2018年夏ドラマ初回視聴率

14%超の上川隆也『遺留捜査』首位、吉岡里帆はワースト入り! 7月期ドラマ初回ランク

2018/07/23 19:00
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『遺留捜査』(テレビ朝日系)公式サイトより

 2018年7月期に放送される民放の連続ドラマ(午後8~10時台)が、いよいよスタートした。初回視聴率では14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を獲得した上川隆也主演の『遺留捜査』(テレビ朝日系)がランキングトップに輝いた。そのほかは14作品中、9作が初回2ケタで発進するなど、各局盛り上がりをみせている。

 1位の『遺留捜査』は、これまでにスペシャルドラマや連ドラとして4シリーズが制作された作品。空気を読まないマイペースな刑事・糸村聡(上川)が、現場に残された遺留品をもとに事件の謎を紐解いていく物語で、昨年放送の第4シリーズの初回2時間スペシャルは13.1%を記録し、今回の新シリーズは14.7%と、1.6ポイントアップ。上川は4月期も連ドラ『執事 西園寺の名推理』(テレビ東京系)で主演を務めたが、全8話の平均が7.0%に終わり、テレ東にしては健闘したものの視聴率ランキングでワースト3位に終わった。今回は人気シリーズとあって名誉挽回に成功したものの、第2話は10.7%と、初回から4%ダウンしたため、これ以上の低下は避けたいところだろう。

 2位は綾野剛主演の『ハゲタカ』(テレビ朝日系)で、初回は11.9%をゲットした。真山仁氏による人気経済小説『ハゲタカ』(講談社)を原作としており、07年に大森南朋、柴田恭兵の共演でドラマ(NHK版)が作られたのち、09年に映画化もされている。

 3位は11.5%をマークした『義母と娘のブルース』(TBS系)と『グッド・ドクター』(フジテレビ系)。『義母と娘のブルース』の主演・綾瀬はるかは業界トップシェアの金属会社で働くバリバリのキャリアウーマン・岩木亜希子役で、その彼女にプロポーズをした子持ちのサラリーマン・宮本良一を竹野内豊が演じている。亜希子が良一の娘・みゆき(横溝菜帆)の「母親になる」過程を描き、初回は綾瀬が主人公のイメージとは異なる“腹芸”を見せる場面が大きな話題になった。2話も11.3%と僅かな減少にとどまり、今後の動向に注目が集まる。

 同じく初回11.5%を獲った『グッド・ドクター』は、驚異的な記憶力を持ちながらも、コミュニケーション能力に障害がある「サヴァン症候群」の青年・新堂湊を山崎賢人が好演。小児外科のレジデント(後期研修医)として働く主人公が、周囲の偏見や反発にさらされながら、子どもたちとともに成長していくというストーリーだ。上野樹里、藤木直人、戸次重幸、柄本明らが脇を固め、初回は山崎の演技について「自然すぎて引き込まれる」「イケメン要員かと思ってたけど、彼の演技力を見直すかも」と、高評価を得ていた。

 吉岡、NEWS・加藤がワースト入り

 続いて、下位3作品を見ていくと、初回7.6%だった吉岡里帆主演の『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ系)がワースト3位にランクイン。今期のフジドラマは前述の『グッド・ドクター』と、月9ドラマの沢村一樹主演『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』が10.6%で2ケタの好スタートを切ったものの、吉岡主演作のみが出遅れてしまった。初回以降の追い上げに期待したい。

 ワースト2位はNEWS・加藤シゲアキがゴールデン・プライム帯の連ドラで初めて主演を務める『ゼロ 一獲千金ゲーム』(日本テレビ系)。『賭博黙示録カイジ』(講談社)や『アカギ』(竹書房)などで知られる福本伸行氏の人気漫画『賭博覇王伝 零』(講談社)の実写版で、初回は7.1%と消費税割れの滑り出しとなった。同作に関しては放送前の時点から、NEWSの15周年を記念してメンバーがゲスト出演すると発表になった一方、加藤と小山慶一郎が未成年女性と飲酒した一件により、ネガティブなイメージが先行。初回放送では、主人公・宇海零のライバルとなる標役にジャニーズJr.の佐藤龍我(東京B少年)が抜てきされたことが明らかになるも、2話は6.7%にダウンしていた。

 最下位は、4月から始まったテレビ東京のビジネスドラマ枠「ドラマBiz」第2弾の『ラストチャンス 再生請負人』。前回の江口洋介主演『ヘッドハンター』の初回は4.5%だったが、仲村トオルが主人公を演じる今作の第1話は6.1%を記録した。ワースト1位とはいえ、テレ東は小泉孝太郎主演の人気作『警視庁ゼロ係 ~生活安全課なんでも相談室~ THIRD SEASON』が初回8.8%を獲得しており、2作ともテレ東にしては健闘を見せている。

 このほか、少年隊・東山紀之主演の人気シリーズ『刑事7人』(テレビ朝日系)が11.0%で6位に。2話は12.7%に上昇しただけに、全話終了後の平均視聴率ランクで、『遺留捜査』『ハゲタカ』『刑事7人』と、テレ朝ドラマがトップ3を独占する可能性もありそうだ。また石原さとみ主演の『高嶺の花』(日本テレビ系)は初回に11.1%を獲ったにもかかわらず、2話で9.6%にまで大幅ダウン。数字面では波乱含みの夏ドラマとなりそうだ。

【2018年夏ドラマ(午後8~10時台、民放5局)初回視聴率一覧】

1位『遺留捜査』(テレビ朝日系・木曜午後8時) 14.7%
2位『ハゲタカ』(テレビ朝日系・木曜午後9時) 11.9%
3位『義母と娘のブルース』(TBS系・火曜午後10時) 11.5%
3位『グッド・ドクター』(フジテレビ系・木曜午後10時) 11.5%
5位『高嶺の花』(日本テレビ系・水曜午後10時) 11.1%
6位『刑事7人』(テレビ朝日系・水曜午後9時) 11.0%
7位『この世界の片隅に』(TBS系・日曜午後9時) 10.9%
8位『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系・月曜午後9時) 10.6%
9位『サバイバル・ウェディング』(日本テレビ系・土曜午後10時) 10.4%
10位『警視庁ゼロ係 ~生活安全課なんでも相談室~ THIRD SEASON』(テレビ東京系・金曜午後8時) 8.8%
11位『チア☆ダン』(TBS系・金曜午後10時) 8.5%
12位『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ系・火曜午後9時) 7.6%
13位『ゼロ 一獲千金ゲーム』(日本テレビ系・日曜午後10時30分) 7.1%
14位『ラストチャンス 再生請負人』(テレビ東京系・月曜午後10時) 6.1%

最終更新:2018/07/23 19:01
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