大ヒットシリーズのジレンマ

ちょっと具材を変えただけ……SHIORIの”彼ごはん”は使い回し?

2010/11/01 08:00
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「作ってあげたい彼ごはん6」

 2007年8月に発売された第1弾からの累計が250万部とも言われ、近年のレシピ本の中でも大ヒットと言われている、『作ってあげたい 彼ごはん』(宝島社)シリーズ。10月初旬には最新作『作ってあげたい 彼ごはん6』が発売されたが、これが同業者や古くからのファンからも疑問の声があがっているという。

 『作ってあげたい~』シリーズは、フードコーディネーターSHIORIによるもの。彼氏のためにつくる料理を「彼ごはん」とストレートに表現し、キッチン環境が充実していない独り暮らしの女性でも作れるシンプルな工程と、通常のレシピ本では家族仕様(3~4人用)になっている分量をあらかじめ2人用にした心配りなどで、ターゲットにしていた20代女性の購買を誘った。もともとはSHORIが自身のブログで発表していたレシピをまとめたブログレシピ本の走りでもあり、彼女はこのシリーズで一躍時の人に。それがなぜ。

「彼女自身の変化が原因です。もともと第一弾が出た時点で、実用書の編集者やフードコーディネーターの間では、『あんな子ども騙しみたいな料理でよく売れた』と言われていたんです。ただ、料理初心者向きの本ということもあるし、彼女自身もまだ経験が浅かった。それでも本が売れてしまったからにはシリーズ化するだろうと思われていましたし、彼女の将来を楽しみにしていたのです。ところがすっかりタレント気どりで、レシピすら思い浮かばなくなっているらしいですよ」(大手出版社の実用書編集者)

 フードコーディネーターとして、オリジナルのレシピを考案できないというのは致命的だ。

「ただ、出版社としても彼女はドル箱。なので、編集主導で、過去に出した自身の本やブログで人気があった料理のアレンジや、ちょっとだけ具材を変えたものなど、似たようなレシピを掲載しているようです」(同)

 確かに過去のシリーズを見ていると、味付けを変えたポークソテーやポテトサラダが何度も登場している。これには読者も敏感に反応しており、ブックレビューでも、「具を変えただけのメニュー」「全てが雑」「既読感があるレシピばかり」と厳しい意見が並ぶ。そして、多いのが「味が濃い」「おいしくない」という声。

「シリーズ3作目が出た時に、あまりに世間で話題になっていたので、うちのクッキングスタジオのスタッフでSHIORIさんのレシピを何品か忠実に作ったんですよ。そしたら、マヨネーズの味しかしなかった(笑)。彼女のレシピは10代後半~20代前半の男の子が喜びそうな、脂っぽくて味の濃いものが中心。調味料を見ただけで想像はついてましたが、主婦やOLには向かないレシピだと再認識しました」(都内の料理教室スタッフ)

 本を出すほどに高まる不満の声、プロならばここで自分に磨きをかけて名誉挽回してほしいものだが……。

「多額の印税を受け取り、最近はイベント出演などうまみのある仕事してますからね。ブログもレシピはそこそこ、海外旅行先の料理の写真ばかり掲載していますよ。それも勉強の一つだといいですが、本人はフォトジェニックな外見を武器に、タレントになりたいと周囲に漏らしているようですよ」(前出の編集者)

 奇しくも彼女は、テレビやイベントへの出演交渉に長けている、大手芸能事務所「ケイダッシュ」系列に所属している。華やかなタレント活動を始めるのも、そう遠くはない?

『作ってあげたい彼ごはん6』

年下の男を捕まえろってメッセージかもよ?

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最終更新:2013/04/03 19:54
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