大河ドラマ『龍馬伝』勝手にコラボ企画

都内に龍馬像が!? まったく歴史に関係ない、龍馬スポット巡り(前編)

2010/01/09 11:45
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龍馬の眼は変わらず世界を見ています

 

 福山雅治が幕末の志士・坂本龍馬を演じる、NHK大河ドラマ『龍馬伝』。強めのパーマをかけて龍馬役に挑む福山のビジュアルが、さまざまなメディアで話題となっていますが、坂本龍馬の出身地である高知県が『龍馬伝』に便乗して町おこしを画策するなど、何度目かの”龍馬ブームリバイバル”もあちこちで起こりつつあります。

 が、実は全国各地に点在する、”龍馬ゆかりの地!”と銘打たれたスポットの中には、歴史的事実はちょいグレーだけれども、龍馬へのあふれる思いによって成り立っているものもあるです。今回はそんな、B級だけどかな~りホットな龍馬スポットを巡ってきました!

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店内にある噂のパネル

■龍馬が渡米し、ハンバーガーを食べた!?

 まずは東京・六本木でハンバーガー片手に泰然自若とたたずむ龍馬を発見!……といっても正確には、「佐世保バーガー 六本木店」に展示されている龍馬のパネルなんです。しかし、土佐藩(現在の高知県)出身の龍馬と、長崎ご当地グルメの佐世保バーガーがなぜゆえコラボしているのかというと……真相は同店のHPにありました。それによると、

坂本龍馬がアメリカへ渡った際、現地でハンバーガーに出会った。初めて食べたハンバーガーの美味しさに感動し、是非日本へ持ち帰ろうと思いたち、アメリカ人シェフから作り方を教わり佐世保へと伝来したと云われているとかいないとか…。

 とのことで、佐世保バーガーにとって何ともおいしすぎるエピソードが語られているではないですか! さらに先に紹介した龍馬パネルも

渡米の際に撮影されたとかされてないとか…。

 とあります。HPといい、パネルといい、「いるとかいないとか」というあやふやな言い回しが妙に気になります。というのも、龍馬が渡米した歴史的事実はないよう。けれど、その突拍子のない無茶な設定が、逆に「あの坂本龍馬ならやりかねないかも」と思わせてしまうもの確か。それも同店の行き過ぎた龍馬愛のたまものなのかも。佐世保バーガー(レギュラー690円・ジャンボ1380円)をほお張りながら、龍馬のように大志を抱くロマン派志向のアナタにおススメのスポットです。

『佐世保バーガー 六本木店』
東京都港区六本木3-13-10北麻布ビルディング1・2F

■あの有名な龍馬像が縄で縛られていた!?

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龍馬像整備の立役者! 品川龍馬会の会長、浦山さん

 坂本龍馬像といえば、高知県高知市の桂浜にあるモノが有名ですが、それとまったく同じ型の龍馬像がなんと東京・品川区の北浜川児童公園に設置されていました! なんの接点もなさそうな品川と坂本龍馬。しかし彼が19歳の頃、江戸で武芸修行をする傍ら、品川にある土佐藩の浜川砲台で黒船を見張る海岸警備を担当していた、といわれているそうです。

 全長3.3mのプラスチック製の龍馬像を管理するのは、”全国龍馬会”の承認を得て昨年10月に発足した”品川龍馬会”。ちなみに、この龍馬を生き方や思想に感銘を受けた有志で結成された”龍馬会”と名のつく団体は、全国に132もあり(そのうち6つはアメリカ・ロサンゼルス、フランス・パリなどの海外にあるというから驚き!)、それらの各団体を取りまとめるのが全国龍馬会です。

 また、現在は立派な台座にそびえ建つ品川の龍馬像ですが、これまでに味わった苦難の道のりもご紹介していきましょう。元々はこの像、04年に高知県の坂本龍馬の屋敷跡に立つ宿 「ホテル南水」から譲り受け、京浜急行電鉄・立会川駅前に設置していたのですが……。

 「駅前に置いてると強風で何度も倒れるもんだから、龍馬像を縄で縛り付けていたこともあったね(苦笑)。その後、浜川砲台跡の近くの勝島運河沿いへと像を移転したんだけれど、普段はひと気のない寂しい場所で……。ようやく昨年末にしっかりとした台座を作り”カタチ”になりました」と話してくれたのは、品川龍馬会の会長浦山嗣雄さん。

 縛られたり隅に追いやられたりの龍馬像でしたが、大河ドラマ『龍馬伝』の放送決定と共に、立会川商店街のシンボルへと晴れて昇格! がしかし、浦山さんは『龍馬伝』便乗をやんわりと否定。

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おいしそうですが、なぜに海苔なん
でしょう

「『龍馬伝』にあわせて品川龍馬会を発足したのではないんですよ。龍馬像も5年前から品川にありましたし。ただ『龍馬伝』の経済効果で商店街がまた活気づけばいいと思っています。今後、龍馬のイラスト入りの焼きのり(630円)をはじめ、さまざまな龍馬グッズを商店街の各店舗で作っていきたいと考えています」

 なるほど…。品川にある”全国龍馬会公認の龍馬像”。実のところ、その栄えある肩書きがどのくらい凄いことなのかピンとこないのですけど、平たく形容するのであれば、”熱狂的龍馬ファンたちにも認められた本格的な龍馬スポット”ということなのでしょう、きっと! というわけで、近くに行かれる際には、ぜひぜひこの苦難を経て鎮座している、龍馬像を拝みに行きましょう。
 
『品川龍馬会』
東京都品川区大井1-1-16
※入会費1000円・年会費3000円
※入会特典として龍馬帽がもらえる。

(後編につづく)

『龍馬伝 前編』

先は長いので温かく見守りましょう。

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最終更新:2011/03/13 22:20
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