手足をジタバタ

「アデルがコンサート中に蚊に襲われて逃げまどう姿」が、かわいいと話題に!

2017/03/08 19:25

 

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トロフィーはほしいけど、虫はノーセンキュー!

 2015年11月にリリースしたサードアルバム『25』が世界中で空前の大ヒットとなり、本年度グラミー賞で年間最優秀アルバム賞など主要部門を含む5冠を達成したアデル。16年2月からスタートしたワールドツアー『Adele Live 2016』も各地でソールドアウトとなり、アメリカでは転売によるチケット価格の高騰が大きな問題に。ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでは6回も公演を行ったのにもかかわらず、転売平均価格は1126ドル(約12万8,000円)とプラチナチケットになった。

 圧倒力な歌唱力はもちろん、トークでも観客を楽しませているアデル。彼女は、公演前に「みんなを満足させられるのか」という不安がきっかけで体調に支障を来す、パニック障害に悩んでいると告白している。不安な気持ちを落ち着かせるため、曲の合間にマシンガンのようにしゃべりまくるのだが、そのトークが「素のアデルが感じられる」とファンに喜ばれているのだ。

 そんなアデルが、3月5日に開催された同ツアーのオーストラリア・ブリスベン公演で、蚊に襲われ、パニック状態に陥ってしまった。

(動画はこちら)

 ファンがYouTubeに投稿した動画を見ると、アデルは円形のステージに立ち、次に歌う「Skyfall」で流すビデオの撮影がいかに大変だったかを面白おかしく語っている。アデルのトークはまるで友人相手に話しているようで、ディーヴァとは思えないほどフレンドリー。「私ベラベラしゃべりすぎてるわよね。ごめんなさい。でも、しゃべってると気持ちが落ち着くの。仕方ないわよね。だからホントは済まないなんて、これっぽっちも思っちゃいないわ」などと言って観客を沸かせる。

 調子が出てきたのか、アデルはFワードまで連呼し、会場は大爆笑していたのだが、次の瞬間アデルが「ぎゃぁぁぁ〜!!」と叫び声を上げる。「ぎゃー! 虫! 虫! 虫ぃ~!」と、足踏みしながら手をバタつかせ、パニック状態に陥った彼女は、「ごめんなさい。私オーストラリア人じゃないから、虫がダメなの!」と叫ぶ。その直後、ステージの巨大スクリーンに逃げまどうアデルの姿が映し出され、状況を把握した会場の観客から笑い声が上がる。

 しかしアデルは笑い声など耳に入らないようで、「私の血を吸ってたわ。奴ったら私の血を吸ってたのよ!」と叫び、前列の観客に「蚊に刺されたら、どうしたらいいの? ねぇ?」と聞く。そして、「奴らは私を殺そうと企んでるのよ!」と嫌悪感を丸出しにした。ちなみにステージには、興奮したファンがよじ登るのを阻止するために複数のボディガードが観客の方を向いて立っており、アデルが逃げまどう時も、ニコリともせずガード。なんとも不思議な存在感を放っていた。

 複数の豪ニュースサイトによると、アデルは前日に行ったブリスベン公演初日でも、コオロギやゴキブリがステージに飛来してきたことを激白。「私のステージに昆虫がいたのよ! その直前にはゴキブリがいて。命がけで逃げたわ」と愚痴り、「私のステージは、奴らにとって保護区域だわね。ほんと、最高っ!」と皮肉たっぷりに言い放った。現在、オーストラリアは夏の真っ最中。気温も湿度も高いので、虫も多い。アデルも光が当たっているステージに虫が集まってくるのは仕方ないと理解しているようだが、突然の衝撃を受け、パニックになってしまったようだ。

 アデルは、オーストラリアがここまで暑いとは想像していなかったようで、衣装選びに失敗したとも。「皆さんの国の気候に私が適していないことは、見ての通りよ」「化粧は(汗で)落ちまくってるし、テカテカしてるし。まぶたまで汗かいているのよ」と、ブツクサつぶやいていた。汗でベトベトしているから、余計に虫が集まってくるのかもしれない。

 先日、アンジェリーナ・ジョリーがイギリスBBC局のドキュメンタリー番組で昆虫クッキングを披露し話題になったが、アデルのように虫は苦手だという人の方が圧倒的に多いといえよう。オーストラリアであと5公演、さらに自然豊かなニュージーランドで3公演を控えているアデル。これ以上、虫に襲撃されないことを祈るのばかりである。

最終更新:2017/03/08 19:25
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