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元SMAP映画『クソ野郎と美しき世界』、ファンも焦る“厳しい状況”……懸念される動員数

2018/04/07 08:00
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『クソ野郎と美しき世界』公式サイトより

 元SMAP・稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が出演するオムニバス映画『クソ野郎と美しき世界』が、4月6日に公開初日を迎えた。3人にとって大きな挑戦となった今作だが、公開直後の客入りはファンも焦るほどの“厳しい状況”だという。

 通常、多くの映画は土曜日の公開が主流だが、今作の初日は金曜日で、なおかつ2週間限定と異例のスケジュールで上映。タイトル「クソ野郎」にかけた86(野郎)館での小規模な公開となり、撮影から完成に至るまでの期間が短く、マスコミ向け試写会も行われないまま初日を迎えるという前代未聞の作品だ。

 稲垣や浅野忠信、満島真之介らが出演するエピソード1の「ピアニストを撃つな!」は園子温監督、エピソード2「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」は山内ケンジ監督、草なぎと尾野真千子が夫婦役を演じるエピソード3の「光へ、航る」は爆笑問題の太田光が脚本と監督を務めている。また、クソ野郎☆ALL STARSが参加するエピソード4「新しい詩(うた)」は、映像ディレクター・児玉裕一氏が監督を担当。同作に関する事前情報は少なかったものの、「全てのエピソードはつながっており、映画のラストで1つの物語として完成する」と、告知されていた。

 さっそく映画を見たファンからは「『クソ野郎と美しき世界』最高! 今まで見たことない作りで、笑って泣ける映画。また見に行く」「『クソ野郎と美しき世界』は最初からぶっ飛んでて面白かった! クソ野郎なのに愛がある映画だった」「別々のストーリーがちゃんとエピソード4でつながってて、面白かった」と、興奮気味の感想が相次いでいる。

 今作はSMAPファン、新しい地図ファンにとっても記念すべき新たな第一歩であり、興行収入や動員で結果を残すべく意気込んでいるようだが……。

「6日の午後6時から、109シネマズ二子玉川で稲垣、草なぎ、香取と監督4名が登壇する完成披露初日舞台挨拶が行われました。同時に83館で生中継が実施され、都内のTOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズ新宿、池袋HUMAXシネマズなどは上映前に完売するも、TOHOシネマズ南大沢、TOHOシネマズ西新井といった一部劇場は完売とはならず、上映当日もチケットが購入できる状態だったんです。また、そのほかの中継以外の通常回はネット予約の時点で『◎余裕あり』がほとんどで、都内は当日の午後8時以降も満席にはなっていませんでした」(ジャニーズに詳しい記者)

 地方の舞台挨拶中継回も完売していない劇場があり、映画タイトルのハッシュタグをつけながら「イオンモール伊丹、まだまだ空席あります!」「地元の映画館の舞台挨拶中継、まだ空席がある。埋まるといいな」と、ツイートする人も。通常の上映回については「都心でも空席が……。ちょっとビックリ」「空席多い。友達は映画のこと知らなかったし、認知度低いのかも」などと驚きの声が上がるとともに、ファンはTwitterを中心に宣伝活動に励んでいる。

 土日でも映画館の予約状況が厳しい要因や、3人のファンが必死に応援する理由は、ズバリ「テレビ露出の少なさ」が挙げられるとか。

「映画の公開に合わせてメインキャストがバラエティや情報番組などに出演し、大々的にPRする流れが一般的なものの、今作に関してはそこまで派手な宣伝が行われていません。香取のレギュラー『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)と、草なぎ出演の『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系)は3月までに終了してしまいましたし、公開に向けての露出は主に雑誌やラジオ。各局がもう少し同作を応援していれば、ファン以外にも映画の公開情報が広まったはずです。ちなみに、今作の監督が勢揃いした二子玉川の舞台挨拶の前には、草なぎと監督陣から唯一、太田が仙台まで行って舞台挨拶を敢行しています。太田のこうした熱心な動きにファンも感謝を寄せていて、爆笑問題がMCを務める『サンデー・ジャポン』(TBS系)で取り上げてくれることを期待しているとか」(同)

 そんな中でも、稲垣らは自身のTwitterで精力的な宣伝を続けていたほか、3月20日には帝国ホテルプラザ1階に期間限定のポップアップショップがオープンし、『映画 クソ野郎と美しき世界 オフィシャルブック』(宝島社)も発売に。同書のCMも制作する力の入れようで、オリコンの「週間 BOOK総合ランキング」(4月2日日付)では2位にランクインし、約3万部を記録。ちなみに、直近のジャニーズタレントの書籍の売り上げは、KAT-TUN・亀梨和也のフォトブック『ユメより、亀。』(集英社、2月23日発売)は3月5日付の同ランキングで約4万部、A.B.C-Z・戸塚祥太のフォトエッセイ『ジョーダンバットが鳴っている』(KADOKAWA、3月31日発売)が8,836部(4月9日付)だった。

 二子玉川の舞台挨拶では目標動員数が「15万人」だと発表され、動員人数は毎日、映画の公式ホームページ上で公表されるとのこと。また、週明け10日と12日にはTOHOシネマズ新宿、TOHOシネマズ上野で追加の舞台挨拶が決定している。初日の高評価を受け、少しでも客足が伸びることを願いたい。

最終更新:2018/04/07 08:00

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テレビの宣伝力はやっぱりバカにできないね……
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