バッシング慣れした人の言葉の重み

リンジー・ローハン、難民支援活動家としてトランプ大統領を擁護

2017/07/07 19:18

難民支援活動家として更生したリンジー

 そんな男がらみの騒動が一段落つくと、リンジーはトルコのシリア難民を訪問。難民キャンプの子どもたちと交流したり、病院でボランティアをしたいと申し出るなど、支援団体から「本気で難民のことを思っている」と感謝される。難民キャンプに栄養ドリンクを送りたいという妙な発言もしていたが、真面目に熱心に活動を行うリンジーを評価する声が高まり、「難民支援活動家」と呼ばれるようになった。

 難民支援を通してリンジーは自分の人生を振り返り、心を入れ替えたのだろう。今年に入り、これまでインスタグラムに投稿した写真を全て削除。再スタートしたアカウントには、難民支援活動写真やスピリチュアルな写真を投稿し「美しい大人へと成長した」と話題を集めた。女優業復活にも本腰を入れ、今年イギリスのケーブルチャンネル「Sky 1」で放送される新作シリーズ『Sick Note』シーズン2に出演することが決定。同作は『ハリー・ポッター』のルパート・グリント主演のコメディで、アメリカでもヒットするのではないかと期待が寄せられている。

 人道支援活動をすることで再び人生をリセットしたリンジーが、4日、祖国アメリカの独立記念日にアメリカの大統領を擁護するツイートを投稿したのだ。

 リンジーが擁護したアメリカの大統領とは、言うまでもなくドナルド・トランプ大統領のこと。トランプはアメリカ独立記念日を目前に控えた2日、ツイッターに「プロレス会場でCNNロゴの頭の男を叩きのめすショート動画」を投稿。これは07年に自身がWWEの試合で同団体CEOのビンス・マクマホンを殴り倒した時の映像を使用し、ビンスの頭をCNNのロゴにコラしたものだった。

 WWEとトランプが、密な関係を持つようになったのは1989年から。カジノの町として有名だったニュージャージー州アトランティック・シティにトランプが所有していたホテルで、WWEの人気イベント「レッスルマニア V」を開催したのが始まりだった。その関係は長く続き、04年のマディソンスクエア・ガーデンで開催された「レッスルマニア XX」ではWWE引退後にミネソタ州知事になったジェシー・ベンチェラからインタビューされ、07年1月に開催されたイベント「Raw」ではビンス・マクマホンに対抗するため会場の天井からドル札をバラまき、大きな話題を集めた。そして同年の「レッスルマニア 23」でトランプはビンスと対決。双方がレスラーを立て、トランプのレスラーが勝利したためリングの上でバリカンを使いビンスの頭を丸坊主にした。

 ビンスの妻リンダ・マクマホンを中小企業庁長官に任命するなど、WWEとは今も良好な関係を持つトランプ。選挙期間中からトランプを非難するCNNを叩くのにWWEの動画を利用したことは、お見事だったと言えよう。

 CNNは、トランプから「フェイク・ニュース」認定されてからというもの、ますますトランプ叩きに拍車がかかり「トランプのロシア疑惑」をスクープしようと躍起になっていた。その結果、事実誤認満載の記事を掲載してしまい大問題に発展。CNNは記事を削除し謝罪。記者など主要従業員が3人も辞職するはめになった。この失態にトランプが黙っているわけもなく、「詐欺ニュースCNN」というハッシュタグを付けてツイッターに動画を投稿したのである。

 これに対してCNNは「本日、米大統領がレポーターへの暴行を奨励しました。とても悲しい日です」と批判文を投稿。「我々はこれまで通り与えられた業務に励みます。大統領も大統領の仕事をきちんとすべきです」と説教し、アンチ・トランプも「そうだ!そうだ!」と大騒ぎ。ネット上は大炎上した。

 4日のアメリカ独立記念日、ツイッターに「自分の失敗にぐちぐち言ってるCNNのみなさん。トランプがあなた方のロゴを叩きのめす動画のことをいつまでも愚痴ってないで、大統領が何をしているのかしっかり見たらどう?」という投稿をした者もいた。この投稿には、「難病に侵され生命維持装置なしには生きられない生後11カ月のイギリスの乳児に対して、英最高裁と欧州人権裁判所は医師団の勧め通り尊厳死を支持する判決を下した。しかし両親は希望を捨てずアメリカでの治療を望んでおり、トランプ大統領は喜んで支援するというツイートをした」という記事が添付されていた。

 このツイートに、人道支援家として活動しているリンジーが反応したのだ。

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