筆者は納得がいかないが、まあ、好きなランキングはどうでもいい。やはり面白いのは「嫌いなランキング」だろう。1位赤西仁、2位木村拓哉、3位中居正広(SMAP)。おお! しかも赤西が197票、木村が163票で以下をぶっちぎりなのだ。赤西が嫌われるのはわかる。KAT-TUN脱退にデキ婚でイメージが悪いし、キムタクは人気者でもあるが、その反動もあるだろう。少しトウが立って、ちょっと見飽きたし。中居もしかり。

 だが今回の「嫌いランキング」で一番笑えたのは4位の近藤真彦だ。マッチね。その理由がすごい。「おじさんなのにテレビに出てるから」(17/高校生)、「嵐に先輩風を吹かせている」(28/秘書)、「すごさがわからない。歌もダンスもうまくない」(35/アルバイト)――笑える。誰もが思っていることではあるが、これまであまり公にはいえなかったことだから。だがこうして活字になると納得するし、笑えるし、同世代としては少し悲しい。やはり若年層になればなるほど、マッチの存在は不可思議なのだろう。何だかカッコつけてるおっさんだが、最近ヒット曲を出しているわけでもないし、ドラマや映画で活躍しているわけでもない。「あれ誰?」ってな存在なのだろう。でもそんなこと誰も突っ込めない。

 が、確かに40代の筆者の青春時代にはスターだった。でも次第に歌もヒットしなくなり、中森明菜の自殺未遂騒動もあり、カーレースにのめりこむあまり、テレビでは見かけなくなっていった。ジャニーズ事務所の後継者ともいわれたのに。それが最近になってちょいちょい姿を現して、後輩の仕切る番組にゲストとして登場、崇めたてられて、威張って、喜んでいる。「なぜ?」と思うのも自然だし、時折歌も謳うが30年前のヒット曲「ハイティーン・ブギ」だったりする。イタイおっさん――。うーん。どうしても最近のマッチを見ると悪口しか浮かんでこない。

 マッチは既にジャニーズ史の中の“歴史”になってしまったのだろう。だが考えると、もう1つの疑問が。マッチでさえ“歴史”なら、最近『爆報!THEフライデー』(TBS系)などで目にする田原俊彦(トシちゃんね)、彼が何者か10代や20代の人々は知っているのだろうかと。彼がマッチと野村義男(ヨッちゃんね)と組んで「たのきんトリオ」なるものを結成していたことを、もしや知らない? 昔アイドルだったってことは? 「ビッグ発言」で干されたことは? 大昔、中山美穂と付き合ってたことは? 時間というものは恐ろしいものだ。ジャニーズの栄枯盛衰の歴史を感じて、マッチの“現在の存在”が気がかりになってしまう「嫌いなランキング」だった。※追記 嫌いなランキング8位のV6・森田剛への嫌いな理由コメントも歴史を感じる。「昔はカッコよかったのに、今は小汚い感じになってしまった」(29/専業主婦)だって。爆

 占い師やら霊能師やらスピリチャルやらが芸能界の今後を占う企画は多々あれど、今回ほど“なんだかな感”満載なのは珍しいのではないか。今生有香なる姓名五行陰陽師が、名前の画数と生年月日から、芸能界のカップルを占うという企画である。いろいろ言ってるのだが、“メイン”の占い結果だけ列挙してみてもおかしい。

 まずは、婚約ホヤホヤの北島康介とgirl next door・千紗には「結婚するなら悪友とお酒を断ち切る覚悟が必要」。次は安倍晋三首相、昭恵夫妻で「ストレスに弱いので前回と同じ体調問題が心配」。加藤茶夫妻には「これから何が起きても不思議でない運勢です」。ほっしゃん。と尾野真千子は「結婚は避けたほうが無難な相性です」。千野志麻夫妻、「千野さんは対人トラブル・事故を起こしやすい画数です」。浜崎あゆみ・マロ、「『週女』の報道どおりもう破局していると思います」。矢部浩之・青木裕子、「矢部さんは女性に対してハッキリ決断できない人です」。斎藤佑樹・小林麻耶、「今は結婚よりいろいろな女性と遊ぶほうが楽しい時期みたい」。

 思わず「誰でも知ってるわい!」と叫びたくなった。これは占いでもなんでもない。だって、別に名前や生面月日で仰々しく占わなくてもわかることばかり。週刊誌に書いてあるし、芸能や政治情報に少しは興味のある人間なら、今生センセイでなくても誰でも思い付く。推測できる。筆者だってこのくらいのことならわかる! しかしそれを堂々と“自分の手柄”と言ってのけられるのが、占い師などの人種なのだろう。厚顔無恥ってやつね。

 だがタチが悪いのは、この企画があくまで「週女」企画のように装われていることだ。記事下に「PRのページ」という注釈はない。しかし記事には、今生センセイの顔写真、プロフィール、的中率98%いう過大広告、セミナーの紹介、ホームページアドレスや電話番号まで記載されている。さらに、プロフィール欄の著書を見ると、今生センセイの2冊の著書記載があり、いずれも「週女」の発行元でもある「主婦と生活社」なのだ。要するに今生センセイのPRと共に「主婦と生活社」の自社刊行物広告の意味も成しているってこと。「女をバカにする女性週刊誌」という一面でもある。

 宍戸錠を火事騒動で久々に見た。ワイドショーのインタビューに気丈にも答えていた。だから後日火事現場に駆けつけた「自身」にも、気さくに取材に応じている。そしてあの言葉を発した。

「不審者の存在を感じていたから、僕は最近、台所に寝泊りしていました」「枕元に木刀と懐中電灯をおいて寝てました。不審者が入ってきたら、戦わないといけないからね!」

 宍戸は火事以降、何度も「不審者」の存在を訴えている。しかし、これを不思議な発言だと思った人も多かったのではないか。警察は外部からの侵入の形跡はないと言っている。当初はジョー以外の人が不審者を見ていないようだった。火の気のない2階からの出火。原因は不明。普通に考えれば古い家だし漏電かと。そして思った「ジョー、ボケたか?」と。

 しかーし。その後、一部ワイドショーで近所の人が「不審者を見た」と証言していた。だとしたらジョーは正しい! しかし「自身」は、せっかく火事の現場に行ったのに、近所の人から話を聞いていないらしい。ジョーの名誉のためにも、実在するかもしれない放火魔を見つけるためにも「不審者」情報をもっと集めてほしい。お願い、もう一度現場に戻って「自身」さん!

最終更新:2013/02/12 19:21
『毎日できちゃうボケ防止 ほらほらあれ』
誰か、開にも話を聞きにいって!
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