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素人が“行ってはいけない”パワースポット3選――強烈な怨嗟と悪念渦巻く神社とは?

2017/10/28 19:00

撮影禁止、鎌が打ち込まれた神木

<危険なパワースポット2:御神木に何本もの鎌が打ち込まれた寺 危険度☆☆>

kamahatiman
鎌八幡。絵馬や神木に打ち込まれた鎌などは一切撮影禁止だ。

 大阪城の近く。通称「真田丸」があったとされる場所にあるのが、円珠庵鎌八幡。神社ではなく寺院だ。境内には大きなエノキ(榎)がそびえており、鎌八幡大菩薩を宿しているとして信仰されてきたという。真田幸村公が大阪冬の陣に出発する際、このエノキに鎌を打ち込んで戦勝を祈願したところ、見事に勝利を収めた。そこで幸村は、祠を新しく建立してお礼をしたと伝えられる。

 現在でも、境内には御神木のエノキが青々とした葉を茂らせ、鎌も打ち込まれている。この鎌の柄をよく見ると、絵馬のように文字が書き込まれているのに気づくだろう。縁を切りたい人が、柄に縁を切りたい対象を書き、打ち込んだのだ。何本もの鎌が刺さったご神木は、なんともおどろおどろしい印象だが、この寺院では、鎌や絵馬をジロジロ見るのは禁止。興味本位で写真撮影をすれば、住職にカメラを没収されてしまうので、そういった意味でも非常に怖い寺院だといえるだろう。

 修験者のC氏はこのルールを知らず、悪気なくぼんやりと絵馬を眺めていたところ、笑顔の住職に「あまり見ないでくださいね」と、穏やかに声をかけられたそうだ。「表情は笑っているんですが、反論を許さない気迫がありました。修験者として、あの住職の胆力は本当に怖いと感じましたよ」と語っていた。

<危険なパワースポット3:丑の刻参りのルーツの地 危険度☆☆☆☆☆>

 丑の刻参りは、藁人形に五寸釘を打ち込むことで憎い相手を呪い殺すもので、源氏と平家の戦いを描いた『源平盛衰記』に、その起源が書かれている。嫉妬に狂った女性が、「憎い恋敵をとり殺したい」と貴船神社に参ったところ、「鬼の姿になって、宇治川に浸かれ」と神託があった。そこで、髪の毛を五つに分けて角のように立て、顔と体を真っ赤に塗り、鉄輪(火鉢に置き、ヤカンなどを乗せる三本脚の台。五つの突起がある)を逆さにして頭にかぶり、その三本の脚の先に蝋燭を立てて、口には松明を咥えて宇治川に21日間浸かったところ、鬼となって、憎い相手を呪い殺すことができたという。この女性こそが、宇治の橋姫だ。

 その橋姫を祀るのが、宇治市にある橋姫神社。この神社も縁切り神社として名高い。そもそもは、宇治川の流れに悪い縁を流してもらおうという信仰があったというが、丑の刻参りを連想する人も多いらしく、絵馬には「片思いの相手が恋人と別れますように」といった、怨念を感じずにはいられない願い事も散見される。

 宇治市内に暮らすDさんは、この神社の評判を耳にして立ち寄った。「別に願い事があったわけではなく、絵馬を読むつもりなどありませんでした。でも、なぜだか1枚の絵馬から目が離せなくなったんです」。その絵馬の願主の欄には、会社の同僚の名があったという。そして、その願い事は「息子が憎い嫁と一日も早く別れてくれますように」。

「その同僚は、いつもニコニコ穏やかで、人の悪口を言うこともないような人なんです。だからこそ、よけいに怖くて……」

 縁切り神社では、思わぬ人の本性に触れてしまうかもしれない。それは幽霊に遭うよりもずっと、恐ろしい体験だろう。縁切り神社を訪れる際は、心して参拝しよう。

 

最終更新:2017/10/28 19:00
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