「本番したけりゃヘルス来んな!」 本番NGの店でセックスを強要する“クソ客”が多すぎる

2017/08/27 20:00

 以前、筆者は、とある風俗雑誌の編集をしていました。風俗で遊んだことがない(というか女なので、男性向け風俗では遊べない)のに、「風俗のココがイイ!」的な記事を、男性上司にアレコレ言われながら書いていました。その中でいっつも疑問を覚えていたのは、「本番プレイなしの風俗で本番する方法」というテーマ。その風俗誌では、ちょっとずつ形を変えながら、毎月のように掲載されていた人気テーマでした。

 その本番する方法というのも、「嬢にお金を渡す」まではなんとなく納得できるのですが、ほかは「気に入られるよう嬢を褒め倒す」「意識を飛ばすくらいイカせまくる」「チンコをマンコにこすり合わせて、セックスしたい気分にさせる」といった、とんでもないものばかり。心の中で「こんなんでセックスするわけないだろ!」と突っ込みを入れながら、パワハラ上司の言うとおりに原稿にしていました。

 はたして、こんなトンデモナイ方法を実践するお客さんはいるのでしょうか。この間「おしっこプレイ」や「大人のおもちゃで鬼攻めされた経験」について語ってくれた学園系のヘルス嬢のひなのさん(21歳/仮名)に、本番強要をするお客さんについて、話を聞いてみました。

本番強要客多すぎ!
 ひなのさんが務める風俗店は、ソフトサービスの店です。アナル責めやごっくんといったハードなプレイはなく、フェラチオも基本プレイではゴム付き。生フェラは有料のオプションの店です。ひなのさんはそれまで風俗業界で働いたことがなかったので、まずは「ソフトサービスだから安心・安全!」を謳うその店に入店したのでした。

「面接も無事通って、接客の説明を受け終わったら、すぐに指名が入りました。店のスタッフさんから、『常連さんだから、大丈夫だよ』と聞かされていたので、安心して接客に向かいました。でも、そのお客さんが本番を強要する“クソ客”だったんです。最初のお客さんで急にぶち当たるとは思いもしませんでした」

 接客の説明の際、スタッフから「絶対本番はしちゃダメ」と聞かされていたひなのさんは、「店で禁止されているから」と注意しますが、その客は「みんなやっているよ」「ここは本番をしないと稼げないって聞くよ」と引かなかったそうです。「今振り返ると、新人の嬢を狙って、ありもしないことを吹き込むサイテーな客だった」とひなのさんは語ります。

 その本番強要客は断り続けたら引いてくれたそうですが、その後もひなのさんは本番強要客にぶち当たり続けます。なんでも、「半分以上の客に本番強要された」日もあるとか。

「なんで、皆さんソープに行かないんですかね。本当に謎です。『本番していい?』って聞いてくる客は断れば済む話ですが、中には『チンコにマンコをこすりつけたい』と言って、勝手に亀頭を挿入するクソ客もいました。本当に、ルールを守らない人が多すぎます。ある本番強要客に『じゃあソープ行きなよ』って言ったら、『ソープはなんか嫌だ』って返されたんですよ。知ったこっちゃないですよね」

 ひなのさんは「絶対本番はしない」と決めているそうですが、中には「本指名をもらうために本番をしまくる嬢や、本番をする代わりに料金とは別にお金をもらっている嬢もいる」そう。また、本番を黙認している店もあるそうです。

「友達がとあるデリヘルに入店した際、『本番はぶっちゃけ個人の自由だけど、ゴムはつけること。あとお金ももらっちゃダメ』と言われたみたいです」

 嬢を守るべき店側が、本番行為を容認するのはあってはならないことです。

 ひなのさんは「本番したけりゃヘルス来んな!」と激怒していました。いい年の大人がルールも守れないなんて、恥ずかしいと思わないのでしょうか。

最終更新:2017/08/27 20:00
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