[連載]ヤリチン卒業!! 叶井俊太郎の子育てコラム

ココが緊急入院! 小さい体に管がつけられ、見ているだけで辛い

2011/10/31 19:00
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(C)倉田真由美

(先週の続き)

 軽井沢から東京に戻ったのは日曜日だったので、近くにある救急病院・日赤病院に行きました。病院で診察を待ってる間もココは熱が下がらずにぐったりしてる。熱を測ると相変わらず39度。それでも鼻水も咳も出ないんです。お腹や背中、手足に赤い発疹が出てます。診察では、口の中を調べて、聴診器でお腹と背中を診る。すると、先生から「これは川崎病ですね」との診断が!!

 事前に妻くらたまがココの病状をネットで調べて、「5日以上続く高熱」「全身の赤い発疹」「目の充血」「唇が赤く腫れる、舌が真っ赤になりイボイボができる」という症状が当てはまってました。川崎病はこの他に「首のリンパ節が腫れる」「手足が硬くなる」という症状があるらしく、ココはこの2つの症状は出てなかったので、川崎病ではないと思っていたんです。先生に聞くと「川崎病の症状は先ほどの6つですが、そのうちの4~5コが当てはまれば、川崎病とみなしてます」とのこと。そうだったのか。さらに「今日から入院してもらいます。点滴を24時間し、朝昼晩の3回アスピリンの粉末の薬を飲んでもらいます。退院はだいたい1週間から10日、1回の点滴で熱が引かない場合は、2週間入院するということもあり得ます」と言われました。

 ちなみに川崎病とは1960年代に発見された病気なんですが、未だに原因不明。罹患するのは1歳~4歳くらいまでの子どもが80%で、年間1万人ほどがこの病気にかかっている。死亡率は0.05%ほど。すぐに入院になったので、オレは一度家に戻り、ココの着替えやオムツなど必要なものを持ってまた病院へ。戻ってみると、ココが点滴のため、左腕に針を通して管を付けてるじゃないですか! 泣いている姿を見ると、かわいそう過ぎる!

 夕方から点滴がはじまり、心拍数を見るためお腹に3つほどのコードがテープで貼付けられました。ココは点滴の管が気になるのか、右手で管を取ろうとします。なので、先生が左手にグローブのような手袋を付けました。お腹に貼ったコードも何度も取るので、その度に看護婦さんが貼付けに来てくれましたよ。赤ん坊ということもあり、15分に1度の割合で、看護師さんが様子を見に来てくれました。しかし、24時間の点滴は長い! ココを寝かし付けるしかないので、妻がずっとベッドでおっぱいを飲ませてました。個室に入ったんですが、付き添いはひとりしか宿泊できないので、オレは夜10時に帰らなければならない。ココが心配だからオレも泊まりたかったんですが、病院の規則だから仕方ないですね。

 翌日も朝会社に行ってから病院へ。点滴のおかげで熱は37度に下がりました。食事もバナナやブドウはちょっと食べるように! ココが食べてる姿は久しぶりに見たんですが、食べてくれるだけでうれしいですよ。妻が午後からどうしても外せない仕事があるということで、オレがおもちゃで遊んであげてました。病室ではココがずっとオレの側から離れないし、オレがトイレに行くだけで泣き出す。なのでトイレにもココを連れて行きましたよ。

 ココには1日3回粉薬を飲ませるんですが、すぐに戻してしまうので、普通に口に入れて飲ませることができないんです。看護師さんに教わった、アイスクリームに粉薬を混ぜて飲み込ませるという方法を実践してました。そうこうしているうちに心臓のエコー検査の時間に。タイミングよく寝ててくれればいいのですが、ココはそう簡単には寝てくれません。なので、看護師さんがスポイトを使って、睡眠導入剤入りのシロップを飲ませました。10分ほどで寝るらしいのですが、時間が経ってもぜんぜん寝ない! 再度、看護師さんがココにシロップを飲ませると、5分ほどでぐっすりと寝ました。その間に心臓のエコー検査をやることに。

 検査室に着くと、何かを感じたのかココが目を覚ましているじゃないですか! 先生も「睡眠導入剤を飲むと、普通は1時間は熟睡するんですがね」と驚いてましたよ。検査を中止にするわけにもいかず、先生がベッド脇にモニターを置いて『アンパンマン』のDVDを流しながら検査することに。『アンパンマン』を流すとココは大人しくなり、お腹に聴診器を当てられても、お腹にゼリーを塗ってエコー検査されてもビクともしなかった。偉い! 検査終了後は速攻寝てしまい、そのまま4時間は熟睡してましたね。この日も夜10時にオレは自宅に帰り、妻は病室に泊まりました。

 3日目、点滴を取ったらまた高熱になってきました。測ると39度! 先生も様子を見にきて、「明日の朝まで熱が下がらなければまた点滴をします」ということなので、病室で1日中ココを看病することに。翌日に点滴をするかも知れないということで、腕にまた管を通す。ココが管を取ろうとするので、この日も左手にグローブを付けて過ごすことになりました。見ているだけで、マジでかわいそうです。妻が午後は自宅で仕事をするというので、オレと交代。そしてまた夜10時にオレは自宅に帰り、妻が病室に泊まります。

 4日目、朝イチに妻に電話すると、熱が下がったらしい。ココは朝食を食べて、ちょっとは元気になってきたみたいです。オレは午後から病院へ行き、妻と交代。

 5日目、朝、妻に電話すると熱が完全に下がったので、点滴はやらないことになったようです。左手のグローブと、腕に刺した管を取ったようです。午後に病院に行くと、ココは昼ごはんを食べてなんだか元気そう。

 6日目、ココが元気になってる! 院内にキッズルームがあり、ココは朝からそこで遊んだようです。午後にオレが病室に行くと、ココがキッズルームに行きたいみたいでオレの手を引っ張る! 妻が「先生が明日退院していいって」と言うじゃないですか! ホントよかった。ココはいつもの調子に戻って、おもちゃで遊んだり、走りまわっていました。妻は約1週間、病室に泊まって頑張ったと思うよ。

 翌日の午後、病室にココと妻を迎えに行き、看護師さんにお礼を言って無事に退院! それでもしばらくは月に1回は通院しなければならないんです。川崎病は心臓に後遺症が残るケースがあるので、小学生くらいまでは年に数回の検査が必要とのこと。大変な病気ですが、日赤病院の先生も看護師さんも本当によくしてくださったので、なんとかやっていけそうです。でも治ってよかった! 頑張ったな、ココ!

『突然、9歳の息子ができました。』

ココちゃんはすでに全快です!

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最終更新:2011/10/31 19:00
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