生きる伝説VS生きる伝説

メリル・ストリープ、カール・ラガーフェルドから「カネでオスカーのドレスを選ぶ女」と皮肉られ大激怒!

2017/02/27 19:49
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新しいドレスで、うっとりされるメリル様

 シャネルのデザイナーで、「モード界の皇帝」として君臨しているカール・ラガーフェルド。83歳という高齢だが、シャネルの現役デザイナーとして第一線で活躍している彼は、創業者ココ・シャネルの死後、低迷していたブランドを蘇らせた“シャネルの救世主”。シルバーヘアーのポニテールとサングラスがトレードマークで、貪欲に美を追求し続ける姿勢は世界中からリスペクトされ、“ファッション界の生きる伝説”として強烈な存在感を放っている。

 そんなカールが、ファッション業界紙「WWD」のインタビューで、大御所女優メリル・ストリープに対する怒りを炸裂させたのである。

 2月23日に公開された「WWD」電子版の記事によると、メリルはカールが手がけた「シャネル2017年春オートクチュールコレクション」の「刺繍を施したグレーのシルクガウン・ドレス」を気に入り、今年のアカデミー賞授賞式用に発注。ネックラインを少し高くしてほしいというリクエストを受け、シャネルはデザインの微修正を行った上でドレス制作に着手した。

 しかし、その最中、メリルの事務所から突然「中止通達」が届いたとのこと。カール自らスケッチを描き上げ、それを基にドレスを作り始めていたが、メリルの事務所は「ドレスはもう作らなくって結構です。お金を払ってでもドレスを着てほしいというデザイナー(ブランド)が現れたので」と、電話1本で断るという無礼な振る舞いを見せたという。カールは「シャネルは、セレブに金を払い、服を着てもらうということはしない」と強調し、メリルほどの大御所女優であっても特例は作らない姿勢を示唆。

 「着てもらうために金は払わない」というが、ドレスは無料でプレゼントされる。制作に費やされる時間やコストはかなりのもので、今回のドレスには10万ユーロ(約1,180万円)もかかったとのこと。カールは、インタビューで「10万ユーロのドレスを贈った上で、(それを着てもらうのに)金を支払わなければならないと知った」「我々はドレスをプレゼントする。ドレスも作る。でも、それを着てもらうために金は払わない」とイラ立ちをあらわにした。キャンセルされたドレスについて、カールは、「(メリルに)プレゼントしますよ。彼女のサイズに合わせて作り上げたのですから」「彼女に完璧にフィットしますよ」と皮肉たっぷりにコメントし、ブランドデザイナーとしてのプライドを見せた。その上で、「彼女は天才的な女優。でも、せこい人だね。違うかな?」と皮肉たっぷりにディスったのだ。

 この件に対して、業界誌「The Hollywood Reporter」からコメントを求められたメリルの代理人は、事実無根だと主張。「レッドカーペットで金をもらったドレスを着るというのは、メリルの個人倫理に反する」と強調した。メリルの代理人の反撃を受け、カールとシャネルは共同で「ストリープ氏が、報酬目当てでほかのデザイナーを選んだと誤解した」という声明を発表。「物議を醸してしまい、残念に思っている。20回目のノミネートをされたストリープ氏が受賞することを祈っています」とコメントした。

ケチな社長はなぜお金を残せないのか?
ただでドレスを作ってもらおうというのが火種なんじゃね?
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