仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

隅田美保、なぜ婚活がうまくいかない? ブログに綴られた“説明”に感じる面倒くささ

2018/02/01 21:00
ajiansumida0
コーヒーの淹れ方を覚えて芸能界に帰ってきた隅田さん

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の芸能人>
「以前も、話しましたが」アジアン・隅田美保
(隅田美保公式ブログ、1月27日)

 2011年6月10日放送の『人志松本のゾッとする話』(フジテレビ系)に、アジアン・馬場園梓が出演した時のこと。馬場園は、“ゾッとするネタ”として、相方である隅田美保の話をあげていた。ハワイにロケに行った時、仕事を終えて疲れて寝たい馬場園に対し、海外でテンションの上がっている隅田が、「ねえねえ、男の人と付き合うってどんな感じなん?」「(経験がないのに)キスする時、うちは目を開けておきたい方やねん」と話しかけてきたとのこと。暗闇の中で携帯の光に照らされた顔が、『デスノート』(集英社)の死神みたいでゾっとしたと話して、笑いを誘っていた。

 また『そうだ旅(どっか)行こう』(テレビ東京系)で、「美を磨く旅」と称して、アジアンと美容家・IKKOが新大久保の韓国コスメ店を訪れた際、女性器を引き締めるためのよもぎ蒸しのナプキンを店員から勧められると、馬場園は隅田に「そもそも、穴が開いてないんだから、使っても無駄」と、交際経験がないことをバカにするような発言をしていた。

 オンナ芸人がブスやモテないネタで笑いを取るのは、よくあることではある。けれど、自分で自分をネタにして笑うことはあっても、相方が率先して言い出すケースはほとんどなく、私には馬場園が隅田をバカにしているように感じた。

 なので、隅田が「ブスいじりのせいで、結婚できないのがイヤ」とブログで説明し、テレビに出るのを休むと宣言した時、いい判断だなと思った。オンナ芸人の中には、ブスやモテないネタを、“笑いを取るためのビジネス”と割り切れる人と、そうでない人がいる。隅田は割り切れないタイプのようだし、相方という年柄年中一緒にいる人に見下されていては、精神衛生上よくないと思ったわけだ。

 あれから3年、隅田がテレビに帰ってきた。昨年12月に更新された、本人の公式ブログによると、「彼氏ができんへん事をお笑いのせいやと思ってたんですが どうやら全く関係ありませんでした」と、“現実”に気付いたようである(オンナ芸人でも、恋愛や結婚している人はたくさんいるわけで、そこに考えが及ばないあたり、案外視野が狭いと思われる)。

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