アニメイトガールズフェスティバル初心者が行く!【前編】

「夢中にさせてやるよ」、歓喜の悲鳴と乙女の欲望が渦巻くAGFに潜入!

2011/10/05 20:00
agf01.jpg
開場時間から大混雑の会場。アニメも好評な恋愛アドベンチャーゲーム
『うたの☆プリンスさまっ♪』などのグッズが飛ぶように売れていたそう

 30過ぎても、アニメやゲームが大好き! ですが、男子率が高い夏冬のコミックマーケットや秋葉原の独特の雰囲気にはイマイチなじめません。そんな私が女性ひとりでも楽しめるイベントがあると聞きつけ、9月23日・24日にサンシャインシティで行われた乙女のための祭典『アニメイトガールズフェスティバル2011』(以下AGF)にやってきました。

九州アニメイト限定発売のご当地ヒーロー『急襲戦隊ダンジジャー』のグッ
ズが好評。明太子ラスク、カステラ焼きなどおみやげにぴったりな商品も

 オープンに合わせて入場したのですが、乙女ゲームやBL(ボーイズラブ)コミックなどのブースがところ狭しと並ぶフロア内はバーゲン会場レベルの大混雑! 聞いてみると、各ブースのAGF限定グッズが目当とのこと。行列にムダに血が騒ぐタイプなので、まずはグッズを見て回ってみました。商品はキャラクターのクリアファイルなどステーショナリーがメインですが、中には作品をイメージしたオードトワレや、人気作品の衣装をまとった「くまめいと」など、アラサー的に気になるアイテムも。ご当地ヒーローアイテムのブースには、九州7県を擬人化した「急襲戦隊ダンジジャー」のグッズも登場。リーダーの福岡紅輔(ダンジレッド)の装備が「ヒヨコメカ」、長崎琥珀(ダンジイエロー)の武器が「スピアー(変形ロザリオ)」など、キャラ設定にもグッときました。

 AGFはカフェコーナーも個性的。いくつかあるブースの中で、「お屋敷Cafe Royal Servant」に入ってみました。

 「お帰りなさいませ、お嬢様」という、うわさに聞いた執事喫茶風のお出迎えにドキドキしていたんですが、サーヴァント(召使い)のみなさんの口調はジェントルなものの、トークの中身はゲームネタだったりと意外に気さく。実は全員が現役のコスプレイヤーで、服装も燕尾服で統一されていないのでかなり個性的です。ダンディーなビジュアルと物腰柔らかな接客が人気のYATCHさんにお話を聞いてみました。

agf04.jpg
「お屋敷Cafe Royal Servant」のサーヴァント、YATCH
さん。『薄桜鬼』の土方歳三の衣装がお似合い

――お嬢様方とはどんな会話をされていますか?

YATCH 当館のサーヴァントは全員コスプレイヤーですので、ご帰宅されるお嬢様方もそういった趣味の方が多くいらっしゃいます。ですので、サブカルやゲームにちなんだお話をすることが多いですね。もちろん、まったくそういったことに興味のないお嬢様もいらっしゃるので、その場合は世相の話ですとか(笑)、世間話をすることもございます。我々は執事というスタイルをとってはいますが、比較的くだけた感じでお話をさせていただいております。普通の執事喫茶は執事としての給仕のみで、あまり会話をしないのが原則なのですが、アットホームな会話を楽しめるというのが当館のコンセプトですので。

――実は今日みたいなイベントには初めて来るんですけど、どういう風に楽しむのがおすすめですか?

YATCH イベントの日でしたら、私たちやほかのお嬢様方と一緒にイベントの空間を共有するつもりで楽しんでいただければと思います。池袋のお店にもふらっとお一人でご帰宅されるお嬢様が多いのですが、私どもはお嬢様を楽しませることを第一に考えておりますので、何の気構えもなしに来ていただいて結構です。ご帰宅されましたら、あとはサーヴァントたちがリードしますので。緊張なさっているお嬢様でしたら、とりあえず笑わせるところからスタートしますし(ニッコリ)。

 気さくでお話好きなイケメンサーヴァントたちにキュンキュンしつつ、今度はステージイベントをのぞいてみることに。この日は人気声優のKENNさんと森久保祥太郎さんのニコニコ動画の番組『快感[TO]Night』の公開生放送が行われていました。今回のイベントでグッズの売り上げがダントツだったというゲームソフト&アニメ『うたの☆プリンスさまっ♪』などに出演している森久保さんと、俳優としても活躍中のKENNさんのタッグということもあり、会場は立ち見のお客さんまでいて超満員! 

森久保「コーヒーギフトは~?」
観客 「AGF!!」

 という、このイベントならではの(?)コール&レスポンスで一気に盛り上がる会場。「真っ昼間から恥ずかしいこといっぱいしますんで☆」(森久保)とのコメント通り、おネエ風トークあり、ふたりが乙女ゲームの登場人物を演じるコーナー「君を愛さNight」のスペシャルバージョンあり、とサービス精神全開!

 高校生の大人気アイドルユニットSHOW&KENNのシークレットライブに、急に呼び出された主人公(観客)。ケンカを始めたふたりを、主人公はどうなだめる……? というところで選択肢が出され、お客さんの拍手による多数決でストーリーが展開していくという流れでした。ちなみにKENNさんが「今日は、僕に会いに来てくれたんだよね?」と言いながら手の甲に唇を当ててキスの「チュッ」の音を再現していましたが、このタイミングのお客さんの悲鳴がハンパなかったです。

 そして、このSHOW&KENNの新曲という設定で、ミクスチャーロック風の新曲『電撃(サンダーボルト)LOVE』を生披露。テーマは「EROCK」(エロ×ロック=エロック)というだけあり、ふたりのセクシーなボーカルに「夢中にさせてやるよ……」の甘いセリフが入り、会場が悲鳴の嵐状態に。退場後にはアンコールもかかり、短い持ち時間ながらロックフェスばりのステージを見せてくれたふたり。ニコ動での番組視聴者も1万3,000人あまりと、大盛り上がりのうちに終了しました。
(後編に続く)

『腐女子取扱説明書コミック』

アニメ、マンガ好き=腐女子、ではございません

amazon_associate_logo.jpg

【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】
墓の中まで「腐女子という生き方」は隠し通せるのか? 『腐女子の嫁ぎ方』に見る世界
視聴率の不振、共倒れする雑誌……飽和状態のイケメンビジネスはどこへ?
「耽美」から「ボーイズラブ」へ! 「JUNE」系とは何だったのか

最終更新:2011/10/05 20:00
アクセスランキング