仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

眞鍋かをりの「私は大丈夫」発言に見る、モラハラ男にカモにされやすいオンナの特徴

2017/10/26 21:00

モラハラを働く側は、狡猾かつ計画的

 加えて、テレビを中心に、今も“耐え忍ぶ妻”は尊ばれている。『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)では、定期的に「芸人の妻」が特集される。例えば、二丁拳銃・小堀裕之は4児の父だが、家に給料を5万円しかいれず、妻はパートで5万円を稼ぎ、子どもを育てている。小堀は仕事を口実に家に帰らず、子どもの誕生日も無視。小堀の最低ぶりにも驚かされるが、もっと驚くのは妻が怒らないことと、番組が「芸人の妻の鑑」と持ち上げることだ。

 「そうでも言わなければ、番組のオチがつかない」と判断できるのは、世の中の仕組みがわかった大人であって、善良な若い女性たちは「夫のために我慢することがエラい」と信じてしまうのではないだろうか。夫や子どものために我慢することをよしと刷り込まれた女性から見ると、モラハラを訴える女性は「夫をうまく転がせない妻」であり、共感されないどころか「わがままだ」と説教されることもある。

 モラハラであることを結婚前に見抜けなかったのか疑問に思う人もいるだろうが、モラハラを働く側は、狡猾かつ計画的である。いしだもその例に漏れない。交際時から奥さんにルーティーンをさせていたのかという質問に対し、いしだは「少しずつ増やしていった」「(言葉ではなく)目で教えた」と言っていた。一気にあれこれ命令すると逃げられるから段階を踏み、自分から尽くしている形に持っていく。自分の言いなりになりやすい女性を、パートナーに選んでいることは、言うまでもない。

 10月20日放送の『ビビット』(TBS系)に出演した眞鍋かをりは、いしだのルーティーンを「私は大丈夫」とコメントしていた。コメンテーターたちは、なぜいしだの要求は、そんなに上から目線なのかについて話しているのに対し、眞鍋はその要求について「できるかできないか」で答えている。モラハラ気質の男性にとって、“できないと言いたくない”プライドと“相手の期待に応えたい”気質を持つ眞鍋のような女性は格好のカモではないだろうか。

 眞鍋といえば、中学時代からファンだったTHE YELLOW MONKEYの吉井和哉と結婚し、念願の出産を果たした。しかし、「女性自身」(光文社)に、吉井は育児を一切せず、眞鍋が離婚を考えていると報じられたことがある。『失われた愛を求めて――吉井和哉自伝』(ロッキングオン)によると、吉井は「特に赤ちゃんが大好き」な子煩悩で、前妻との結婚時は子どもの面倒をよく見ていたと記している。吉井のいきなりのキャラ変更は何を意味するのか。本当に大丈夫なの? と眞鍋に聞いてみたい。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、最新刊は『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの

最終更新:2017/10/26 21:00
【早期購入特典あり】THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST (『2017 LIMITED SPECIAL SINGLE CD』(新曲「ロザーナ」収録)付)
吉井、しっかり旦那とパパやってんの?
アクセスランキング
  1. 持ち偏差値より低い中学を受験した娘
  2. 「新しい自分になる」危険ドラッグで8階から飛び降り――「ラリってしまいたい気持ち」を禁止しても意味ない?
  3. 大谷翔平と代理人バレロ氏の心配な報道
  4. メルカリで31万ネックレスが27万に! 4万円の値引きに成功したワケ
  5. 警察がヤクザより力を入れる犯罪組織「トクリュウ」とは? その厄介さを元極妻が解説
  6. 「私には迷信と思えない」幼い息子に起こった異変とは? 奇跡的だったお坊さんの指摘
  7. 「男の宿命的な性」への憎しみ
  8. 皇室の“セックスマニュアル”? その内容は
  9. 大谷翔平、違法賭博問題で「裏社会」関係に疑惑?
  10. 秋篠宮さまの“プロポーズ美談”は全部ウソ?
  11. 132万のジュエリーの代わりに買ったもの
  12. 憲法は「暴力団員であること」を禁じていない! 餃子の王将社長射殺事件、パソカ規制問題、工藤會死刑判決を元極妻が解説
  13. 「美智子さまいじめ」の主犯
  14. 『大奥』問題がある演出とは?
  15. 2023年のクスリ押収量は過去2番目! イーロン・マスクのドラッグ使用疑惑を解説
  16. 実父の強姦が黙殺された「栃木実父殺し」から現在
  17. 中学受験の合格手続きでミス
  18. 中学受験6連敗の母に伝えたいこと
  19. 夫が愛人と変死した悲劇の皇女
  20. 学習院「常磐会」が行った「美智子さまいじめ」