夫とのセックスがどんどんよくなる――。セックスフルのまま迎えた結婚19年目/加奈子さん45歳

出会いは友人の結婚式。1年間の遠距離恋愛を経て結婚した4つ年上の会社員の夫を持つ専業主婦の加奈子さん(45)は、雑誌『STORY』(光文社)の読者スナップに掲載されていても不思議ではない、イマドキの清潔なカジュアルスタイルをサラっと着こなす美人。白い肌と頬のツヤが印象的でさぞかしお手入れにも余念がないかと思いきや……現在18歳・16歳・13歳男子と、10歳の女の子の子育て真っ最中で、普段は子育てに追われてイライラすることも多いそうだ。それでこの美貌ってどれだけ神は不公平なのかと思ったが、そんな加奈子さんのストレス発散はずばり、セックスだと聞いて合点がいった。結婚19年目の夫とのセックスは現在も<気持ち良さ>を互いに探究、追求する日々が続いているという。驚きの連続であったインタビューの全貌をどうぞ。

◎夫とのセックスを楽しむために、避妊リングを装着

――毎日4人のお子さんの子育て、お疲れさまです。ところで、いまは避妊リングを装着していらっしゃるとお聞きしているのですが?

「はい。5年前からミレーナという避妊リングを使っていて、ちょうどそろそろ交換時期になります」

――避妊リングを使ってみようと思われたきっかけを教えていただけますか。

「結婚当初から、子供は4人欲しいと考えていたんですね。30代後半までで予定通りに順調に授かることができましたし、もう4人以上は子供は育てられないなぁと。これからは、純粋にセックスだけ思い切り楽しみたいと思うようになりました。でもまだ生理はあるので妊娠の可能性はゼロではありません。同じ頃、生理前のPMSの症状が突然酷くなってしまって。そこで産婦人科の先生、女医さんなんですけれど、その方にライフスタイルやPMSについて相談してみたところ避妊リングを勧められたので……使ってみることにしたんです」

――リングを装着するとPMSが軽減されるということでしょうか?

「はい、ミレーナは黄体ホルモンを子宮内に持続的に放出するシステムなんです。これにより子宮内膜は薄い状態を保つことが出来、月経量が減少するとともに、つらいPMS症状の軽減が期待できるんですね。これのおかげで、私はPMS時の一番の悩みだった吐き気がピタリと治まりました」

――避妊、そしてホルモンバランスの安定というと、ピルもあると思うのですが、加奈子さんは避妊リングを選択されたわけなんですね。

「ピルだと、毎日必ず飲み続けないとダメですよね。私、自分の性格上、絶対に飲み忘れちゃうと思ったので。リングを選択したんです」

――費用はおいくらぐらいかかるものなんでしょうか?

「私が装着した5年前は検診費用なども含めて8万円ぐらいでした。でも、いまは価格が下がって、4万円ほどで装着することができるようです」

――最初からすんなりとリングが体に馴染むものなのか――。リング未体験の方はそこが気になるところだと思うのですが。

「最初からすんなりとはいきませんでした。装着してから1カ月間は不正出血が続いたり、お腹が痛かったり。あとやっぱり少し違和感があるんですね。落ち着くまでは1カ月に1度は検診に行きました。それが数カ月続いて……やがて体が馴れて、まったく平気になりました。いまはミレーナを装着していることさえ忘れているぐらいです。1年に1度、人間ドッグのときにずれていないかをチェックしてもらっています」

――体に異物を入れているわけですものね。最初はなんらかの反応があって当然かと。ミレーナを装着すると、排卵はするけれど生理の出血が少なくなったり、人によっては出血がなくなる場合もあるようですが。加奈子さんの場合は現在どんな感じでしょう?

「装着当初の不正出血が収まったあと、私の場合は生理の出血もなくなりました。でも生理前独特の感覚はあるんです。胸や乳首が痛いとか下腹部が痛かったりとか。けれど30日周期でその症状が必ずあるわけでもなく、たま~にそんな感じがするなぁ、という程度です」

「出血の有無では判断できなくなるので、もう少し年齢を重ねたらホルモンをチェックして調べてみようと思っているんです。閉経したら、もうリングは必要ないですものね」

――ミレーナは黄体ホルモンがついているので、更年期の症状を和らげる効果が期待できる、とされるお医者様もいらっしゃるようですが。加奈子さんは更年期を自覚することはありますか?

「最近あるんです。とにかくイライラしちゃうのと、あと動悸が激しくって。ただ子供が4人もいるので、イライラはそのせいかなって感じたりもするんですけれど」

――4人も育てていらっしゃるんですもの、日々のイライラは当たり前だと思います! ところで、4人のお子さまを共に育てていらっしゃるご主人さまとは、仲良しでいらっしゃいますか?

「会話はどうしても子供のことばかりになっちゃいますけど、仲はいいほうだと思います。主人は普段、仕事から帰るのがめちゃくちゃ遅くって。夜の12時を過ぎるのは当たり前なんです。だから平日の子育ては私。そのかわり土日は主人に完全にお任せですね」

――平日深夜まで働いて、土日はお子様の相手をする。すごくタフな旦那様ですね。

◎10日でも「久しぶり」。セックス充実の19年。

――「セックスを思いきり楽しみたいからミレーナを入れた」とおっしゃっていましたから、加奈子さんはとてもセックスに前向きなように思えるのですが……ご主人がそんなに激務だとセックスする時間が取れているのかどうか心配です。

「そう! そこなんですよ、なかなかセックスの時間が取れないのが悩みで。いま、リビングの隣の和室を主人とふたりの寝室にしているんですけれど……上の男の子たちがリビングで夜中までテレビを観ているんですよ。最悪なのは、そのままソファで息子が寝落ちしちゃったりしたとき。なんでそこで寝るの! セックスできないじゃない! と。まさかそれを言えるわけもないので、またそれでイラっと(笑)」

――お子さんが思春期、そこに日本の住宅事情が重なると、ほんとに夫婦のセックスは難しいですよね。のびのびセックスできる環境にありませんから。「早く自分の部屋で寝なさいよ!」と子供には声を大にして言いたいですね。

「私は各自部屋にこもってほしいのに、なぜかリビングに集まってくるんですね。集まると兄弟喧嘩ばかりしているくせに」

――リビングに集まってくるなんて、加奈子さんのお宅はいいご家庭なんでしょうね。普通、その年代だと部屋にこもりがちなのに。

「そうなんでしょうかねぇ(笑)。でも兄弟喧嘩は多いし。喧嘩が始まるととにかく家の中はしっちゃかめっちゃかですよ。そんなストレスを解消するのが、私にはセックスなんだと思います。だからたとえ子供がソファで寝落ちしているとわかっていても、どうしても我慢できないときはセックスしちゃいます」

――えっ!? ふすま一枚へだてて?

「はい。しちゃいます。主に明け方が多いんですけれど。夜はやはり主人も疲れているので、早々と寝落ちしちゃうことが多いんですよね」

――なるほど~。明け方、どちらが主に動き出すのでしょう?

「だいたい主人が。ゴソゴソっと私の布団にやってきます(笑)」

――ご主人さま、激務なのにアクティブ! もちろん加奈子さんもゴソゴソっとこられてイヤじゃないわけですよね?

「あの……私ね、好きなんですセックスが。それなのに、いまは子供もいるし、主人の帰りも遅いし思うようにできないじゃないですか。もうお互いにどうにも我慢ができなくなると、主人が半休を取るんですよ。それで午前中は家でセックスをして、終わると身支度して外で一緒にランチをして。そこから主人は会社に行くので、私はいってらっしゃいとそれを見送るんです」

――いいですねー。なんて仲良しなご夫婦! 素敵ですね~。

「そうですね、セックスの面では仲良しかも。でも普段の日常生活トータルで夫婦として仲良しかといえば……またちょっと違う気もするんですけどね」

――でも日常生活でいがみあっていると、セックスする気にもなれないかと。

「そうですね、そこはたしかに。嫌い、触らないで、となればセックスはできませんものね。ただ、私も主人もセックスを運動だと捉えている、という面があると思うんです」

――なるほど、運動ですか。ご夫婦のセックスの頻度はどれぐらいですか?

「週1、多い時は週2かな。昨日、久しぶりにしたんですけれど……10日ぶりでしたね」

――10日で久しぶり、ってなっちゃうんですね……。

「はい、あぁやっとできる! っていう感じでしたね」

セックスフルな加奈子さんご夫妻。そのスタイルは新婚当初から変わらないという。ただ、セックスの相性でいうと、最初から抜群というわけではなかった。セックスが好きな加奈子さんと、どちらかというと淡泊だったご主人。擦れ違いそうな相性を「どこが気持ちいいのか」「どうすれば気もちよくなるのか」と話しあうことで歩み寄って行き、最近ではご主人のほうがセックスに積極的になっているという。「確実に気持ちよくなるセックスをしているから、マンネリでも気にならない」と断言する加奈子さん。夫婦という長い時間を共にするパートナー同士のセックスだからこそ、しっかりと話し合うことがいかに大切であるかを痛感した。

◎夫は家族。家族だけれどもセックスもしたい。

――4人のお子さんを出産されていますが、出産後のセックスは怖くなかったですか?

「最初の子を出産したときは、やっぱり少し怖くって。3カ月ぐらいは空いたかな。でも下の子供たちのときは出産から1カ月後には再開していましたよ」

――出産後、セックスレスになる、という事例を多く聞きますが……加奈子さんの場合はそれもなかったと。

「出産後のセックスが痛くてイヤになる原因は、主に会陰切開をしたことにあると思うんですね。私も1人目の時はそれが怖くて3カ月待ちました。下の子たちは助産院での出産で会陰切開がないので、セックスも早めにスタートできたと思うんです」

――産後、ホルモンバランスの変化から、まったく性欲がなくなるという話もよく聞きますが。

「そんな話はお友達からよく聞くんですけれど。私の場合はまったく当てはまらず。妊娠中もずっとむらむらしていて、ひとりエッチも1日何度もしてましたし。なんでこんなにむらむらするんだろう、って自分でも思ってましたけど」

――出産してからは赤ちゃんの世話に夢中でレスになりがち。いったんレスになると、次はいつセックスを再開したらいいのか、そのスイッチを押すタイミングがわからなくなる……。それでもっと時間が経ってしまうと最終的には「もう家族だから」と。レスになった理由をそんなふうに話す人も多いようですね。でも加奈子さんの場合は家族でもちゃんとセックスは続けられていらっしゃる。

「家族という思いは私ももちろん強いです。昔みたいに、好き、好き、大好き! なんていう気持ちはもうありませんけれど。でも、それはそれなんですね。家族だけれど、私はセックスもしたいんです」

――さきほど、更年期かなと思うときがある、とおっしゃっていましたが、性生活のほうでそういう自覚はありますか? 更年期世代だと性交痛があるとか濡れにくくなる、という症状が出てきますが。

「今日は少し濡れにくいな、っていうのがありますけれど……それはここ最近に始まったことではないので。更年期じゃなく、体調のせいかなぁ」

――加奈子さんの場合、年齢と比例して、気持ちよさもグングンと上がってきているという感じですか?

「はい、どんどん気持ちよくなっています。年齢とともに、挿入時に気持ちいいと感じる場所が変化してきたと思うんです」

――変化ですか? それは、たとえば挿入時に奥のほうがよくなったとか?

「ええ。昔は奥ってただ痛いだけであまり好きじゃなかったんですけど。いまはもちろん浅いところも気持ちいいんですけれど、とにかく奥がすごくいいんです」

――年齢を重ねるごとに体も変化していくんですね。では、閉経を迎えたと仮定して。加奈子さんはそれをご主人に話されますか?

「はい、話します」

――うん、きっと話せますよね。それだけ体の関係がずっとあるご夫婦ならば。

「話したとしても、なにそれ? ぐらいの反応でしょうけど(笑)」

――それだけ旦那さまとのセックスが充実しているなら、ほかの男性とセックスしてみたいなぁと思ったことなんてないでしょうね~。

「それがあるんです。最近はたまに主人と3Pをしてみたいね、って話していて」

――ちなみにその3Pの構成は?

「私は、もうひとり女性を加えて、私と主人とその女性の3Pがいいんですけど」

――えっ!? そっちなんですね!?

「そうなんです。でも主人は、男性を加えての3Pがいいらしくって」

――セックスの相性・タイミング共に抜群のお二人でも、そこは意見がわかれるところ(笑)。

「あとは刺激が欲しいからハプニングバーにも行ってみたいね、なんて話もしたことあるんですけど……でもあれって警察に踏みこまれたら、公然わいせつ罪で逮捕されちゃうんですものね」

――飲んでるだけならいいんですけど、セックスしている最中に踏みこまれると……。お父さんとお母さんが公然わいせつ罪で揃って逮捕、はさすがにお子さんたちにとってまずいですものね。

「それは……子供たちになんていえばいいか(笑)」

――安全に刺激を楽しめる方法があればいいんですけど。国が公認でなんか考えてくれたらいいのになぁって思いますよね。JAPAN公認マークとかつけて(笑)、これは安心安全なセックスパーティですよ、って。

「私の場合、ほんとにセックスが趣味なんで。運動だと思ってますし、趣味がジム通いっていうのとなんら変わりない感覚なんですね。趣味なんだから、ホントはもっと堂々と色々楽しみたいんです」

――趣味・夫とのセックス。それってすごく素敵ですよね。そんな加奈子さんなら、きっと閉経することで女性が終わる、なんて意識はまったくないですよね。

「リングを入れてから、生理がないので。いまもほとんど生理のことは忘れてしまっている感じなんです。だから閉経したとしてもなんにも変らない気がしますね。閉経したらリングも外してもっと思いっきりセックスを楽しめるんだなって、そう思ってます。ただね、私いったい何歳までセックスできるのかなぁとか、そういうことは今もちょっと考えたりしますけど」

――たしかにそれはありますね。けれど、年齢を重ねたなら、それはまたその年代に合うセックスがきっとあると思うんですよ。パワーセックスばっかりがセックスじゃないですからね。挿入にこだわる必要もありませんし。

「いまもたまに主人のほうが、途中で元気がなくなるときがあるんですけれど……」

――そういう場合はなにか対策があるんですか?

「相手の目の前で自慰をして見せあいっこをするんです、お互い。休日の朝、子供がまだ眠っているときにお風呂とかで、たまに。オモチャを使っていたこともあるんですけど、いまは音が気になってしまうので……」

――やっぱりセックスフルな生活には、いろんな対応策や秘策があるんですね。今日は楽しいお話しがたくさん聞けました。ありがとうございました。

<取材を終えて>

日本はいつのまにか<夫婦はセックスレス>が当たり前の国になった。「家族なんだからいまさらセックスなんて」と話す人が男女を問わず多い中、「うちはいまも夫とがっつりセックスしています」とは気恥ずかしくて言えない、そんな風潮もあるような気がする。けれど、そもそも結婚をするということは、安心安全なセックスを思いっきり楽しめるということとイコールだと捉えてもいいはず……。そんななか、結婚後も夫と話し合い協力してセックスの良さを追求する加奈子さんの姿勢には清々しさを感じたし、夫婦本来のあるべき姿を見たような気もした。筆者はいつの日にかまた加奈子さんとお会いしてインタビューをしてみたい。「60歳になられたわけですが、最近ご主人とセックスしてますか?」と。

(取材・構成=日々晴雨)

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