「めちゃくちゃ顔がタイプの若い男」に狂う悦び…ホストにハマッた人妻の一カ月の記録

2017/02/19 20:00

昨年11月、ホストにハマってしまいました。35歳、人妻会社員の鈴木です。

初めてホストクラブに行ったのはその2カ月前、9月のこと。友人に連れて行ってもらい、薄暗い店内と派手な照明に馴染めず座っていたら、出会ってしまいました……運命の男に。事前にHPで見て「この人カッコいい~」と盛り上がっていたホストが隣にやってきたのです……。まさか会えるなんて思っていなかった私、動揺して「ナマの方がカッコいい!!」と、初対面の若い男性に「ナマ」を連発する失態を犯しつつ連絡先を交換しその日は帰路に着きました。近距離で見る、めちゃくちゃ顔がタイプの若い男……。なんとか帰宅し、夫の顔を見た時にこみ上げる罪悪感……。すげえ気まずい。バレてないけどすげえ気まずい。Rという名のそのホスト、年齢は24歳でした。

次の日の昼、RからLINEが来ました。ベテランホストらしいさらっとしたお礼LINE……。返信したらまたお店に行きたくなってしまうので、ぐっと堪えました。既読スルーです。ホストクラブは、初回こそ格安で飲めますが、二回め以降は高いということくらい、35歳人妻の私は知っています。返信する代わりに彼のブログ、SNSの投稿を読み漁り、ブログは1日で2年分を遡りました。

それからしばらく連絡はなく、こちらからもしませんでしたが会いたい気持ちは募るばかり。もうブログだけじゃ我慢できない。会いたい。

11月のある夜、「ホストに会いたい……」ばかりを繰り返す私に、友人は言いました。

「行ってきな!」

急いでホストにLINEし、歌舞伎町に走ってしまいました……。

久しぶりに見る彼の顔はやっぱり最高。好きな顔過ぎてほんと無理。その日はなぜかごはんに誘われ、あまりにも自然な流れに身を任せてしまいました(枕はありません)。ホストの余韻が残り過ぎて、彼の家にまで行く夢を見てしまった私(淫夢ではないのが残念)。翌朝目が覚め、そういえば今日は夫が夜勤の日だと気づいた私は、二夜連続ホストをキメるしかないとまた歌舞伎町にダッシュしてしまいました。

二夜連続で好きな男を見る高揚感に浸っていたのも束の間、某掲示板でお店のスレを発見し調べていたら元カノが書いた彼の暴露ブログを発見してしまいました。その内容は目を覆うようなもので中絶、DV、暴言……信じられませんでしたがLINEのアイコンが全く同じだったため事実なのだろうと認めざるを得ませんでした。ただ、その元カノが彼とのラブラブLINEや写メまで晒していたのが納得いきませんでした。暴露なら暴露だけでいいじゃねえか。私はその見知らぬ女に、彼とセックスしたであろう女に、嫉妬していました。嫉妬、最高に生きてる感じがします。

◎狂騒のネクストステージ

暴露ブログに引きつつも、連絡(営業LINE)が来ると何となく店に行ってしまう私。お店が休みの日でも「系列店に出勤するから」と言われれば行き、「今日は来客予定がないんだ~」と言われれば某男性アイドルの接触イベントを終えた後にも行き、「あとちょっとで指名No.1が取れるかもしれない」と言われればうんざりしながらもお店に行きました。ホス狂いは労働のようだなと思いました。

また別の日、なかなかチケットのとれない某男性アイドルグループのコンサートについに入ることができ、熱狂する女たちに紛れアツくなっている最中にも、彼から営業LINEが来ましたが、さすがにその時ばかりは「用事がある」と断り、美少年の一挙一動に大興奮していました。だけどどうにも気になってふとLINEを見ると彼から「今どこにいるのー?」「同伴断られて予定がないよー」。

迷った末に「ライブ後なら行けるよ」と返してしまいました……。アイドルに没頭したいのにホストの影がチラついてしまう自分が本当に嫌になりました。私はホス狂いである前にドルオタなのです……。生身の男に私のアイドルを汚された気になりましたが、自分の中のアイドルを穢したのは私です。本当に死にたくなりました。ホストを殺して私も死にたい。そんな気持ちでコンサート会場から歌舞伎町へ急ぎました。

その日は締日で、ホストにとってはナンバーが決まるとても重要な日、1人でも指名を増やしたかった彼の気持ちはわかります。いつものようにお酒を飲めば私はそれなりに楽しくなり、近くには大好きな顔、だんだん気分も良くなってきました。そこで彼が持ってきたのはコカレロ。コカの葉を原料とした南米のお酒(リキュール)です。

テーブルには私含め3人いて、ショットグラスは4つあるから余りをジャンケンで負けた人が飲もうということに。まず一杯めを一気、アルコール度数29℃とあってめちゃくちゃ強いです。私はジャンケンに勝ちましたが、ヘルプに「勝った人が飲むのが歌舞伎町ルールだYO!」と言われ二杯目も飲まされてしまいました。ここからの記憶が曖昧です。どうにか会計をし、どうにか店を出て、フラフラになりながら終電に乗りました。次の日、朝から重要な会議があるのに私は何をしているんだろう……泥酔し霞がかった脳内を自己嫌悪が襲います。帰宅したら即トイレ直行。私は泥酔することがほとんどないので、夫も動揺していました。酒を吐きながら、自分のホスト熱もどんどん吐き出されていく気がしました。胃液で喉が痛い……。

次の日、彼からお礼のLINEが来ましたが、私を急に呼び出したことに対しての感謝は特になく、強いお酒を飲ませたことへの心配も全く感じられません。昨夜のゲロと共に引いていた熱がさらに下がり、スッと彼への想いが冷めていきました。私も水商売を少しだけやっていたことがあるせいか、客へのアフターケアが雑なところが目についてしまったんですね。そういえば、某掲示板にも「アフターケアがなってない」と書かれていましたね。

その日の仕事を終え、私はまた、某男性アイドルグループのライブ公演に行きました。素晴らしかった。美しい男たちが頭からずぶ濡れになるし、メンバーの透け乳首が大画面に映るし、股間を掴む振りも多いしとにかく最高。接触できなくてもこんなに満足させてくれるアイドルはなんて素晴らしいんだと感動しました。

11月はホストに狂った月でしたが、全身全霊で狂ったせいかやり切った感もあり、ネクストステージに進みたいとも思っています。11月、ホストの合間にエロメンとも接触しハグチェキを撮りました。次の現場はエロメンかボイメンを狙っています。ホストに一カ月で使った金額は11万円でしたが、そのせいでアイドルに投資できなかったことが悔やまれますが、少しずつドルオタとしての自分を取り戻していきたいです。

(鈴木佳苗)

最終更新:2017/02/20 00:55
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