DA PUMP「U.S.A」人気で、“プラチナ期”を乗り越えたモーニング娘。のごとく再ブレイクも!?

 2018年6月6日、男性7人組アイドルグループDA PUMPが3年8カ月ぶりの新曲「U.S.A」(エイベックス)をリリースする。それに先駆け、この5月16日にYouTubeにて公開されたMVの再生回数が、公開後8日(2018年5月24日現在)で150万回を超えた。

 公開直後から、ハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)ファンのあいだで「歌詞がつんく♂っぽい」「ダサさとスキルのバランスがまさにハロプロ」と話題になり、SNSでたちまち拡散。この流れを受け、「U.S.A」のリリースイベントになぜかハロプロファンが参加し、女性アイドルのファンがライブ中にしばしば使用する「フワフワ」のような“コール”を入れる場面もあったという。

 こうした盛り上がりを受け、各メディアはこぞってこの件を取り上げている。「DA PUMP 謎の新曲がハロプロファンを熱狂させる5つの理由」(BuzzFeed)、「“絶妙なダサさ”人気 DA PUMP「U.S.A.」MVが早くも100万再生突破」(オリコン)などといった見出しのもと、男性アイドルであるDA PUMPの楽曲がハロプロファンに受けた理由を探るといった内容を中心にして、この1週間ほど記事化が相次いでいるのである。

 では、一方のDA PUMPファンは、この現象をどのように受け止めているのか。

◎「ハロプロファンには、感謝しかない」

 ハロプロファンが「U.S.A」について盛り上がる様子に、30代のDA PUMPファン・Aさんは「すごくうれしいですよ」と語る。

「ファンの人たちは、どんな形であれもう一度DA PUMPに大きなステージに立ってほしいと思っているんです。だから、こういう形で盛り上げてくれて、ハロプロファンの人たちには感謝しかないです。DA PUMPは実力派なのに浮かばれなくて、ずっと悔しい思いをしてきましたから……」(Aさん)

 Aさんがこう語るのには、DA PUMPの長く苦しい歴史の存在があるのだという。

「2017年に結成20周年を迎えたDA PUMPですが、“ISSA以外誰も知らない”状態になってから、すでに10年近くが経過。2009年以降は、シングルを4枚しか出せていない状況なんです」(Aさん)

 DA PUMPは1997年、4人グループとして「Feelin’ Good ~It’s PARADISE~」でエイベックスからデビュー。2000年にリリースした12枚目のシングル「if…」が大ヒットし、1998年から2002年までは、NHK紅白歌合戦に連続出場している。

 しかし、人気は徐々に陰りを見せ、2006年からはメンバーの脱退が相次いでいく。2008年末には7人の新メンバーを追加し一気に9人グループとなるも、2012年末にはリーダーISSAの女性問題が報じられ、結果ISSAは当時のフィアンセと婚約解消に追い込まれるなど、なんとなく“お騒がせ”なグループに。そこで、2014年には再起をかけてショッピングモールを回る全国ツアーを開催。同年10月には現在の7人体制となり、3年半ぶりのシングル「New Position」をリリースするも、結局、今回の「U.S.A」リリースまでにはさらに3年8カ月の年月を要してしまったのである。

「歌もダンスも“実力派”を前面に押し出した『New Position』は、レベルが高すぎて一般受けしなくて……。でも『U.S.A』は、SNSでバズることが意識された楽曲だと思います。ジャケット写真にしろダンスにしろ、あえて“ハズして”ツッコミどころを残している。サビのダンスも、“本当は難しいんだけど、なんか真似できそう”みたいなうまいラインを狙ったなと感じます」(Aさん)

◎「今のDA PUMPって、モーニング娘のプラチナ期みたい」

 SNSには、5月20日に横浜プレミアホールで行われた「U.S.A」のリリースイベントに参加したというハロプロファンの声もいくつか存在。その書き込みによると、握手会の第1部において、なんとメンバーから直接「コールしてください!」と声をかけられたのだという。結果、握手会第2部のライブではでは「L・O・V・E・ラブリーISSA!」「フワフワ」などのコールが飛んだのだとか。これについても、同じく30代のDA PUMPファン・Bさんは好意的だ。

「DA PUMPファンの人はダンスクラスタが多いので、女性アイドルの現場でよく見る“コール”のようなかけ声の文化とは無縁。つまり、旧来のDA PUMPにはできない応援形態なんです」(Bさん)

 メンバーたち自身がこうした状況を喜んでいるということも、DA PUMPファンがハロプロファンを歓迎している大きな要因となっているようだ。5月20日の上記イベント前後には、メンバーのYORIがTwitterで「今日初めて来てくれた人達もたくさんいたみたいで、握手会の時もハロプロサイドから来ました、って。/感謝しかない。。/みんなホントありがとうございます!」などと、ハロプロファンに好意的な言及をしているのである。

「モーニング娘。も今年20周年ですが、最盛期のあとに一度苦しい時期がありましたよね。3月にNHKで放送されたモーニング娘。20周年記念の特番を観ていて、『モーニング娘。の“プラチナ期”って、今のDA PUMPみたい……(涙)』って思っていたところなんです。DA PUMPも今後、また売れてほしいなって心から願っています」(Bさん)

 “プラチナ期”とは、対外的な人気は低迷する中でライブを重ね、歌唱力やダンススキルなどのパフォーマンス力が先鋭化していった2000年台後半のモーニング娘。を指すハロプロ用語。勝手ながらこの時期のモーニング娘。と現在のDA PUMPを比較するとすれば、不動のセンターISSA=高橋愛、ラップ担当KIMI=新垣里沙、クリエイティブ担当TOMO=田中れいな、末っ子担当DAICH=久住小春、王子様担当YORI=道重さゆみ、玄人ファンの多いU-YEAH=亀井絵里……といったところだろうか。

◎“再起の物語”が受け入れられやすいメディア環境

 では、実際問題DA PUMPは、今後再起できるのだろうか? メディア文化論を専門とする大妻女子学院の田中東子准教授はこう語る。

「有吉弘行さんや坂上忍さん、三浦大知さんなど、日本の芸能界で今人気を博している芸能人は、一度は絶頂に上り詰めながらも、いったん人気を失い、そしてまた再起したーーという物語を背負っている人が多い。これは、SNS時代特有の事象だと考えられます」(田中東子准教授)

 SNSは、嫉妬を呼び込む装置だ。「少しでも注目を集めた人は、もれなく叩かれてしまうというメディア環境にある」と田中准教授。「テレビタレントであっても、『1度地獄を見ていないと許さない』といった雰囲気が、SNSには存在する」というわけだ。

「逆にいえば、地獄から這い上がってきた人たちの言葉は、説得力を持って受け入れられやすい環境にあるともいえます。SNS上での嫉妬に対して、『苦汁をなめたあの時』という物語が効いてくる。『あの時』の存在が、SNSで吸引されがちなバッシングや憎しみを緩和し、アンチを寄せつけにくくするわけです。DA PUMPもまた、辛酸を嘗めた時期を経験している。となれば、再起を果たしたほかのタレントさん同様、SNSを中心に再び火がつく可能性は十分に秘めているのではないでしょうか」(田中准教授)

 さらに田中准教授はこう語る。

「モーニング娘。は、AKB48という巨大グループの登場後、『古いけど、一周回ってなんかカッコいいもの』といったイメージを帯びてメディアの前に再登場を果たしました。同様にDA PUMPも、EXILEを中心に現在大活躍中のLDHグループの登場によって、『いったんは過去のものになったけど、なんかカッコいい』といった印象をまとって再ブレイクする可能性は大いにあります。というか今回の盛り上がりは、現にそうなりつつあるきざしかもしれませんね」(田中准教授)

 ハロプロファンの盛り上がりを超え、メディアがこぞって紹介し一般層にまで届きつつある、今回の「U.S.A」人気。DA PUMP、二度目のフィーリングッドな春が、どきゅーんずきゅーんとやってくるかもしれない。

(有馬ゆえ)



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