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『花男』の栄光汚れる? 『花のち晴れ』杉咲花、平野紫耀の無名ぶりに「大コケ注意報」

2018/01/28 08:00
hiranoshokuwaeteru
「紫に耀く」と書いて「しょう」と読みます

 コミックが累計6100万部を突破した、神尾葉子氏の大ヒット漫画『花より男子』(集英社)の新章となる『花のち晴れ~花男Next Season~』(同)。今春、TBS系で待望のドラマ化が決まったが、早くも暗雲が立ち込めているようだ。

 『花より男子』は2005年、牧野つくし役・井上真央と道明寺司役・松本潤(嵐)のコンビで、TBS系にて連ドラ化され、平均19.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の大ヒットを飛ばした。07年放送の『花より男子2(リターンズ)』は、シーズン1を上回る21.6%を記録し、08年6月には、『花より男子F』として映画化され、興行収入77億5000万円を上げるヒットとなった“伝説”の作品だ。

 そして今回、続編『花のち晴れ』が同じTBS系の「火10」枠で、4月期にドラマ化されることになった。『花男』の世界から10年の月日がたち、すっかり落ちぶれてしまった金持ち名門校・英徳学園を舞台に、人には言えない“秘密”を抱えた新世代のキャラクターたちが、“自分らしく生きる”ことを模索していく痛快青春ラブストーリーだ。

 同作が、4月期ドラマの目玉となることは間違いないが、メインキャストのあまりのネームバリュー不足に、原作ファン、ドラマのファンから落胆の声が上がっているようだ。

 主人公である父の会社が倒産した元令嬢・江戸川音役は、新進気鋭の若手女優・杉咲花が務める。杉咲は、16年前期のNHK連続ドラマ小説『とと姉ちゃん』で、ヒロイン・小橋常子(高畑充希)の妹・美子役を演じ、その顔が世に知れ渡るようになった。また同年10月公開の映画『湯を沸かすほどの熱い愛』に出演し、「第40回日本アカデミー賞」最優秀助演女優賞、新人俳優賞を受賞するなど、演技派として評価を高めているが、プライム帯での連ドラ主演には“時期尚早”の声も聞かれる。

 音の相手役となる神楽木晴は、神楽木グループの御曹司で、道明寺にあこがれて同校に入学。英徳学園のかつての輝きを取り戻すべく、C5というチームを結成し、リーダーを務める。この大役に抜擢されたのは、関西ジャニーズJr.出身で、今春にKing&PrinceとしてCDデビューが決まっている平野紫耀。

 そして、音の許婚で、英徳学園を猛追するライバル校・桃乃園学院の生徒会長を務め、IT業界を牽引する経営者の御曹司・馳天馬役には、中川大志が起用された。子役としてデビューした中川は、16年のNHK大河ドラマ『真田丸』に出演するなど、上り調子だが、まだ知名度が低いのは否めないところだ。

「学園ドラマですから、若手がメインになるのは当然ですが、この3人が主要キャストで大丈夫なのかと疑問符がつきます。杉咲は、そこそこ知名度があるでしょうが、プライム帯での主演はまだ早い。また平野は、ジャニーズ事務所期待の新星で、今年は2本の主演映画の公開が控えているものの、連ドラは深夜ドラマにしか出たことがなく、プライム帯での出演は初。正直ジャニオタ以外には、誰だかよくわからないタレントに過ぎません。中川も女性ファンは獲得しているものの、一般的な知名度は低いでしょう。このメインキャストでは、視聴率が不安ですよ。爆死なんてことになれば、『花男』の栄光を汚してしまいかねません。ファンを失望させるようなことにならなければいいのですが」(テレビ誌関係者)

 TBSは、時として、プライム帯で若手中心のドラマを実験的に放送することがある。いい例が、15年7月期の『表参道高校合唱部!』で、当時ほぼ無名だった芳根京子が主演を務め、そのほかも次世代のキャストを揃えた。その結果、平均視聴率は5.9%と大爆死を喫したのだ。その点、『花のち晴れ』は原作人気もあり、『花男』そのもののファンが多いため、そこまで大コケすることはないだろうが、苦戦は必至とみていいだろう。
(田中七男)

最終更新:2018/01/28 08:00

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