【短期連載】保活バトルロワイアル。育児ママのジレンマ

子どもといると気が狂うから保育園に入れたい。ママ同士を対立させる“仮面保活”の実態

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Photo by Photocapy from AC

 既婚女性にとって、出産の次に訪れる大仕事といえば、子どもの預け先を探す「保活」。つい最近も、芸人のピーマンズスタンダード・南川聡史が、自身のブログの中で、「月極22万円の保育園しか空きが見つからない」という保活の厳しさを明かしたばかりだ。

 今回は、「子どもと四六時中一緒にいると、気が狂いそうになる」と語るワーママの声に着目。保活を通して見えてきた、東京の育児ママたちの本音に迫っていく。

 必死の形相で「どうしても保育園に入れなければならない」と訴えているのを聞くと、すぐに復職をしなければポジションが奪われてしまうような、キャリアウーマンを想像してしまいそうだが、実際はそうではないらしい。認可保育園に1歳になる男児を通わせているゆかりさん(仮名)は、「育児よりも、仕事の方が楽」と語る。

■復職後は、出世は望めないマミートラックポジション

 ゆかりさんは、企業情報を扱うシンクタンクの正社員。一昨年7月に男児を出産し、昨年4月から職場に復帰している。彼女は教育熱心な母親のもとに生まれ、中高一貫の女子校に進学。有名私大の政治経済学部を卒業し、大手シンクタンクに総合職として入社した。日本各地にある支所への転勤も可という希望を出し、社内試験などにも合格して出世コースを歩んでいたが、大学時代の同級生と28歳で結婚、30歳で出産をすると事態は急変する。

 男児は、女児と比べて、個体差が激しく乳児の時は風邪などひきやすいといわれ、ゆかりさんの長男も体調を崩しやすかった。認可保育園に無事入園ができたものの、子どもの体調次第では保育園からすぐに呼び出しの電話がかかってくる毎日。「すみません、子どもが熱で……」そう言いながら、仕事を早退する罪悪感に耐えられなくなり、職域を一般職扱いに変えた。大幅な昇給がない代わり、ファイリングや文具の発注など、責任のない雑務を担当する庶務へ異動したのだ。

 このような状態を、保活を行っているワーママたちの間では「マミートラック」という。一般的に「マミートラック」とは、出産後のワーママが、育児が優先できる代わりに、出世や昇給というキャリアコースから外れることを指す。ゆかりさんも、最初は「キャリア形成が、出産によって閉ざされた気分になってショックでした」という。

 しかし最近では、この現象を逆手に取り、自らマミートラックに乗ることを希望する者が増えているという。インターネットで「マミートラック」と検索すると、「乗りたい」という予測ワードが出てくる状況で、その背景には、「子育てしながら、総合職としては働くのはしんどい」が、「専業主婦になって子育てだけをするのは息が詰まる」という思いがあるようだ。

そして、当初はマミートラックに乗ってしまったことに絶望していたゆかりさんも、今では、「マミートラックから降りたくない」と考えるようになったという。

「私が子どもを預けている自治体では、一度入園が決まってしまえば、その後、時短勤務になろうが、正社員ではなくなろうが、退園にはならないんです。最初はマミートラックに乗るつもりはなかったけれど、今は降りたくないから仕事を続けている面もあります」

 このように、手放したくない仕事があるから保活をしているという表向きの理由の中には、「離乳食だ」「おむつ替えだ」とまだ手の掛かる乳児を預けたいという、本心が隠されていることもありえるのだ。

3歳児神話はオワコンじゃない?

しぃちゃん



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