いま振り返るジャニーズの“少年愛”報道【第5回】

「行為」をしなければJr.で終わる――ジャニー氏の「悪魔の囁き」を退けた“私”が思うこと

2018/08/01 21:00

 5月に『シンデレラガール』でCDデビューした、ジャニーズ事務所のKing&Princeが好調だ。

「メンバーの顔面偏差値の高さはジャニーズ随一。ジャニー喜多川社長のお気に入りぞろいのグループで、デビューと時を同じくして、日本テレビ系『ZIP!』内に彼らのコーナーがスタート。メンバーの平野紫耀は、3月に主演映画『honey』が公開され、4月クールはドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)への出演もあって、露出を急増させており、注目度も急上昇していましたから、最高のお膳立てが整った中での、最高のデビューとなりましたね」(女性誌記者)

 初週の売り上げ57万枚超えという数字は、この10年でデビューしたジャニーズの新グループと比較しても、ダントツの数字。ジャニーズは楽曲配信を行っていないとはいえ、CD不況の時代にあっては、驚異的な売り上げで、不祥事続きの最近のジャニーズにあって、久々の明るい話題となった。

 だが、これも「ジャニーズ事務所」というテレビ界、芸能界における絶大なる影響力があってのこと。これまでに築き上げてきた歴史の積み重ねのたまものであることは間違いがない。

 その歴史の裏には、これまでに紹介してきたように、ジャニーズの絶対君主たるジャニー氏による、10代の美少年たちの肉体献上という、”悪魔の契約”の数々があったことを忘れてはならない。

 今回は、少年隊の植草克秀らと同時期にジャニーズ入りし、Jr.のリーダー格として活動した、平本淳也氏が1996年に上梓した『ジャニーズのすべて 少年愛の館』(鹿砦社)から、その真実に迫ろう。

前回はこちら

ジャニー氏による「悪魔の行為」一部始終

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『ジャニーズのすべて 少年愛の館』(鹿砦社)

 いまのジャニーズファンにも、平本氏の名前はよく知られているだろう。現在、プロデューサーであり作家、投資家でもありといくつもの道で広く活躍をしており、その経験と確かな筆力から、ジャニーズ関連のネット記事をさまざまなニュースサイトに提供し、ファンの“知りたい”に応えてくれている貴重な存在である。

 この平本氏が、これまでに紹介してきた、フォーリーブスの北公次氏、ジャニーズの中谷良氏、ソロデビューした豊川誕氏ら、10代にしてジャニー氏の毒牙にかけられ、人生を狂わされた者たちと大きく違うところは、ジャニー氏に”最後の一線”を、とうとう許すことがなかったということだ。

 もちろん、ジャニー氏からの誘いは、あったという。

 著書の中の第二章「苦悩――デビューへの代償」内、「ホモとの遭遇」と見出しがつけられた一編で、事細かにその悪魔の行為がつづられている。

 ジャニー氏のホモ疑惑については、同僚のJr.たちから聞いていたものの、いまいちどういうことかを理解していなかったという平本氏だが、合宿所ではジャニー氏が一緒に風呂に入り、体をすみずみまで洗ってくれる上に、パンツまではかせてくれるのが当たり前、という奇妙さに気が付いてくる。

 夜中になると、並んで寝ているJr.のところにジャニー氏は滑り込み、その場所からは、「ごそごそ……」「ハァ~…」という謎の声が聞こえてくる。

 そして、ついに平本氏にも、その毒牙が向けられる。

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ジャニーズのすべて 少年愛の館
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