「元極妻」芳子姐さんのつぶやき12

「高倉健はヤクザの運転手だった」――元極妻が明かす、ヤクザと芸能人のリアルな関係

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『山口組三代目』(東映ビデオ)

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■“芸能界のドン”はハマコーの運転手だった

「高倉健さんがヤクザの運転手をしていた件」などが書かれたご本が話題になってるようです。極妻としては「今さら感」しかないですけど。

 若い頃はお金がないから、芸能人に限らず、いろんなことをされますよね。けっこうな大物歌手H・Tさんが売れない頃はシャブ屋のパシリをしていたとか、いろんなお話があります。そういえば前回書かせていただいたハマコーこと浜田幸一さんの昔の運転手さんは、サイゾーでもおなじみ(笑)の大手芸能事務所バーニングプロダクションの周防郁雄社長さんですしね。ちゃんとWikipedia にも出ています。

 さすがにシャブ屋はアレですが、運転手さんをやっていたとして、それに何か問題があるのでしょうか? そもそもこういう人たちはヤクザに命令されて、無理やりやらされているのではなく、親分から声をかけてもらって、喜んでやっているんだと思いますよ。親分衆の愛人さんたちもそうですよね。独裁国家とかで拉致られて、無理やり……ではなくて、むしろいいパパを見つけてお小遣いをもらっています。いいか悪いかは別にして、ちゃんと「需要と供給」があるのです。

■トラブル解消には欠かせなかったヤクザ

 そもそも、なぜ芸能界にヤクザやヤクザっぽい人(今も多いですよね)がいるのでしょうか?

 これは、そういう人がいると、何かと不安定な業界である芸能界のトラブルを、昔は解決できたからです。たとえばイベントの中止の問題。今は損保会社が「興行中止保険」を扱っていて、荒天や出演者急病なんかで中止になったときの補償がありますが、昔はこのリスクを管理するのもヤクザの仕事でした。もちろんポール・マッカートニーのコンサート中止とかではなくて、お寺の境内でやるお相撲が雨でダメになったときとかですけどね。

 露天商の皆さんは食材も準備してますし、どの段階で中止と判断するかは、文句が出ないように「地元の怖い親分」が決めるんです。で、全額ではなくても、みんなの損失を補填したりしていたようです。まあ原資は、賭博を開帳して儲けたお金でしょうが。

 あとは、芸能人同士の人間関係的なトラブルもあります。これもやっぱり怖い親分がビシッと言うと解決する(こともある)ので、コワモテの存在は不可欠だったのです。

 戦後は、こういう興行のリスクを減らせるように会社としてやっていこうというヤクザが増えていきます。有名なのは三代目山口組・田岡一雄組長ですね。田岡親分が作った「神戸芸能社」には、美空ひばりを看板に里見浩太朗、山城新伍、橋幸夫、三波春夫などの大物さんたちが名を連ねていました。

 最近も芸能関係の会社での「枕営業強制」とか「奴隷契約」が報道されますが、めくれて(明らかになって)ないだけで、もっとあると思います。これはかばうわけではないですが、ヤクザだけのせいではないでしょう。時間はかかっても、芸能界全体の体質改善をしていただきたいです。

■「今からK・Tに電話してやる」

 今は暴排(暴力団排除条例)でダメですが、親分衆にとって、芸能人や政治家さんなどと交際することはステータスでした。お金もあげることはあっても、もらうことはありません。むしろお小遣いをあげて、「ワシが盛り立ててやっている」と自慢したいんです。

 私のオットが生前お世話になった某親分は、みんなでごはんを食べたときなど、酔っぱらうと「今から(大物芸人の)K・Tに電話してやる。すぐ来るよ」と、よくおっしゃってました。私たちも酔っぱらっているので、本当に来ていただいたら申し訳ないので、毎回丁重にお断りしていました。でもオットは電話でしゃべらせてもらったそうです。

 また、別の親分は、やくざ業界のうわさ(他組織の代替わりとか分裂とか)を確認するときは、事情通である、やはり芸人のN・Kさんによく聞いていました。「○○親分がマジで末期がんらしい」と電話でお話しされているのをそばで耳にしていたら、その親分がやっぱり翌月に亡くなられたりして、さすがだなーと思いましたね。今はこういう親分衆も、みんな亡くなられています。

“芸能界のドン”も運転手から始まった

しぃちゃん



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