【THE 筆跡鑑定ファイル】

稲田朋美は「物事を気分で決める」、防衛大臣は“場違い”だった!【THE 筆跡鑑定ファイル】

2017/08/28 15:00

 一時は“最も総理の椅子に近い女性”ともいわれた稲田朋美氏。防衛大臣という立場でありながら、都議会議員選挙の自民党公認候補の応援演説で「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と、防衛省や自衛隊があたかも自民党の候補を応援しているともとられかねない失言をして、引責辞任した。今回は、そんな稲田氏の筆跡を鑑定。筆跡鑑定人で、筆跡心理学に基づいた書籍『名前を書くだけ 自分のイヤなところは直る!』(東邦出版)の著者・牧野秀美氏に、人物像を読み解いてもらった。

■稲田朋美は、おっとりとした貴族的な気質

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YouTube「ANNnewsCH」より

――不適切発言などを受け、稲田朋美防衛大臣が引責辞任しましたが、稲田さんの筆跡から、どのようなことが読み取れますか?

牧野秀美氏(以下、牧野) 彼女の筆跡から、人となりと、また防衛大臣は稲田さんにふさわしい役職であったのかを考えてみたいと思います。まず、新大臣のものに差し替えられる前の防衛白書のサインを見ると、横書きで「稲」の字のみ行書(少し崩した書き方)、ほかの字は楷書(崩さない書き方)で書かれています。一方、書籍へのサインは縦書きの行書で書かれています。

――多かれ少なかれ、誰でも横書きと縦書きだと、ちょっと字体は変わってしまいますよね。

牧野 はい。稲田さんも縦書きと横書きでの書体の違いについては、深い意味はありません。横書きは格式ばった防衛白書へのサインですから、意識して楷書的に書いたのでしょう。これからは縦書き、横書きを超え、共通する特徴を読み解いていきます。

 まず、稲田さんの文字は横に広がらず、かつ字間がのんびりと開いており、おっとりとした貴族的な気質であることがうかがえます。プライドが高く「なりふり構わず」や「修羅場」は苦手で、汚れ仕事には携わりません。

――確かに、修羅場であるほど輝きを放ち、汚れ仕事を辞さない松居一代さんは字間がみっちりしていましたが、それとは正反対ですね。

牧野 稲田さんは皆と汗水たらして一緒に労働するような、庶民的なタイプではないのでしょう。文字が軽い右上がりなので、考え方は保守的。さらに起筆(書き始め)に軽いひねりがあるので、意地っ張りな面もあります。しかし、それは「自分の強い信念がある!」という芯の強さからではないようです。なぜなら、へんとつくりの間の空間が広めなことから、物事にこだわりなく、上からの指示には素直に従うと思われるからです。

自分のイヤなところは直る!
今後のご活躍をお祈り申し上げます
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