知られざる女子刑務所ライフ35

女囚たちの涙ぐましい“刑務所グルメ”――コーヒーの代わりに「痔の薬」を……

nakanorumi35
Photo by Norio Nomura from Flickr

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■獄中では甘いもののことばかり考えていた

 何度か書かせていただいていますが、ムショの楽しみはなんといっても食べることです。特にお菓子やコーヒーには胸が躍ります。お菓子が食べられるなら、ぶっちゃけカレの面会や手紙なんかどうでもいいですよ。

 私はシャバにいる時は、特に甘いものが好きというわけでもなく、食べたいと思ったこともほとんどなかったのですが、とにかく、なか(獄中)では甘いもののことばかり考えていました。あまりにストレスが強すぎて、カラダが糖分を求めるようになるのではないでしょうか。「コアラのマー○」や「アルフォー○」がどんだけおいしいか、シャバにいたらわかりませんよ。夢にまで見ちゃいますから。いっぺんムショで暮らしてみたら、この気持ちがわかっていただけると思います。

 ムショの生活は、朝の起床から夕方の刑務作業が終わるまでは分刻みなのですが、夕食の時間から就寝までの時間と、刑務作業のない土日祝日・年始年末などはかなりヒマになります。誰でもヒマだとロクなことを考えませんよね。特に懲役(受刑者)はしょうもないことばかり考えます。それでボールペンでアイラインを引いたり、オ○ニーに使えそうなモノを探したり、生理用ナプキンを解体して巻き直してタンポ○を自作したりするわけで、ホンマにしょうもないです。

■痔の薬はコーヒーの香り?

 中でも味気ない食事を楽しくする方法をみんなで考えるのは楽しかったです。和歌山刑務所で出るパンは、空気を多く含んでいるのか、空洞が目立っていました。それをお箸で細くちぎって、お皿にきれいに並べたり。別に意味はないんですけど、「カフェっぽい!」とか「サブウェ○やん!」とか、みんなで盛り上がっていました。何がどうサブウェ○なのかは不明です。

 あとは、コッペパンの皮をはがしてちぎって、サラダのトッピングにしてみたり。「今日はサラダバーやで」って、別に「バー」ではないのですが。また、たまに出るコーヒーに付いているストローでぜんざいの汁気を取って、「おしるこ」と「あんこ」を別々に楽しむこともありました。コロッケの衣をはずして中にあんこを入れて「揚げパン」風にしたり、さらにマーガリンを中に塗ったり。さっさと食べればええんですけどね。あとは、練り歯磨きをなめてからお茶を飲んで「ミントティ」にするとかもありましたね。

 極め付きは、坐薬ですね。痔の薬はなぜかコーヒーの香りがしました。なかなか薬をくれない刑務官でも、なぜか「お尻が痛い」と言うとすぐに坐薬をくれたので、使う前にまずは匂いを嗅いでお茶を飲み、「コーヒーやん」と言っていました。今思えば相当ヘンなのですが、みんなでワイワイと工夫をこらしてやっていました。

 ちなみに食事の時はお茶なので、普段コーヒーは飲めません。年に何回かの行事の時などに缶コーヒーは支給されるのですが、めったに飲めないので、たまに飲むと興奮してしもうて、朝まで眠れなくなります。シャバでは普通に飲んだり食べたりできるものでも、ムショではそれほど特別なのです。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

コーヒー飲むときに坐薬を思い出しちゃう

しぃちゃん



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