【連載】知られざる女子刑務所ライフ5

EXILEも慰問に来るムショの休日で、一番の楽しみはアレの話

2017/02/07 15:00

■お休みの日の楽しみはアレ

 運動の時間が入ることもありますが、3連休がまるまるお休みになることも多いです。

 平日は分刻みで生活させられている分、ゆっくりできるとうれしいですね。家族や友だちに手紙を書いたり、マンガを読んだり、同じ房の仲間とおしゃべりしたり、時にはケンカになったり(笑)、午睡(昼寝の時間)で寝だめしていた人もいました。

 おしゃべりのテーマは本当にいろいろで、楽しかったですね。彼氏や夫の自慢、愚痴、昔の恋バナから、「次はこうやったらバレない」とかの犯罪の危険な指南(!)から「刑務官にバレない違反のやり方」(笑)まで。あとは、やっぱり男がするよりもかなりハードな“エロ話”で夜な夜な盛り上がりましたね。

 とはいえ、お菓子も自由に食べられないし、まして手紙を書く相手や、お金や本を差し入れてくれる身内がいない人は本当に寂しそうです。そんな人は担当の刑務官からもいじめられるケースが多かったですね。刑務所の中でも境遇の差で扱いが変わるんです。「やっぱり塀の中もカネなんやなあ」と思ったものでした。

 私は幸いにも彼氏がいて、いつも差し入れをしてくれて、面会もできるだけ来てくれていたので、寂しさは半分でした。

 また、刑務所は医療の面でもいろいろ問題があるのですが、体調が悪いのに医務で診てもらえないときには、面会に来た彼に「体がしんどいのに担当が相手にしてくれないから、診てもらえない」と露骨に言いつけたりしていました。そうすると、面会の後そのまま医務に連れていってもらえることもあるんです。でも、家族と会えない人や家族と関わりの少ない人、誰も面会に来てくれない人は医務でもキツいことを言われ、薬も出してもらえないことがあったと聞いています。

 ちなみに、私は彼氏への手紙を書く時間が一番楽しかったので、何度も何度も便箋に書いては破り捨てて、また書き直す、を繰り返して「妄想デート」の時間を楽しんでいました。

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