覆面調査員が行く!

東京・赤羽でまさかの「火葬体験」!? 激安整体の実態は、“違法まがい”のサロンだった?

2018/04/14 17:30
akabane
Photo by Takayuki Miki from Flickr

 桜の季節もあっという間に過ぎ去り、日に日に薄着になっていく中、ぜい肉の“はみ出した部分”の存在感も増しているような気がする。特に大福もちのような腹、ズボンがすれるとヒリヒリする太腿には目も当てられない! ぜい肉の上にセルライトが便乗している緊急事態だけに、早速いつものようにクーポンサイトを漁ることにした。

潜入その1:普通の整体だと思ったら……/赤羽・K

【メニュー】70分。首肩 、 腕 、手 、 腰 、 膝 、 耳から1パーツ施術
【クーポン価格】1,000円(50%~オフ)

 「未知なるものに興味津々」という性分の筆者が、今回選んだ美容クーポンは「漢方養生」。サイトで施術の流れを見ると、カウンセリング→お着替え→希望の部位の温め&漢方薬塗布→アフターティーとなっており、知られざる漢方薬パワーを実感したく、早速購入を決めた。

 今回の予約はCメールで行い、比較的簡単に、希望日での施術が受けられることになった。まぁ、ここまでは問題なかったのだが、赤羽にあるサロンに到着すると、中国人の施術者が、突然「クーポン、漢方養生。火、大丈夫?」と聞いてくるではないか。なんのこっちゃと思っていると、「経絡わかる? 経絡の流れが悪いとよくない。冷えると良くない」「だから火のパワーで温める」とのこと。正直、「火のパワーって何?」と頭の上にハテナが浮かび、ホットマットや赤外線ドームのようなマシーンを想像していたのだ。

 が、説明書らしきものを見てようやく理解できた。なんとこのサロン、カラダに火をつけるようなのである。「これってイリュージョン? それとも人間フランベ?」と、ほぼ絶句していると、「中国に昔からある方法。大丈夫、すごくイイ」と励まされ、もう半ば自暴自棄にOKを出してしまった。

 施術ルームに案内され、「パンツが濡れるから」と紙パン1枚の姿で施術台にうつ伏せとなる。そして、濡れタオルでカラダを覆われ、その上に防火シートのような布&さらにタオルを乗っけられるのだが、「消毒用のアルコールかけます!」と施術者の声がしたと思った瞬間、「カチャ! ボッ!」と突然の着火! 「火が……背中に火が……!!」と大混乱に陥ってしまう。すぐに消火されるも、しかしすぐにまたアルコールをかけられて「ボッ!」……。その繰り返しなのである。

 熱くはなく、温かいのはいいが、何度かアルコールでフランベされ、カラダの芯がジンワリ温まってくると、「荼毘にふされるというのは、こんな感じなのか」としみじみ実感してしまった。

 約15~20分近く、着火、消火、着火、消火が繰り返され、蒸し焼き状態にされたら、今度は漢方薬塗布へ。この漢方薬は、ショウガをはじめとする68種類の各種薬草がブレンドされたものだという。これを背中に塗り込み、ラップで覆い、仰向けになり30分休息を取れば、施術終了。実はこの日、花粉症でカラダがダルかったのだが、ウソのように軽くなった。

 が、単なるプラシボ効果の可能性もあるため、行きつけの鍼灸院を訪れ、先生にみてもらうと、筆者の背中と肩のコリはまったく改善の兆しはなく、「なんで、こんなにガチガチなんすか?」といわれ、愕然。さらに、院長には「あのさぁ……火を使う施術でしょう? 鍼灸の免許持ってるの? 持っていなかったとしたら、違法にならない?」と指摘される始末だった。が、筆者としては、あの未知なる快感がややクセになってしまった。お試し価格は基本半額だそうなので、また燃やされに行くかと考え中である。

 ちなみに、今回は1パーツだけの施術だったが、全身施術の場合、火は使わず、火と同じ効果があるマシーンを使うそう。でもやっぱりあの“火”を体感してほしいと思う筆者であった。

クーポン満足度:★★★★☆
クーポンリピ度:★★★★☆
※まさに「燃やされて、生き返る」って感じ!

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あたちも燃やされて生き返ってみたい
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