[ジャニーズ・メディアの裏側]

記念イヤーなのに……SMAP『CDTV』に出演も、カウコンに出演しないワケ

2010/12/27 08:00

　SMAP・中居正広が、31日に放送予定の『CDTVスペシャル！年越しプレミアライブ』（TBS系）で司会を務めることが分かった。『CDTV～』は、大晦日から元旦にかけ、多くのアーティストのライブやトークを生中継で伝えるTBS恒例の年末歌番組。同番組で初めて司会を務めることになった中居は「すごく楽しみでなりません！　皆さんゆっくりのんびり見てください。僕も思いっきり楽しもうと思います」とコメント。すでにSMAPとしての出演も決定しており、ファンの期待も高まるばかりだ。

　が、ここで気になるのが、直前に出演する『紅白歌合戦』（NHK）。すでにSMAPは5年ぶり3度目の大トリを務めることが報じられており、紅白ラストは赤組大トリのDREAMS COME TRUEとともに、国民的アーティスト同士の対決で締めくくられると見られているのだ。

「例年、大トリの出演時間はだいたい23時40分前後。『CDTV～』が23時45分スタートですから、瞬間移動でもしない限りNHKホールのある代々木からTBSのある赤坂まで移動するのは不可能です。TBS側は『スタートは中継でも構わないから、とにかくオープニングに参加してほしい』というスタンス。現在、NHK側と協議しているようですね。また、SMAPとしての出演も毎年フジが生中継している『ジャニーズカウントダウンコンサート』を考慮して、同番組が終了する24時45分以降の出演になりそうです」（週刊誌記者）

　来年でデビュー20周年を迎えるSMAP。記念すべき年のスタートをSMAPのカウントダウンコールで迎えたいというファンも多かっただろうが、やはり同事務所の先輩、後輩タレントが多数出演する”カウコン”の邪魔はできなかったということだろうか。

「普通に考えれば、同じ事務所タレントと一緒にカウントダウンすればいいんでしょうが、そこはジャニーズでありながらジャニーズタレントと一線を画しているSMAPですからね（笑）。かつて95年には代々木ホワイトシアターで単独『カウントダウンコンサート』も行い、その模様がフジで中継されたこともありましたが、現在のジャニーズタレント総出演のカウコン形式になってからは一度も出演していません。そんな状況でCDTVに出演するというのは、紅白2度目の出演にして司会に大抜擢された嵐への対抗心も否めないでしょう。常にSMAPは別格でいなければ、というウルトラマネージャーの意気込みを感じます」（同前）

　当サイトでも何度か登場しているウルトラマネジャー・I女史。タレントへの深い愛情と秀でたプロデュース力で、SMAPを国民的アイドルへと押し上げたのは有名な話だ。とはいえ、さすがにデビュー20年もたてば息切れを起こすのが当たり前。本人たちの意思はともかく、マスコミの煽りを受けて「SMAPから嵐への政権交代」といった声も大きい昨今。確かに、年末の風物詩となっていたテレビ雑誌の年末年始特大号の表紙ジャックも、しだいに嵐に侵食されつつあるのが現状だ。

「2番組のこれまでの視聴率を比べると、CDTVが約6％、ジャニーズカウントダウンが約10％です。放映時間の長さが違うので一概には言えませんが、CDTVが劣勢ですね。が、SMAPといえば、先日放映された『さんま&SMAP！美女と野獣のクリスマススペシャル』が23％超えしたように、一般視聴者からの支持率は根強い。今回、SMAPが出演することでCDTVの視聴率が引き上げられれば、『さすがはSMAP』ということになるでしょう」（同前）

　デビュー20周年の記念イヤーにしても、立ち止まることなくトップアイドルの道を邁進するSMAP。素直に後輩とともにカウントダウンコンサートに出演すればいいのに、というのは素人の意見。マネジャーの鼻息はどこまでも荒く、ジャニーズのトップを簡単に嵐に明け渡すわけにはいかない、と来年もいろいろな”仕掛け”でファンを楽しませてくれそうだ。