プウ美ねえさんのエプロンメモ

人の輪に馴染めないママ、子どもへの悪影響は? プウ美ねえさんが“悩みからの解放”を説く

2018/04/22 19:00
epumemo201804
(C)熊田プウ助

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

<今回のお悩み>
「参観日などはいつもポツンです」
 プウ美ねえさん、こんにちは。45歳にしてまだ人間関係に悩んでいます。子どもの頃から人の輪に馴染めず、何となくグループの隅っこにいました。社会人になり、やっとそれから解放されたと思ったら、今は子どもの小学校の保護者会のママさんグループの輪に入れず、参観日などはいつもポツンです。私自身は1人でいることは平気ですが、周りの目が気になります。子どもにも影響しないかと心配です。かといって、グループに入りたいわけでもないのです。どうすれば、この悩みから解放されるでしょうか?
(おたべさん、45歳)

【プウ美ねえさんの回答】
 参観日はお子さんだけを見て、他のママ達とはケンカさえしなければよろしい。周りの目が気になるというのは想像のしすぎです。他人が何を思ってるかなんて、ぜったいわからないし、決めつけてもいけないのです。「一人でさびしそう」「とっつきにくいわ」かもしれないけれど、あんがい「素敵な洋服」「美人ね」かもしれません。もしかしたら「そっけなくされたら悲しいから声をかけないでおこう」かもしれないのです。本当に1人でいるのが平気ならば堂々としていらっしゃい。もしもポツンに耐えられなかったら誰かに話しかけて、恥をかいてもいいのです。その結果うまくいかなくても、それも全部お子さんに見せてしまいなさい。「お母さんは皆とワイワイすごすのがヘタなの」と正直に打ち明けた時、あなたは悩みから解放されます。そして「そういう大人もいるんだ」と学べることはお子さんにとって非常にラッキーです。お子さんの前で格好つけたりオロオロしたりするほうが、悪影響ですよ。

 親が社交的で、子供がシャイだった場合を考えてごらんなさい。「隅っこでポツンとせず、全員と仲良くしなさい」などと強制されたら、大変な苦痛です。あなたはポツンといる気楽さも、ちょっとした居心地悪さも両方知っているのですから「ポツンとしてる子がいたら強引に仲良くしたり仲間はずれにしたりしないで、やさしく接しなさい」と伝えることができますでしょう? それはかならずや、お子さんの財産になります。

 おねえさんも、全生涯をつうじて圧倒的にポツン側です。今でも、お酒や食べ物やエロ話なしに他人と和することなどできません。でも、それでいいと思っています。無理に大勢と仲良くして疲れることのほうが、よっぽどイヤです。

【今月のエプロンメモ】
あなたはもっと、ポツンな自分を愛してよいのです。大勢でなければ成し遂げられない素晴らしい事もたくさんありますが、群れずに行動できたり、人と違う意見が持てる、というほうがぐっと魅力的です。人目を気にして多数派に交わるフリをするなんて、あなたの時間がもったいないのです。

熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『本日もおひとりホモ。中年マンガ家生活』(ぶんか社)、『世界一周ホモのたび 狂』(同)、『TOKYO中年駄ホモ生活』(同)など。

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最終更新:2018/04/22 19:00
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