「元極妻」芳子姐さんのつぶやき29

大災害時こそ“ヤクザの出番”!?  元極妻が明かす、コワモテが非常時に活躍するワケ

2018/07/01 16:00
gokutsuma29
Photo by iyoupapa from Flickr

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■大災害といえばヤクザの出番

 このたびの大地震で被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

 関西の地震にはびっくりしましたが、その前日の6月17日に群馬県と周辺地域で震度5弱の地震がありましたね。千葉県と周辺地域の地震はずっと続いていて、都内の元極妻の友達と「群馬と千葉で地震なんて怖いわね。次は東京かしらね」なんて言っていたら、東京を飛び越えてしまいました。余震は各地で続いているようですし、東京などほかの地域も用心に越したことはありません。

 さて、最近の暴力団排除条例のせいでなかなか活動できませんが、かつては大災害といえばヤクザの出番でした。

 今回も、関西では元親分たちがご近所の屋根から落ちた瓦を片づけ、屋根にブルーシートをかけてあげたりしているそうです。ご近所限定で、タダだそうですよ。「暴排条例がなければ、知り合いの現役にも声をかけて、もう少し手伝ってあげられるのに」と残念そうでした。ほんと残念ですね。くどいですが、暴排条例は困る人のほうが多いと思いますよ。

 炊き出しも、以前はよくやっていました。特にテキヤさんたちの焼きそばなどの炊き出しは大人気で、行列ができたと聞いています。プロなんだから当たり前ですよね。それに、友好団体と連携しての物資の運搬でも力を発揮していました。

 でも、せっかく各地域からの支援物資が届いても、避難所の人数と合わないことも多々あります。お役所はとにかく「悪平等」で、当日が消費期限のおにぎりも、数がそろわなければ配らなかったりした例も多いそうです。

「ナニ? 足りない? すぐに確保してやるから、先にジジババとガキに回せや」

 コワモテが配りながらこう言えば、不平不満も出にくいんですね(笑)。実際に、その後に別の友好団体から届いた食料を、ちゃんと配っています。

日本の「地下経済」最新白書 闇で蠢く26.5兆円の真実 (SB新書)
やめた後の行き場所は必要
アクセスランキング