角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第140回

夏到来! プールに夏祭り、そしてお受験準備、難関校合格に向けて保育園経営者は大忙し

2017/07/15 16:00
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おもちゃ箱に何が入っているか、わかるようにする写真です。これで「なかま」の概念が1歳で理解できるようになりました。

 衾の森こども園、駒沢の森こども園では、プールが始まりました。プールは子どもウケもよく、楽しそうなのですが、普段のお散歩より運動量がどうしても減るため、衾の森こども園では、大きい子チームだけプールの後、30分お散歩へ行くことにしました。先生の手間は掛かりますが、ぐっすりお昼寝をするので、先生に言わせれば、お散歩に行く方がいいそうです。

 衾の森の園の園長補佐の先生には、本当に頭が下がります。私のやってほしいことを、言う前にやってくれているので、テレパシーが使えるか、本当にできる先生なのかのどちらかですね。最近、おもちゃ箱を作ったのですが、中に何が入っているかわかるように、箱に写真を貼ることにしました。そうすると、片付ける時に、子どもたちがおもちゃを自分で戻すことができるように。小学校お受験で、「なかま集め」「なかまはずれ」という問題がありますが、1歳にしてこの「なかま」の概念がわかるようになってきています。これも、園長補佐のアイディアで、預けている時間をちょっとも無駄にしていないなと感じます。子どもの頭はスポンジなので、1歳でも毎日やればできるのです。

■お受験に向けて、私も自ら指導しています

 駒沢の森こども園では、ここにきてお受験で第1希望の学校を変更する方がいて、対策に追われています。女子校(ペーパーの配点が高い)な上、面接のラインも高く、保護者も夫婦で面接特訓をしないといけない学校です。違う学校を受験すると聞いていたので、その学校の過去問に近いものばかりをやっていて、残り3カ月でペーパーがガンガンできるようになるには、難しいかもしれません。勘というか、私の勝手な判断で、7月から毎日「指示制作」を始めていたので、多少救われたかも。指示制作というのは、先生の指示通り制作をすることで、クオリティというよりは、“先生の指示通りにできるか”が問われます。

 毎年、難関校を受験する子には、7月から受験の前日まで、「ヒマラヤ絵画」(慶應幼稚舎、慶應横浜初等部に出題される難問問題。説明は長くなるので気になる人は検索してね)などを私が指導しているのですが、今年の子は指示制作が苦手だと聞いていたので、指示制作を練習していました。「好きな色の画用紙を3枚取って」や「好きな生き物を書きましょう」など指示はいろいろで、一番多いミスは、「好きな海の生き物」的な指示で、先生が見本で作ったものをそのまま真似をしてしまうこと。私がチンアナゴを描いたら、つられて描いてしまう子がいました。もしかすると、緊張感のあるお教室では、ちゃんとできているのかもしれませんが、保育園はリラックスモードなのでしょうか。

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1歳児、多分私よりもの覚えいいわ
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