『女はみんな同じ教科書を読んでいる。』刊行記念インタビュー

マシンガンズさん、「ノースリーブ女はやりたがり」って間違い過ぎなんですけど!!

2011/05/20 11:45
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「今日は戦ってやろうじゃねえか」と滝沢さん(左)西堀さん(右)

 男は夜な夜な居酒屋で「女ってやつは……」と語りたがり、女は女子会で「男なんて……」と嘆きたがる。「常に自分が主人公」な意見は大抵、異性に支持されない。それは十分理解しつつも「ちょっと待った~!!」とストップかけたくなる問題本がこのたび発売された。ダブルキレつっこみでおなじみ、お笑いコンビ・マシンガンズが自らの実体験をもとに”女の本性を暴きだす”『女はみんな同じ教科書を読んでいる。』(幻冬舎)。理不尽に怒る女、すぐオトせる女、深入り危険な女……そんなクセのある女ばかりを取り上げては女を知った気で語る姿は、ちといただけない! 義憤に駆られたサイ女編集部は、マシンガンズに殴り込み取材を敢行。男と女の間に立ちはだかる険しい山に挑んだ。

――『女はみんな同じ教科書を読んでいる。』を拝読させていただきました。そこで、今日はちょっと戦わねばならないと思ってやってきました。

西堀亮(以下、西) なんだなんだ、のっけから穏やかじゃねえな。

――だいたい本に出てくるような女、私たちの周りにはひとっこひとり居ないんですよ!

滝沢秀一(以下、滝) 出た。いるいる、そういう女の人。自分が同族だと気付いてないだけですよ。だいたいこういう本を書かざるを得ない状況を作ったのは、おたくら女の方! 恋愛惨敗の歴史を、それこそ1年半もかけてしたためました。よみがえる恨みつらみに血の涙を流しながら。

西 僕はですね、滝沢のその努力の結晶を酒飲みながら楽しく読みまして、2時間くらいでちゃちゃっと注釈を入れさせていただきました。

――しかし、まあ「この女と関係持ったら絶対ヤバいでしょ」っていう女まで、幅広く攻めてますね。

西 そりゃ、ウチの滝沢は「性欲界のイチロー」ですから。打率10割を目指す男は違いますよ。昔、劇場の真ん中に織田信長みたいな髪形した女が座っていて、ネタ中ずっと俺たちに向かって文句言ってることがありましてね……それが滝沢の女だった。

滝 あれは怖かったですね、あの日はひとつもボケられなかった。

西 仕事に来るときに家中の包丁持ち歩いてる時期もあったよな。俺、密かにお前を”流れ板”って呼んでたよ。

滝 彼女がケンカすると包丁を振り回すんですよ。だったら先に包丁取り上げればいいと思って。一度なんてベッドを「パーン」ってひっくり返すとその下から包丁が出てきて「ニッ」とされました。

西 とまぁ、失敗の修羅場から生まれた本です(笑)。

――だから~、信長みたいな髪形してる女なんて見たことないですよ! 本に出てくる「友達の彼はBMW乗ってるのに~」って言う女なんて、2011年現在本当にいます?

滝 女っていうのは恋愛でトチ狂ってる姿を絶対に同性に見せないし、そういう女の人ほど人前ではちゃんとしているところが恐ろしい。女の人って、すぐ比べたがるでしょ。BMWはそのシンボルみたいなもの。「友達の彼は休みの日にディズニーランドに連れてってくれるのに……」「ティファニー買ってくれるのに……」、その「……」に「テメェは何やってんだよ! このすっとこどっこい!」っていう思いが暗に込められてる。

西 アンタたちも本当はやってるでしょ! 「私は違うけど、友達にそういう子いる~」っていうの、あれはほぼ本人!

――そりゃ比べたことはあるかもしれませんが、それは男もなんじゃ……。だいたい本書を読むと「ホットドッグ・プレス」(講談社)や「POPEYE」(マガジンハウス)が啓蒙してた、間違った女のマニュアルにお二人ともだまされ過ぎなんですけど。

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「女のマニュアル」と性欲はどうしても切り
離せないんだとか

滝 確かに両誌への恨みとトラウマは訴訟うんぬんじゃ済まされないです。だいたいあれ、編集者が酔っ払いながら作ってるとしか思えない。「ノースリーブの女はHなことばっかり考えてる」っていうマニュアルを俺がどれだけ本気にしていたことか! 街行く二の腕出した女を「おっ! やりたがり!」と思いながら見つめていたことか!

西 俺も「靴が汚くて、口が半開きで、上向いて歩いている女は即落ちる」っていうのを真剣に信じてたなぁ。

――……(アホだ)。だいたいそんな女に声掛けたいですか?

西 バッカだなぁ。男の欲望ナメちゃいけない。アノ時の思い込みたるや、すごいものがありますから。

滝 そうそう、アノ時のアノ思いをずっと持ち続けていられたら、絶対にひとかどの人物になっているはずだ。それくらいすごい。

――「上野ABAB周辺を地図片手にうろつく、大荷物の女を狙え!」とか、女から言わせれば「飲み会で膝がぶつかった女はヤレる」と同じくらい、「んなわきゃねーだろ!」ですよ。

西 え……、「ボディータッチ最強伝説」は 幻なの?

滝 「100の言葉より1回のタッチ」でしょ。なんとも思ってない女の子でも「やだ~」って肩をたたかれたら即胸キュンなのに、男は。

――そりゃ中には意識的にする人もいるでしょうが、たいていは何にも考えずオバちゃんのノリでたたいてるだけです。あと、男性が勘違いしがちなのが「武勇伝語るオレ様カッケ~!」ですね。

滝 確かに! 地元でワルかったころの自慢話を聞かされてもねぇ。俺、その「伝説の●●先輩」知らねーし!

西 俺が過去に聞いた最も謎の自慢話が、「隣のクラスに倖田來未がいた」ってヤツ。「で?」としか言えない。

滝 でも、変に謙遜するのも逆効果なんだよね。「俺、H下手なんだ~」って自虐的に言うとその場は笑いになるけど、その後全く相手にされなくなる。

西 男の謙遜を美徳としてくれない、女の人は。すべて額面通りにしか受け取らないんだ。

――エロ関係における勘違いは、あまりにアレなんで掲載は自粛しますが、あまりにトリッキーなことをされると「それ、AVの見過ぎなんで!」ってツッコミたくなるんですが……。

西 ダメダメダメ~! 若いうちに言われたら絶対トラウマになる。

滝 否定よりも、肯定でお願いします。「(それもいいけど)もっとこうしてくれたらうれしいな」って。

――うわ~、繊細過ぎる男性は、正直めんどくさいです。

西 でも、女性の間違ったアピールもあるよ。「私、天然じゃないですかぁ」、これ! 言っとくけど、天然ちゃんが好きな男にオレは会ったことがない。

滝  あと「人見知り」ね。「どした~? 何で来た~?」って問いただしたくなる。

西 眼帯付けて松葉杖つきながらも合コンに来てるのに、「私、人見知りなんで」とか、もうギャグとしか思えません! 実話です!

――あと男性陣に言いたいのは、「人妻=エロい」っていう妄想。あれは人妻がエロいんじゃなくて、ただ単に年を取って恥じらいのベールをどこかに置き忘れてきちゃっただけです。

滝 いや~、そのベールは早めに脱いだもん勝ちですね。「人妻=エロい」妄想があるから、俺たちは勇気を出せる。

西 俺ね、性欲にストレートな人妻は好きだけど、40代なのに感覚が20代のままの人はどうかと思う。40過ぎた女が合コンで「誰に似てると思う? 正解は”あやや”で~す」ってキメ顔された時はどうやって秘密裏に存在を消そうか一瞬で考えましたよ。

――しかし、本当に男女で間違ったアピールの仕方や妄想を抱いてるものですね。今日は少しだけ歩み寄れた気がします。

滝 この本を読んだ70歳の男性から、「共感した」って言われたんですよ。昔から本質は変わってないんだなぁと。だから「こんな女いない」って言う人にこそ、この本を読んでほしい。

西 しかし、ボディータッチに意味がないっていうのはショックだ……。

マシンガンズ
滝沢秀一(1976年9月14日生まれ)と西堀亮(1974年10月4日生まれ)が1988年に池袋のカルチャースクールで出会い、コンビ結成。キレながらお互いにツッコむ、がなり漫才で人気を集める。

『女はみんな同じ教科書を読んでいる。』

「怒らないから本当のこと言ってみて」と浮気を問い質すのに、真実を伝えると怒りだす。”怒りまくる”お笑いコンビ、マシンガンズが女性に共通する理不尽のナゾを解き明かす!!

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最終更新:2011/05/20 15:52
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