男の"娘"による女装メイドカフェ

精神的破綻をおこす衝撃ビジュアル、女装メイドカフェ「雲雀亭」

2009/12/19 11:45
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左からメイド長の紗厘ちゃぁん、アキくん、レイナさん

 女装したメイドさんがお出迎えしてくれる「雲雀(ひばり)亭」をご存知だろうか? 一昔前に、男装喫茶が話題になったりしたが、まさか女装喫茶まであったとは……。日本のオタクカルチャーは、本当にストライクゾーンが広い! とはいえ雲雀亭は、”女装喫茶”とは謳っていない。公式サイトをのぞいてみると、”精神的ブラクラ喫茶”と書かれている。精神的ブラクラ(=精神的ブラウザークラッシャー)とは、新しいブラウザを開いた途端に、精神的なダメージをもたらすような画像が突然開いたりするアレだが、もしかして、”精神的ブラクラ=残念な感じの女装メンズ”ということなのだろうか? お、恐ろしや……。不安な気持ちいっぱいで、未知の扉を開いてみると……。

 ……おや? 予想していたような残念な女装メンズは見当たらず。唯一ブラクラ的ビジュアルなのは、ピンク苺のフリフリメイド服に身を包んだ、どう見ても正視に耐えない、ただのキモぃオッサンのメイド長・紗厘ちゃぁんだけだ。

「ええ、紗厘ちゃぁんがブラクラ的な役目をひとりで担っています(笑)。うちの男性メイドは、厳しいオーディションを勝ち抜いた精鋭なので、まだマシな方でしょ?」(紗厘ちゃぁん)

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人気メニューのブラクラパフェ(1000円)は、
パフェ風にいただくカレーライス。

 確かに、”本当にメンズなの!?”と疑いたくなるほどの美人揃い! 一応28年間女性として生きてきた筆者よりも、みんなお肌がチュルチュルで、足もキレイだ。でもなぜ、女装メンズでメイド喫茶を開いたのですか?

「3年ぐらい前だったかな? 普通のメイド喫茶なのにメイドがみんなお休みになっちゃった日があったんです。そこで仕方なく、男の”娘”を混ぜて営業したら、意外に好評で(笑)。それからですね、本格的に男の”娘”を使ってお店をやり始めたのは。不定期の開店ですが、通算100回以上は開店していますよ」

「ゲイバーのような雰囲気にはしたくない」という紗厘ちゃぁんの意向から、働いている女装メンズは、皆さんノーマル。普段は歴とした男性として生活しており、IT関係の仕事をしている方が多いそう。中には、名古屋からバスで出勤しているメイドさんもいるのだとか! 「やるからには本格的に!」というのがオーナーのポリシーで、着用しているメイド服はすべてオーダーメイドで本格的だ。一人一人にテーマカラーがあり、そのカラーに合わせた柄選びからも個性が感じられる。

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人気スイーツのシーモーネーター(1000円)は、メイドさんに
バナナを立ててもらい、先っぽに練乳をドバドバかけていただ
く粋な食べ方。そそり立つバナナが卑わい!

 この日は女性客が多かったが、意外にも普段は男性客のほうが多いそう。男性が来店するとは、その、ゲイの方が出会い目的でいらっしゃるということでしょうか……?

「男性も普通の喫茶店として楽しんでいただいていると思います。それとうちは、夜になるとお酒が入って、カオス状態になるんですよ……。一応女装はしていますが、みんな中身は男なので、男同士で酔っ払って語り合ってるみたいな(笑)。完全に、場末の居酒屋のノリになるんです」
 
 なるほど……。皆さん完璧に女装しているので、女性としては女同士で話しているような錯覚に陥る。がしかし、ふとした瞬間にゴツゴツした雄々しい手が目に入ったり、「僕は」「俺は」という一人称が耳に入ってきたりすると、急にメイドさんにオトコを感じてドキドキ……。そんなところに”萌え”を感じてしまった。しかし、女性客がふざけてスカートをめくっても全く動じず、下着はTバック着用のプロの女装メンズ。

 男性も女性も様々な角度から楽しめる「雲雀亭」。次の開店は、師走深まる12月27日(日)だそう。未体験ゾーンを満喫したい方は、ぜひ!(小石川光希)

(開催場所については、公式サイトで要確認)
雲雀亭
モバイル http://www.at-ml.jp/52201/

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私の方がよっぽど女装……

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最終更新:2011/03/13 22:20
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