[連載]イケメン図鑑

特撮ファンに大人気の「牙狼 <GARO>」主人公 小西遼生くんは“背徳的な女性”がお好き!?

2013/02/20 16:00
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 大人のための特撮作品として2005年にスタートした、深夜ドラマ『牙狼』(テレビ東京系)。雨宮慶太監督によるダークな世界観や麗しい造形美もさることながら、俳優自らが鍛え抜いた肉体とアクションを惜しげもなく披露。かつて特撮好きだった男性たちが、こぞって夢中になった、大人気シリーズです。凄味のある演技とアクションを見せてくれた若手俳優たちは、女性からの人気も急上昇。一番気になるのは、主人公である冴島鋼牙をずっと演じてきた小西遼生くん! シリーズ最新作の映画『牙狼~蒼哭ノ魔竜~』を機に、主人公を次にバトンタッチします。戦うときもクールな表情を崩さないダークヒーローの鋼牙でしたが、最後に小西くんの素顔を見せて! ――小西遼生くんが主人公の冴島鋼牙を演じてきた『牙狼』は特撮ファンの支持がとても高い作品です。2005年にスタートした時、これほど大人気シリーズになると予想してました? 小西遼生氏(以下、小西) いえ、全然。まずこんなに長くできると思ってませんでした。ましてや僕は、この仕事を始めてまだ間もない頃だったので、見た人がどう思うかとかまったく考えずに、とにかくスタッフみんなが作りたいものを作るために、必死になっているという感じでしたね。 ――鋼牙ってほとんど笑わないですよね? 小西 最初はそれが大変でしたね。『もっと眉間に皺を寄せて!』って言われても、そもそも眉間にそこまで力を入れたことがない。普段はヘラヘラしてる性格な分、苦労しました(笑)。でもほほ笑むぐらいはあるんですよ。それに大切なものができていくごとに、表情も少しずつ変化してる。今回の映画ではかなりいい表情をしてる。こんな鋼牙は今までなかった気がしますね。 ――『牙狼』は、役者さん自身による本格的なアクションが印象的です。 小西 アクションチームの方たちをたくさん見ていると、自分はなんて下手なんだろうって思いますけどね。でもアクションを支持していただけてるのなら、時間をかけてやらせてもらえたのが良かったんだと思います。今回の映画だと、衣装と剣が変わりました。そうなると所作が変わるし、有効な見せ方も変わってくる。その点に苦労しましたね。 ――ちなみに普段はどんなトレーニングをしてるんですか? 小西 普段はそれほど厳しいトレーニングはやってないです。この『牙狼』をやる時だけは特別メニューですけどね。舞台をやることが多いので、持久力や心肺機能を高めるためにランニングはよくしています。ミュージカルの時は、歌うのに必要なインナーマッスルも鍛える必要があるんですよ。これはあちこちで言ってるんですけど、僕には『ビリーズブートキャンプ』が一番手っ取り早かったですね。かなり効果がありました(笑)。 ――お仕事の内容によって鍛える筋肉が違うんですね。 小西 『牙狼』はとにかくハード。今回の衣装は、テレビの時の白いコートより2キロ増しでした。汗をかくと吸収しちゃうから、さらに1キロぐらい重く感じましたし。服の下は汗でびっちょびちょだけど、顔に汗をかいちゃいけない。女優、ですよね(笑)。でも幸いなことに、僕は代謝が悪いのであまり汗はかきませんでした。 ――『牙狼』は衣装や怪物などの造形美もすごいですよね。 小西 スタッフはまさに職人ばかりですよ。今回の映画の撮影はほぼグリーンバックだったんですけど、どんな世界観になるかは完成するまでわからない。もちろん演じるときに、必要な要素は確認しているんですけど、完成版を見た時には本当に驚きましたね。俺はこんなやつとしゃべってたのか、と(笑)。怪物は、最初の頃は人が入っていましたけど、こうやってほとんどCGだけで作れるようになった。この7年の間に技術が大きく進歩したんだと思います。雨宮監督の頭の中で描くキャラってやっぱり独特なので、着ぐるみだけでは表現できない。なんてCGと相性がいい監督なんだろうって思いましたね(笑)。

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――今回の映画『牙狼~蒼哭ノ魔竜~』には、あの松坂慶子さんが敵の女王役として出演していることも話題です。悪役なのに本当に可愛くて素敵ですよね。 小西 僕も一番の印象は“可愛い”でした。あれほどの大女優さんで、たくさんの作品に出演されているのに、カメラの前に立って演じる時にとても純粋なんですよ。まるで映画が好きな少女のような。すごく真剣で、集中していて、それでいてひょうきんな部分もある。もちろん余裕もあるんでしょうけど、あえて器用にはやりたくないという感じ。松坂さんは「方法論で演技をしたくない」とおっしゃっていましたね。その瞬間に感じるままにやりたいと。僕なんてまだ少ししか役者をやっていないのに、ちょっと器用にやろうとしてしまうことがある。そんなものを使っちゃいけない、もっともっと向き合わないとダメなんだって勉強になりました。 ――ちなみに、小西さんが好きな女性のタイプは? 小西 最近全然そういうこと考えてなかったな……。しいて挙げるなら、背徳的な人が好きです。 ――ええっ! 秘密を持っている女性ということ? 小西 人生いいことばかりじゃないということを知ってる人というか……。映画にもそういう女性って出てきますよね。心が傷ついてる人の憂いを帯びた表情って、綺麗だったりもするでしょう。あまり偏執的なところまでいくと難しいですけど、ちょっと背徳感がある人には惹かれます。 ――明るい人よりは、どこか影がある人がいい? 小西 明るく振る舞っているけど実は何かを抱えている、なんて知ったらドキッとしちゃうかも。ちょっとした瞬間に暗い部分が垣間見えたりして。そういう人って、考えすぎてしまう性格の人かもしれない。それがいいか悪いかは別にして。経験や自分の考えを表に出しすぎず、自分の中で繰り返し考えているような人。おしとやかというか、色気があるなぁって思います。 ――上手に甘えられない、自分を可愛く見せられずに悩んでいる女性たちの励みになりますよ! 小西 ああ、そういう人たまらないですね(笑)。奥ゆかしくて素敵ですよ。今は絶対にそういう女性がいいと思います! ――小西さんが『牙狼』に出演するのはこの映画で最後なんですよね。ファンの方たちにメッセージをお願いします。 小西 映画『牙狼~蒼哭ノ魔竜~』は、今までシリーズを観てくれていた方もびっくりするような内容になっています。ファンタジックなところもあるので、親子でも見られる作品になっていると思いますよ。テーマはすごくシンプル。誰もが何かを感じ取れるようなお話になっていますので、多くの方に見ていただけたらうれしいですね。 小西遼生(こにし・りょうせい) 1982年2月20日生まれ。東京都出身。A型。2003年、TVドラマで俳優デビュー。2005年、特撮ドラマ『牙狼<GARO>』の主人公、冴島鋼牙役に抜擢され注目を集める。テレビシリーズ2作および劇場版全作に主演した。『レ・ミゼラブル』や『ジェーン・エア』などミュージカルや舞台の出演も多数。現在公演中の舞台『ピアフ』(大竹しのぶ主演)に出演中。 公式サイト

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(C)2012 雨宮慶太/東北新社

牙狼~蒼哭ノ魔竜~』 2月23日より全国ロードショー 原作・脚本・監督/雨宮慶太 出演/小西遼生 蒼あんな 久保田悠来 渡辺裕之 松坂慶子 人間を襲う魔獣ホラーと戦い続けてきた魔戒騎士、冴島鋼牙。嘆きの牙を持ち返るために、約束の地へと旅立つ。小西遼生演じる鋼牙の物語がここに完結。松坂慶子が挑戦した、初の悪役と初のワイヤーアクションにも注目だ。

最終更新:2017/04/03 12:43
『牙狼<GARO> 1』
松坂慶子アゲ!
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