発売前から不評

セカオワ・Saori処女作の明暗は……「ヤッツケ仕事」「薄い内容」小説を酷評された芸能人

2017/09/09 15:00

 SEKAI NO OWARIの“Saori”こと藤崎彩織が、10月28日に発売される『ふたご』(文藝春秋)で小説家デビューすることが話題になっている。近年、ピースの又吉直樹をはじめ、モデルの押切もえ、NEWSの加藤シゲアキなど、小説家デビューしてヒットを飛ばす芸能人も多い。しかし、実は小説を出版したものの、パッとしない結果に終わってしまった芸能人も少なくない。

「アンジャッシュの渡部建は、2009年に書き下ろし小説『エスケープ!』(幻冬舎)で小説家デビューしています。同書は、構想から2年かかって書き上げたというノンストップコメディ作品。出版時は、女優・伊藤裕子と別れた時期ということもあり話題になったものの、レビューには『笑わそうと思って書いているのが見え見え』『アンジャッシュのネタを無理に小説もどきに押し広げただけ』と酷評の声が多く上がっています」(芸能ライター)

 さらに、お笑い芸人では“SEKAI NO OZAWA”ことスピードワゴン・小沢一敬も『でらつれ』(講談社)という小説を10年に出版している。

「同書は、18人のさまざまな“愛のカタチ”を描いたという連作短編集。出版当時のインタビューでは『音楽が聞こえてくるような小説にしたかった』『ネタを作るのも小説を書くのも実はそんなに大差はない』と発言するなど、自信作に仕上がったようです。しかし、一読した人からは『ファンなら読んで楽しめる本かもしれませんが、基本的には薄い内容のお話ばかり』『文章が拙すぎて、読み物としてはあまりオススメできません』といった声が。当時のインタビューで小沢は、続編について『オファーがあれば書きたい』と言っていたのですが、現在に至るまで出版されていません」(同)

 ほかにも、グラビアアイドルの吉木りさは、13年に『誰かさんと誰かさんがネギ畑』(竹書房)で小説家デビューしている。

「千葉県を舞台に書かれた同書は、昭和レトロな表現が散りばめられたという一冊。女子4人の会話を中心に物語が進むのですが、『終わりのエピソードが唐突でした』『終わり方がヤッツケ仕事だなぁ』とオチに賛否があるようです。また、当時は歌手としても活動していたため、『何でも手を出すのは良いが、駄作出すくらいなら活動の幅を広げない方がいい』と辛らつな声も。その後、写真集やムック本を発売している吉木ですが、2作目の小説刊行には至っておらず、歌手としての活動も現在は行っていないようです」(同)

 出版時に話題にはなるものの、刊行後は売り上げを伸ばすことができないケースが多い“芸能人小説家”たち。この先、第二の又吉は誕生するのだろうか?

最終更新:2017/09/09 15:00
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