「G-Shockしかつけない」はやっぱりウソだったのね……

50セント、5年で返すと約束した25億円を、まさかの手法で半年で返済!

2017/02/09 19:15
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岩下志麻系の極妻が今後マネしそうな手法

 2015年7月に自己破産の申請をしていた、ラッパーの50セント。その原因は、申請3日前に「セックス動画裁判」で多額の賠償金を支払うよう命じられたからだとみられていた。

 この裁判は、50セントが敵対しているラッパーのリック・ロスに恥をかかせるためにYouTubeに投稿した、「リックの元恋人であるラストニア・レヴィストンと、彼女の元恋人モーリス・マレーのセックス動画」をめぐるもの。50セントはモーリスから動画を入手し、「ラストニアも、ネットで公開してもいいと言っている」との了承を取ったと説明したが、ラストニアは裁判で「公開していいなんて言っていない」「ネットに流出させられ、絶望して自殺も考えた」と主張。50セントは、肖像の無断使用500万ドル(約5億6,000万円)と懲罰的損害賠償200万ドル(約2億2,000万円)の計700万ドル(約7億8,000万円)を支払うよう命じられたのだ。

 50セントは自己破産申告を「戦略的なビジネス上の措置」と説明。米大手業界紙「The Hollywood Reporter」によると、「連邦破産法第11条が適用されれば、将来の収益から返していくよう債務整理でき、引き続き仕事が続けられる。全財産を投じて清算しなければならない連邦破産法第7条(※編注:日本の破産法に相当)とは異なる」とのこと。

 その翌月、50セントが裁判所に提出した書類には「資産は2482万3899ドル18セント(約27億8,000万円)で、負債は3250万9549ドル91セント(約36億5,000万円)。負債の大半は、ヘッドホン訴訟で敗訴した約1600万ドル(約18億円)と、セックステープ訴訟の700万ドルの賠償金」と明記されていた。ヘッドホン訴訟とは、50セントが米スリークオーディオ社と共同で企画していたヘッドホンを、SMSオーディオ社と組み「SYNC by 50」として発売したもの。スリークは「ヘッドホンのデザインも技術も一緒に企画していたのと全て一緒だ」と主張し、50セントは損害賠償1169万3247ドル(約13億円)と弁護士代448万8331ドル(約5億円)の支払いを命じられた。この訴訟と前述のセックステープ訴訟で負けたことが、経済的に追い詰められた要因だったというのだ。

 裁判所に出廷した50セントは、ジャラジャラ身に着けている高価なジュエリーはほとんどがリース品で「普段自分が使っている腕時計はG-SHOCK」「お金に困っており、祖父から2,000ドル(約22万円)借りているほど」と証言。ビジネスのため虚勢を張っているが、決して散財しているわけではないと主張した。そして、ヘッドホンやセックス動画の裁判で命じられた額は払えないと、改めて連邦破産法第11条の適用を求めた。

 50セントは昨年4月、裁判所に「今後5年かけて債権者らに約2,300万ドル(約25億8,000万円)を支払っていく」という計画書を提出。資産の一部も清算するとし、7月に倒産裁判所判事はこの案を承認した。これを受け、メディアは「50セントが完全に破産する可能性はゼロになった」と大々的に報道。世間からも応援する声が上がった。

 そんな中、今月2日に米大手音楽誌「Billboard」電子版が、50セントが債務者に対して約2,300万ドルの支払いを終えたことを、コネチカット州ハートフォードの倒産裁判所判事が確認したと報じた。つまり、「今後5年かけて返済していく」という約束を、わずか半年あまりで完遂したというのである。

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