素人カップルのイチャイチャ番組か？　NHKのローカル番組の味わい方

　今回ツッコませていただくのは、8月20日に放送されたNHK『ほっかいどう穴場ハンター』。

　なぜかしつこいほど頻繁にスポットCMが流れていて気になったのだが、北海道の穴場という超ローカルな番組が、なぜ全国ネットで？　どこに需要が？　『水曜どうでしょう』（北海道テレビ放送）的な路線を狙っているのだろうか。番組のコンセプトは「ツイッターやPC、携帯の番組サイトと連動し、『北海道の穴場中の穴場』を、視聴者の皆さんとともに発見する双方向バラエティ」とある。

　調べてみると、NHK北海道で金曜夜10時に月1回だけ生放送されているローカル番組で、8月20日のみ全国生放送ということらしい。NHKの「番組たまご」は、実験枠としてさまざまな奇妙な番組をよく放送するが、そういうことか。

　で、実際に見てみた。出演は、タレントの藤岡みなみと三好正人という二人。藤岡みなみの方は、元子役の「パンダアイドル」だそうで、上野動物園に一番乗りで並んだことで注目されたらしい。

　それにしても、小さな箱部屋にふたりが並び、視聴者からのつぶやき（「喋るのうまい」とか「がんばれ」とか）を取り上げ、画面の上方に表示して、大きくしたりという小競り合いをするやりとりに、どことなくイチャイチャ感を感じてしまうのはなぜだろう。小さなトロッコに乗り身を寄せ合って旅する感じも、限りなく素人カップルのホームビデオみたいに見えてしまう。

　しかも、藤岡みなみの元子役ならではのグイグイ前にくる感じの一生懸命トークに対し、「聞いてなかった」「もうひとりの世界に入ってるもん」などとスルーしまくっている三好アナ。なに、このふたりのかみ合わなさ!?　完全に「仕事」でなく、「素」に見えるだけに、余計にイチャイチャ感がたまらない。

　と思ったら、ネット上にも

「これ、普通にラブラブデートツアーじゃねぇかｗ」「こういうデートみたいなのやめてもらえますか」などの声が続出していた。

　ちなみに、素人感たっぷりの同番組、どこに需要が？　と思ったのだが、一定層にたっぷり需要はありました。

　というのも、藤岡みなみの人気がスゴイのだ。ネット上には「可愛い」の声がかなり多く、

「山田花子が可愛くなるとこんな感じかな」
「素人物AVにでてそうな感じがいい」
「ブサかわいい人が出てるので寄ってみました。美人過ぎるより、この程度が一番モテるよね」

　などの声も。確かに、寸胴+短パン+ロリ顔って、ある層にとっては黄金パターンかもしれない。もしかしてこの珍妙な番組が「たまご」枠から昇格して、レギュラーになる日も遠くなかったりして？
（田幸和歌子）

『パンダ育児日記』

麿出してー

【この記事を読んだ人こんな記事も読んでいます】
・世の”韓流ゴリ押し批判”の最中に、NHKが放ったほっこり韓流番組
・“ベロ出し”は笑いのきっかけ！　バラエティーでローラが重宝されるワケ
・真性・天然ボケ3人が”しりとり合戦”で魅せた非凡なワードセンス